この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。
階段の下に空間ができるなら、そこをパントリーにして食品をまとめたいと考えることがあります。
ただ、図面では収納面積が十分に見えても、入口が低かったり、奥の食品に手が届かなかったりすると、毎日の使い勝手は変わってきます。
階段下をパントリーにすること自体は可能ですが、空いている場所をそのまま食品庫にすればよいわけではありません。
キッチンから近く、入口で頭をぶつけずに出し入れでき、奥の低い場所まで無理なく管理できる形なら、限られた面積を生かせます。
一方、階段の位置や形によっては、近くに浅い棚を設ける方が使いやすい場合もあります。
この記事では、入口の位置と扉、断面図で確かめる高さ、棚の配置、食品の保存条件を順に整理し、設計担当者へ何を確認すればよいかまで具体的にお伝えします。
- 階段下がパントリーに向く入口と動線の条件
- 入口の有効高さと奥の低さの確認方法
- 食品を取り出しやすい棚の配置と保存条件
- 階段下が合わないときの収納の分け方
階段下パントリーの間取りは入口と高さで決める

階段下を食品収納にできるかは、床面積よりも「キッチンから使いやすい場所に入口を設けられるか」と「物を取り出す位置に必要な高さがあるか」で判断します。
同じ階段下でも、横から開ける収納と階段の高い側から入る収納では、使える棚の形が違います。
平面図で収納の広さを見たあと、階段の勾配に沿って天井がどのように下がるかを断面図で確かめると、完成後の使い方を想像しやすくなります。
- キッチンからの距離と入口の向き
- 入口側の有効高さと扉の干渉
- 奥の低い部分の棚と取り出し方
階段下収納をパントリーにできる間取りの条件
階段下収納をパントリーにできるのは、食品を取りに行く動線と、収納の内部形状が合っている場合です。
実際にセキスイハイム中四国の公開プランにも、キッチン横の階段下を食品ストックや生活用品の収納に使う例があります(出典:セキスイハイム中四国「ジャストフィットプランセレクション」)。
ただし、その実例を自宅の階段へそのまま当てはめることはできません。
直階段か折り返し階段か、階段の下に壁や柱があるか、どちら側から開口できるかで、使える場所は変わります。
直階段は一方向に高さが変わりますが、踊り場を持つ階段などでは、下部の形がさらに複雑になることもあります。
入口の正面が高くても横の壁際が低い場合があるため、収納全体を一つの高さで考えない方がよいです。
キッチンのすぐ隣に階段があるなら、缶詰や乾麺、飲料などを取り出す動線を短くしやすいです。
反対に玄関ホールの奥や廊下の先に階段があると、空間は広くても調理中に何度も往復する収納には向かないかもしれません。
まず、毎日使う食品と、たまに補充する買い置き品を分け、どちらを階段下へ収納したいのかを決めてみてください。
まだ住宅会社の候補が決まっていなければ、施工実例や会社の特徴を見比べて、希望する間取りを整理する方法もあります。
SUUMO注文住宅では、建築予定地に対応する会社を探し、気になるカタログをまとめて請求できます。
階段下が主な食品庫になるのか、キッチン収納を補う予備の置き場になるのかで、必要な入口の位置も変わります。
柱や耐力壁、配管を動かしてまで入口を広げられるとは限らないため、開口の可否は住宅会社の設計担当者に確認します。
収納を考える前に、部屋の配置全体から見直したい場合は、間取りを決める順番と確認項目を整理した記事もありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
入口はキッチン側か廊下側かで使い勝手が変わる

