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こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。
気密性の高い家を建てたいと思ってハウスメーカーを調べると、C値0.2や0.3といった数値が並び、どの会社が優れているのか迷いますよね。
ただ、C値には実際に建てた家の平均値、商品として掲げる基準値、達成を約束する数値があり、同じ意味ではありません。
さらに、壁を仕上げる前の中間測定と完成時の測定では条件が異なるため、小さい順に並べただけのランキングで住宅会社を決めるのは避けたいところです。
私は2020年に注文住宅を建てましたが、当時は気密測定を行わず、自宅のC値を記録していません。
その経験も踏まえ、各社の公式公表値をどう読み分けるか、測定や保証の何を確認するか、断熱・換気・費用も含めて候補を絞る方法を整理します。
- C値の平均実測値・基準値・約束値は意味が異なる
- ハウスメーカーの公表C値は測定時点をそろえて比べる
- 測定対象と未達時の補修・保証条件を確認する
- UA値・換気・総額も合わせて住宅会社を絞る
気密性の高い家を建てるハウスメーカーのC値比較

気密性を重視するなら、C値を公式に公表している会社は比較候補になります。
ただし「平均0.3」と「0.3以下を標準仕様とする」は別の情報です。
数字を見比べる前に、どの住宅で、いつ測った値なのかを確認すると、ランキングの見え方が変わります。
全国共通の条件で実測したハウスメーカーの総合C値ランキングではないため、比較表は候補探しの入口として使います。
特に、同じ会社でも商品や施工エリアによって仕様が異なる可能性を残して考えたいところです。
- 公表C値は平均値・基準値・約束値を区別
- 住宅会社別の数値は比較条件も確認
- 中間測定か完成時測定かを確認
- 保証範囲と未達時の対応を確認
高気密高断熱ハウスメーカーランキングを見る前に

C値は、建物にある隙間の大きさを床面積で割った「相当隙間面積」で、単位は㎠/㎡です。
例えば床面積100㎡の家でC値0.5なら、測定結果から計算した家全体の相当隙間面積は約50㎠となります。
同じ床面積ならC値0.2は約20㎠、0.3は約30㎠に相当しますが、この差から光熱費が何円変わるかを直接計算できるわけではありません。
窓の性能、換気の運転、建築地域などが違えば、隙間以外の条件も変わるためです。
数値が小さいほど隙間が少ないと分かりますが、C値が小さいだけで冷暖房費や住み心地まで順位付けできるわけではありません。
壁や窓から逃げる熱は断熱性能、空気の入れ替えは換気設備、夏の日差しは窓の配置や日射遮蔽にも左右されるからです。
高気密高断熱ハウスメーカーランキングを見るとき、私は「何位か」よりも「どんな条件でその数字を示しているか」を先に確かめます。
公表値には、実測した住宅の平均値、設計・施工で目指す数値、特定商品の標準性能、個々の住宅の測定結果があります。
一棟の好成績を、会社が建てる家すべての性能と受け取らないようにしたいですね。
また、以前の省エネルギー基準で示されたC値5.0や2.0を、現在の新築住宅に一律に適用される気密の合格基準と考えるのも適切ではありません。
住宅会社ごとに測定と判定の扱いが違うため、実際に建てる家の条件を確認する必要があります。
C値0.1・0.2・0.3の違いと、測定する意味を詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
ハウスメーカーのC値ランキングは公表値で比較