入口は、収納が見える場所ではなく、買い物を片付けるときと料理中に食品を取りに行くときの動きで選ぶと分かりやすいです。
キッチン側から直接開けられるなら、調味料や乾物、缶詰などを取り出すために廊下へ回らずに済みます。
一方、玄関に近い廊下側から入る収納は、飲料の箱や非常食を買って帰ったときに、そのまま運び込みやすい配置も考えられます。
ただし、廊下側の入口が調理台から遠い場合は、頻繁に使う食品だけキッチン側へ残した方が動きが少なくなります。
出入口が一つの収納でも、使用頻度によって食品の置き場所を分ければ、すべてを最短距離に置く必要はありません。
| 入口の向き | 向く使い方 | 確認する点 |
|---|---|---|
| キッチン側 | 調理中の食品出し入れ | 冷蔵庫や引き出しとの干渉 |
| 廊下側 | 箱買い品の運び込み | 調理台までの移動距離 |
入口を決める際は、扉を開けたままでも冷蔵庫や食器棚の引き出し、キッチンの通路を塞がないかを確認してください。
開き戸には扉を振る空間が必要ですし、引き戸は扉を引き込む壁の位置や開口幅によって収納棚に使える面が減る場合があります。
扉を付けない案もありますが、収納物が見えることや、食品の保管環境、日常のほこりへの対応を含めて検討したいところです。
扉の種類を先に決めるより、買い物袋を持って収納に近づき、扉を開け、箱を置いて戻る流れを図面上でたどってみましょう。
例えば料理中に家族が冷蔵庫を開ける場面も重ねて考えると、階段下の扉とキッチンの引き出しが同時に使えるか確認できます。
入口の位置は収納だけの問題ではなく、キッチンの通りやすさにも関わります。
断面図で入口の高さと奥の低さを確かめる
階段下で見落としやすいのは、収納の床が広くても、その上の空間が奥へ行くほど低くなることです。
平面図では同じ四角い収納に見えても、実際は階段の裏側に沿って天井が斜めに下がり、立てる位置と屈まなければ使えない位置が分かれます。
SUUMOの階段下収納に関する建築士への取材でも、収納を設ける位置によって内部の高さが変わり、奥行きに応じて棚や収納家具を使い分ける考え方が示されています(出典:SUUMO「階段下をどう使う?」)。
入口側の有効高さを扉枠も含めて確認する

最初に測りたいのは、床から階段の裏側までの最大高さではなく、実際に人や荷物が通る入口の有効高さです。
有効高さとは、扉枠や下がり壁などを差し引いた、通り抜けに使える実際の高さを指します。
入口の前で立って食品を出し入れできるのか、入るたびに頭を下げる必要があるのかで、収納の使い勝手は大きく変わります。
また、背の高い人が使う場合や、大きな飲料ケースを持ち上げる場合も想像してみてください。
採寸は床の仕上がり面から行い、入口の幅と高さ、扉を開けたときの通れる幅を図面へ記入してもらうと比較しやすいです。
奥の低い部分は棚に手が届くかで判断する
奥の低い場所は、床が空いているからといって、収納量をすべて足し算しない方がよいです。
棚を設けても奥の箱を取り出すために手前の食品を毎回どかすなら、実際に使える容量は見た目より小さくなります。
特に下がり天井の下へ背の高い棚を置くと、上段に物を載せる高さや手を入れるすき間が足りなくなる場合があります。
入口に立ったまま手が届く範囲を日常使いにし、低い奥は予備のストックや引き出して使える収納用品に割り当てると整理しやすいです。
棚の高さだけでなく、収納ケースを手前へ引き出すための空間と、床の段差も一緒に確認します。
棚に物が入る場合でも、奥の箱を出すたびに手前の食品を動かす必要があるなら、その場所は日常使いの収納量として数えない方がよいです。
階段下パントリーの間取りで収納と保存を整える