2026年10月11日時点で各社の公式サイトを確認すると、気密性能を具体的な数値で案内している住宅会社があります。
代表例を比較すると、次のようになります。
| 住宅会社・商品 | 公表C値 (㎠/㎡) | 数値の種類・条件 |
|---|---|---|
| ウェルネスト ホーム | 平均0.2 | 集計年度は要確認 |
| ヤマト住建 | 平均0.29 | 2025年度実績 |
| 桧家住宅 | 平均0.31 | 断熱施工直後に測定 |
| アイ工務店 | 平均0.32 | 全棟測定・約束値0.5 |
| 一条工務店 | 平均0.59 | 枠組壁工法・中間時 |
| スウェーデン ハウス | 平均0.62 | 2024年度全棟実測 |
| Asu-haus | 0.2以下 | 商品の標準性能 |
※各社公式サイトに掲載された値を整理したもので、全国の住宅会社を同一条件で測った順位表ではありません。
集計年度が明示されていないものは、最新年度の平均とは断定できません。
ヤマト住建は2025年度の平均C値を0.29と公表していますが、一部には気密測定の対象外となる商品があると案内しています(出典:ヤマト住建「全館空調・気密性実績」)。
アイ工務店は平均実測値0.32とともに、全棟測定と「約束値0.5」を掲げています。
桧家住宅は実測平均0.31を公表し、断熱材の施工直後に気密測定を行い、基準値に達しない場合は補修・再測定する方針です。
ウェルネストホームの平均0.2は、公式サイトに掲載されている数値ですが、比較時には対象住宅や集計年度を個別に確認したいところです。
この表の0.29と0.31の差だけで、実際に建つあなたの家がどちらの会社なら高気密になるかは決められません。
平均値は対象となった住宅の中心的な実績を知る材料ですが、ばらつきや最大値、何棟測定したかまでは伝えません。
平均が低くても、希望する住宅商品や間取りが集計対象に含まれていなければ、その値を自分の家の見込みと考えるのは難しいです。
反対に、C値を公表していない会社が、必ずしも気密性の低い家しか建てられないわけでもありません。
なお、旭化成ホームズのAsu-hausはC値0.2以下を標準性能として掲げる商品であり、へーベルハウスを含む同社の全商品に適用できる数字ではありません。
表の7例だけで候補を決めず、建築予定地で相談できる会社の商品や施工例も見比べると、比較の幅が広がります。
SUUMO注文住宅では、地域から会社を探し、カタログをまとめて請求できます。
気密性のC値ランキングは測定時点で変わる

気密測定は、断熱材や気密処理を施工した途中段階と、内装や設備工事が進んだ完成段階で実施できます。
中間測定は、隙間が見つかった場合に手直ししやすいことが利点です。
完成時測定は、引き渡す状態に近い住宅の気密性能を確認する意味があります。
ただし、工事途中に良い数値が出ても、配管や配線、設備の取り付けを終えた後に同じ値になるとは限りません。
一条工務店の公表C値0.59は、同社の枠組壁工法の建築中間時における現場平均実測値です(出典:一条工務店「高気密構造」)。
一条工務店の気密測定時点や平均C値、保証の扱いを確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
一方、スウェーデンハウスは2024年度の全棟実測平均0.62を公表し、引き渡し前に全棟のC値を測ると説明しています。
この2つを「0.59の会社が0.62の会社より気密性に優れる」と言い切れないのは、測定時点と対象がそろっていないためです。
私の家は2020年に桧家住宅で建てましたが、当時は気密測定を実施しておらず、C値は分かりません。
現在の同社が公表する平均0.31を、測っていない私の家の実測値として扱うこともできません。

当時の性能を数値で残せなかったことを振り返ると、測定するかどうかは契約前に確認しておけばよかったと思っています。
C値の保証を掲げるハウスメーカーで確認すること
「C値0.5以下を約束」「C値0.2以下が標準」と書かれていても、そのまま契約上の保証内容と同じとは限りません。
約束値や標準仕様は住宅会社の性能方針を示すことがありますが、未達成の場合の扱いは別に確認する必要があります。
例えば、アイ工務店が示す「約束値0.5」と、Asu-hausが示す「C値0.2以下の標準仕様」は、公表の仕方自体が異なります(出典:Asu-haus「UA値・C値の解説」)。
どちらも自分が選ぶ商品、建築地域、間取りで適用されるかを確認し、営業資料だけでなく見積書や仕様書にも条件を残してもらうと比較しやすくなります。
さらに、施工中と完成時のどちらで判定するのか、数値が未達なら追加施工や再測定をするのか、費用負担はどうなるのかも聞いておきたいところです。
測定値の報告書が引き渡し資料に含まれるかどうかも、数字の透明性を判断する材料になります。
また、気密性能についての取り決めと、構造・防水などの長期保証は別の話です。
住宅会社が「保証」と案内していても、何年間も同じC値を保証する意味なのか、施工時に一定の値を達成する意味なのかを混同しないようにしたいですね。
私なら「保証という言葉があるから安心」と受け取らず、対象商品・判定時点・未達時の対応の3点を先に確認します。
契約書や仕様書に達成するC値と判定時点が明記されていないなら、未達成の場合の補修や再測定の扱いを契約前に確認してください。
気密測定を行うハウスメーカーの検査体制

全棟測定を行う会社でも、誰がどの時点で測り、どのように記録するかは確認が必要です。
気密測定は送風機で建物内外に圧力差をつくって隙間量を推定する方法が使われ、日本産業規格のJIS A 2201に測定方法が定められています。
第三者の測定者が担当するか、自社で測るかは会社によって異なります。
第三者測定という表示だけで結果が保証されるわけではないものの、測定者と報告書の発行元を確認できるのは判断材料になります。
全棟測定でも商品や施工地域に例外がないか、測定費は本体価格に含まれるか、補修後に再測定するかを聞いておくとよいですね。
また、完成後にエアコンの配管穴などへ追加工事をするなら、工事後の隙間処理も確認したいところです。
わが家でも入居後にエアコン配管穴の周辺で風のようなものを感じましたが、専門的な測定で原因を特定したわけではありません。
この経験から、カタログで説明される断熱材の仕様と、完成までの施工管理は分けて確かめたいと感じています。
へーベルハウスとクレバリーホームのC値や測定条件を個別に知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
気密性の高い家のハウスメーカーを性能と費用で選ぶ

候補を絞る段階では、C値が小さい会社だけを残すより、断熱性能、換気方法、標準仕様、総額を同じ条件で比べる方が現実的です。
公表C値の良さと、自分の予算で建てる商品の性能が一致するとは限りません。
さらに、特定商品だけが高気密仕様である場合や、建築予定地が販売対象地域外である場合は、そもそも比較できる候補が変わってきます。
見積もりや資料を取り寄せる前に確認項目をそろえておくと、住宅会社によって説明の細かさが違っても整理しやすくなります。
- UA値と断熱等級を商品別に比較
- 換気方式と維持費を確認
- C値について5つの質問をする
- カタログと見積もりで候補を絞る
高断熱・高気密のハウスメーカーはUA値も比較

C値が示すのは空気の漏れやすさで、UA値が示すのは壁、屋根、床、窓などから熱が逃げる度合いです。
どちらも小さいほど性能面では有利ですが、指標が違うため、C値だけを見て断熱等級が高いと判断することはできません。
例えばAsu-hausはC値0.2以下と断熱等級7を標準仕様として案内していますが、他社も同じように気密と断熱の両方を明示しているとは限りません。
断熱等級を比較するときは、建築予定地の地域区分と、標準仕様か上位商品の仕様かを合わせて確認します。
同じUA値でも窓の大きさ、方角、日射対策によって夏冬の体感や冷暖房負荷は変わります。
私は住宅会社選びで断熱材や窓の仕様も見ていましたが、建築当時はC値・UA値・換気を一緒に比較する視点が十分ではありませんでした。
今なら、具体的な建築予定地と間取りを伝えたうえで、設計上のUA値と実測するC値を別々に確認します。
断熱等級6や7という表示だけでは、施工後のC値を知ることはできないからです。
C値に加えて窓や断熱材などの仕様も比較したいなら、候補の住宅商品が分かる資料を集めておく方法があります。
SUUMO注文住宅では、気になる会社のカタログをまとめて請求できます。
高気密高断熱の住宅メーカーは換気も確認

気密性を高めても、換気を止めてよいわけではありません。
隙間から偶然入る外気に頼らず、換気設備で必要な空気を計画的に入れ替える考え方が基本です。
住宅会社を比較するときは、第一種換気か第三種換気か、熱交換の有無、給排気経路、フィルター交換のしやすさを確認します。
第一種換気は給気と排気の両方を機械で行う方式、第三種換気は機械で排気して給気口などから外気を取り入れる方式です。
熱交換換気には排気する空気の熱を利用して給気の温度変化を抑える仕組みがありますが、本体価格やフィルターなどの維持費も考える必要があります。
同じ低いC値でも、換気方式や設備仕様、間取りが違えばランニングコストが同じになるとは限りません。
空調設備についても、全館空調が必要なのか、各部屋のエアコンで運用したいのかによって、比較すべき初期費用と維持費が変わってきます。
換気口の位置や掃除方法まで質問しておけば、カタログの性能値だけでは分かりにくい生活面の違いが見えてきます。
ハウスメーカーのC値比較で聞く5つの質問