入口と高さの条件が合っていても、食品を置く棚が深すぎたり、保存に適さない環境だったりすると使い続けにくくなります。
ここからは、何をどこに置くか、食品を置いてよい環境か、階段下が合わないときにどう収納を分けるかを考えます。
食品庫としての使い方を決めてから棚や扉の仕様を詰める方が、使わない奥の空間を増やさずに済みます。
- 食品の種類に合う棚の奥行き
- 温度・湿気・においの確認
- 照明・掃除・点検のしやすさ
- 階段下に合わない場合の代替案
パントリー収納を階段下に合わせる棚の配置
パントリー収納を階段下に設けるなら、棚の奥行きは壁の奥行きいっぱいにせず、食品を見つけて取り出せる深さから決めます。
大きな棚板を奥まで通すと一見たくさん置けますが、小さな食品が後ろに隠れ、賞味期限の確認もしにくくなります。
例えば缶詰やレトルト食品、乾麺は種類ごとに分け、立ったまま確認できる手前の棚に集める方法があります。
重い飲料ケースは持ち上げる負担を避けやすい低い位置へ置き、奥まで押し込まず手前へ引き出せる余地を残します。
奥の低い部分には、収納ケースの持ち手に手が届くか、ケースを引き出したとき入口の扉に当たらないかも確かめてください。
棚板を可動式にしておくと、箱の高さが変わったときに調整しやすく、同じ段に無理に積み上げずに済みます。
わが家のパントリーは階段下ではなく、棚だけを設けたタイプですが、建築時に約3万円で可動棚を付けました。
食品ストックやキッチン家電、日用品に合わせて段の高さを変えられ、収納量と取り出しやすさの両方を考える上で役立っています。


以前のアパートにはパントリーがありませんでした。新築では食品ストックの定位置を確保できたことに満足しています。
階段下なら、わが家以上に天井の高さが場所によって変わるため、棚の枚数より「どの段に何を置けるか」を優先して考えたいです。
棚の奥行きと通路幅の関係をさらに具体的に考える場合は、深い収納の使いにくさを整理した記事もありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
食品を置く前に温度・湿気・においを確認する

階段の下は日が当たりにくいことがありますが、暗いというだけで食品保存に適した冷暗所になるわけではありません。
階段付近の室温や湿度は、隣接する部屋、空調の効き方、外壁との位置関係、収納の扉の有無などで変わります。
農林水産省は、常温で保存できる食品でも、高温になりやすい場所や日光、湿気が多い場所を避けるよう案内しています(出典:農林水産省「食品を保存する時に気を付けたいポイント」)。
そのため、階段下には未開封の常温保存品を中心に考え、要冷蔵・要冷凍の食品はそれぞれの表示に従って冷蔵庫や冷凍庫へ入れます。
また、食品のパッケージに「直射日光を避ける」「高温多湿を避ける」などの表示があれば、その条件を満たせるかが判断の基準です。
階段下の内側が外壁に接している場合や、配管が通る場合は、結露や水漏れのリスクがないか設計担当者に確認しておくとよいでしょう。
夏にこもる熱が気になるなら、扉を閉めた状態でもどのように空気が動くか、換気・空調の計画と合わせて相談します。
保存中の食品は床へ直接置かず、掃除しやすく通気を妨げにくい位置に収納し、消費期限や賞味期限を確認できる並べ方にしたいですね。
食品と洗剤など香りの強い日用品を同じ場所へ保管する場合は、容器を分けて、におい移りや液漏れの影響も考えます。
階段下を大きな一つの物置として使うより、保存する食品とほかの物の置き場所を分けた方が管理しやすいです。
日陰の階段下でも、夏に高温になったり湿気がこもったりする場合は、食品ごとの表示に合う保管場所か確認してから使います。
照明・掃除・点検ができる収納にする
階段下は奥へ行くほど暗くなりやすいため、扉を開けたときに食品のラベルや棚の最奥まで見える照明を考えます。
入口の天井や壁に照明を付けても、手前の背の高い箱で光が遮られるなら、収納を置いた状態での明るさを確認したいところです。
スイッチは収納の奥よりも入口側にある方が使いやすく、手が届く位置に設ければ暗い中で探す必要がありません。
人が中へ入らない収納でも、床の隅や棚の下にはほこりがたまり、奥に食品を詰めるほど掃除が面倒になります。
キャスター付きのケースを使うなら、出し入れする床面が平らか、扉の下枠で引っ掛からないかを確認してください。
階段下に設備の点検口や配線・配管がある場合は、収納棚でふさいでしまわないことも必要です。