担当者に聞く内容をそろえると、C値の数字が近い会社でも施工と保証の違いが分かります。
私は次の5つを、できればメールなど記録が残る形で確認します。
- 希望する商品・地域・間取りでは、どのC値を目指しますか
- 公表C値は平均実測値・設計目標・約束値のどれで、対象年度と棟数は何ですか
- 中間時と完成時のどちらで測り、全棟実施しますか
- 数値が未達の場合はどこまで補修・再測定し、費用は誰が負担しますか
- 測定報告書を受け取れますか。UA値・換気仕様・総額も合わせて確認できますか
「全棟測定です」と答えがあっても、選ぶ商品が対象外だったり、測定は1回のみだったりする可能性があります。
その場合は、建てる家の見積条件に合わせて説明をお願いすると判断しやすくなります。
公表平均より自分の家の数値が大きかったとしても、平均より上か下かだけでは施工不良とは決まりません。
例えば公表平均が0.3でも、契約で約束した数値が0.5以下であれば、0.4という実測値を評価する際に必要なのは平均との差だけではありません。
検査日、補修の履歴、結果の確定方法が分かる記録と、契約上の取り決めを照らして判断することになります。
判断の根拠になるのは、契約時に取り決めた性能と測定条件、未達時の対応です。
比較表へ回答を書き込めるようにしておけば、営業担当者の説明が上手だった会社を無意識に高く評価してしまうことも減らせると思います。
気密性に加え、価格や提案内容など住宅会社全体の比較項目も整理したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
カタログと見積もりで候補を絞る方法

まだ住宅会社を決めていないなら、先に候補を数社集め、性能の確認項目を共通にしてから相談へ進む方法があります。
無料のカタログ一括請求は、各社の商品、断熱仕様、施工例、対応エリア、価格帯を自宅で比較する入口として利用できます。
ただし、カタログにC値の測定結果や未達時の契約条件まで載っているとは限りません。
資料を見て候補を絞った後、気密測定の有無や保証内容を住宅会社へ個別に確認する、という順番がよいと思います。
私は2019年12月にSUUMOで8社へカタログをまとめて請求し、仕様や家づくりへの考え方を比べました。

届いた資料の内容には差がありましたが、資料の豪華さだけで会社の良し悪しは判断しませんでした。
また、資料請求後には複数の会社から電話などの連絡があり、必要に応じて検討状況を伝えて対応しました。
請求する会社を必要な範囲に絞り、連絡が来る可能性も見込んでおくと進めやすいです。
C値の測定条件は各社へ質問する必要がありますが、カタログでは商品や仕様の概要を確認できます。
SUUMO注文住宅なら、気になる住宅会社のカタログをまとめて請求できます。
請求先は自分で選べます
見積もり段階では建物本体の価格だけでなく、気密測定費用、性能を高めるオプション、換気設備、付帯工事まで含む総額を確認します。
同じ広さ・断熱等級・窓仕様を条件にして初めて、費用差がどこから生まれるのか分かりやすくなります。
性能の公表値が魅力的でも、それを実現する商品が予算を超えるなら、標準仕様で実現できる別の候補も比較対象に残してよいと思います。
まず気になる会社を拾い、次に自分の建築条件での性能と総額を確認し、最後に測定・保証の取り決めを詰める流れなら、数字だけに振り回されにくくなります。
SUUMO注文住宅のカタログ請求とカウンター相談を使い分けたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ:気密性の高い家のハウスメーカーは条件で選ぶ
気密性の高い家を建てたいなら、C値の小ささは候補選びの有力な判断材料です。
ただし、会社ごとの平均値、商品の標準性能、約束値を同列に置いたランキングで契約先を決めるのは避けたいところです。
今回のポイントは次の4つです。
- 公表C値は平均・目標・約束値を分けて読む
- 中間時と完成時の測定条件をそろえて確認する
- 未達時の補修・再測定・報告書の扱いを聞く
- UA値・換気・オプションを含む総額で候補を比較する
私自身、家を建てた当時に測定記録を残していなかったので、数字を確認できるタイミングの大切さを後から感じました。
まずは検討できる住宅会社の資料を集め、その会社のどの商品で、どの条件の気密性能が得られるのかを書き出してみると、次に質問すべきことが明確になります。
測定時点や保証条件まで比べるには、建てたい地域で検討できる住宅会社を絞るのが先です。
SUUMO注文住宅のカタログで候補を整理し、C値の詳しい条件は各社に確認してみてください。