コンセントを付けるなら、どの家電に使うのか、放熱や配線、掃除のしやすさまで設計担当者と確認し、食品箱の裏でプラグが隠れないようにします。
収納の中で小型冷蔵庫などを使いたい場合は、専用の設置寸法と放熱スペース、電源条件を確認できるまで、入る前提で設計しない方が確実です。
まだ住宅会社を決めておらず収納の施工例を比べたい段階なら、カタログを取り寄せる前の注意点も確認しておくとよいです。
比較方法をまとめた記事もありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
階段下が使いにくいときは近くの食品収納へ分ける

入口をキッチンに向けられない、入口が低くて頭を下げる、奥が深くて手が届かない場合は、階段下を主なパントリーにしない選択もあります。
よく使う調味料や乾物はキッチン近くの浅い棚に、飲料や非常食などの予備は階段下に置く形なら、食品を取りに行く回数を減らせます。
階段下が玄関近くにある場合は、買い物後の一時置き場としては便利でも、調理のたびに開ける場所としては遠いかもしれません。
反対に階段がキッチン横にあっても、低い天井に合わせて無理に棚を詰め込むなら、隣の壁面に浅い収納を設ける方が管理しやすいことがあります。
カップボード、キッチン背面の棚、廊下収納、床から天井までの可動棚なども、間取りによっては代替になります。
階段下の奥は掃除用具や季節物に回し、食品は出し入れしやすい位置へ集めると、収納場所の役割を分けられます。
パントリー専用の部屋がない場合に食品をどう置くか考えたい方は、場所別の代用方法をまとめた記事もありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
設計担当者へ断面図と収納計画を確認する

階段下パントリーを採用する前に、平面図だけでなく、入口から奥までの高さが分かる断面図を見せてもらうと判断しやすくなります。
図面へ「パントリー」と書かれているだけでは、扉を開いたときの幅、箱の出し入れ、奥の低い棚の高さまでは分かりません。
確認したいのは、キッチンからの移動、入口の幅と有効高さ、奥の最低高さ、棚の奥行き、保存環境、照明や点検口の位置です。
特に食品を箱買いする家庭なら、置きたい箱の寸法を測って渡し、取り出すときに前へ引けるかまで一緒に検討できます。
断面図は一か所を切った図だけでは奥の形が分からない場合もあるため、入口と棚を置く位置の高さをそれぞれ教えてもらうと具体的です。
また、階段の構造や配管との取り合い、換気計画、棚の取付方法は、図面だけで独自判断せず住宅会社に確認してください。
私なら「階段下に収納を作れますか」ではなく、「この食品を毎日ここから取り出せますか」と聞きます。
使う物と動作まで伝える方が、収納面積が確保されているかだけで終わらず、完成後の使い方を具体的に相談できます。
希望する食品の種類や収納量を住宅会社へ伝えるための整理方法は、間取り・見積もり要望シートの記事もありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ:階段下パントリーの間取り
階段下をパントリーにする間取りは、キッチンの近さと出入口の使いやすさ、奥の低い部分の使い方が合うなら選択肢になります。
- キッチンからの距離と入口の向き
- 入口側の有効高さと奥の低い部分
- 食品の大きさに合う棚と取り出し方
- 温度・湿気・照明・掃除のしやすさ
床面積を多く確保できても、頭を下げなければ出入りできず、奥の食品を毎回取り出せないなら、収納量の数字ほど便利にはなりません。
平面図と断面図を並べ、入口の有効高さ、扉を開けたときの通路、食品を入れた箱の動かし方まで確かめておくと判断しやすいです。
食品庫として使う以上、直射日光だけでなく、温度や湿気、換気、掃除や点検のしやすさも見落とせません。
階段下が条件に合わなければ、キッチン近くの浅い棚と予備品の置き場に分ける方法も十分に考えられます。
最後は、食品をしまった状態だけでなく、買い物から帰って片付けるとき、料理中に取り出すとき、期限を確認するときまで想像して決めてください。
階段下パントリーを含む収納の希望が見えてきたら、まだ住宅会社を決めていない人は、SUUMO注文住宅で建築予定地に対応する会社のカタログを比べる方法もあります。
資料請求後は電話やメールが来る場合があるため、比較できる候補に絞って選んでください。
施工例や特徴を家で比較

