この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。
間取り図にL字の階段が入っていると、まっすぐな階段より場所を取るのか、曲がり角で家具を運べるのかが気になりますよね。
かね折れ階段は途中で90度向きを変える階段ですが、実際の使いやすさは、曲がる場所が平らな踊り場なのか、三角形の踏み板を使う回り段なのかで変わります。
平らな踊り場には一度足を落ち着けやすい利点がある一方、必要な床面積や上下階の配置を確認しないまま決めると、廊下や部屋を圧迫する場合があります。
また、階段の幅だけでなく、曲がり角の奥行き、頭上の高さ、冷蔵庫などを持った人が向きを変えられるかも確認したいところです。
この記事では、かね折れ階段のデメリットとメリット、3マス・4マスの考え方、図面での確認順、直階段との費用比較まで整理します。
間取りをまだ確定していない段階で、何を住宅会社に尋ねればよいかまで分かるようにまとめました。
- L字の曲がり部は平らな踊り場と回り段で分けて考える
- 何畳必要かはマス数だけでなく段数と階高で変わる
- 平面図と断面図で頭上の高さ・搬入経路を確かめる
- 直階段との比較は面積と追加費用を同じ条件で行う
かね折れ階段のデメリットは?曲がり方と寸法の違い

かね折れ階段で先に確認したい欠点は、L字の曲がり部分がスペースと搬入経路の両方に影響することです。
直線階段なら長さ方向で考えやすいのに対し、かね折れ階段は2方向に階段が伸びるため、部屋の角や廊下、2階の出入口との位置関係が変わります。
ただし、L字という形だけで危険とも不便とも決まりません。
曲がり部のつくり、階段の実寸、上下階の使い方を順番に確認すれば、自分の間取りに合うか判断しやすくなります。
かね折れ階段とは?踊り場ありと踊り場なしの違い
かね折れ階段は、階段の途中で進行方向を90度変えるL字型の階段を指します。
一般には平らな踊り場を設けるものとして説明され、パナソニック ホームズもL字の踊り場型と、三角形の踏み板で曲がる回り階段を区別しています(出典:パナソニック ホームズ「3階建ての階段はどうする?階段の種類と間取りの注意点を紹介」)。
実際の間取り検討では、L字に曲がるという見た目が同じでも、曲がり角を1枚の平らな床で構成する案と、複数の段で回る案を別々に確認する必要があります。
名称だけで判断せず、平面図に曲がり部の段線が何本描かれているか見てください。
平らな踊り場があるL字階段

曲がる場所が平らな床なら、階段を上り下りするときに足を置く位置を選びやすく、荷物を持って向きを変える際にも一度姿勢を整えられます。
直線部分から踊り場へ進み、そこで90度向きを変えて次の直線部分に入る形です。
ただし、平らな場所を確保する分、段を配置する長さを前後に必要とします。
1階だけでなく2階の廊下や出入口まで含めて、どちらの方向に長さを取れるかが判断材料になります。
かね折れ階段に踊り場なしの案を使う場合
曲がり角に三角形の踏み板が並んでいる場合、平らな踊り場ではなく回り段を使ったL字配置です。
曲がり部も段として利用できるため、平らな踊り場型より収まりやすい場合がありますが、内側と外側で踏む奥行きが違います。
2020年に見学した佐賀展示場の小屋裏収納へ上がる固定階段も、記憶では途中に曲がりと三角形の踏み板がありました。
見学しただけで安全性や寸法を評価したわけではないので、採用するなら自宅の図面で曲がり部を確認したいと思います。
回り段の踏面の測り方や手すりの細かな設計は別記事に分け、ここでは「どちらのL字配置を選ぶか」に絞ります。
三角形の段を詳しく確認したい場合は、段数と踏む位置を整理した記事も用意しています。
こちらの記事を参考にしてみてください。
かね折れ階段のメリットとデメリットを比較

かね折れ階段のメリットは、階段を壁沿いや部屋の角に配置しやすく、曲がり位置で視線や動きの向きを変えられることです。
一方、直線階段より階段が伸びる方向が増え、使い方によっては床面積と施工内容の両方が増えます。
違いを整理すると、次のようになります。
| 比較する点 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 配置 | 部屋の角に 沿わせやすい | 2方向に 長さが必要 |
| 曲がり部 | 平らなら 一息つける | 方向転換が必要 |
| 視線 | 上下階が 見通しにくい | 死角が 生まれやすい |
| 搬入 | 踊り場で 持ち直せる場合 | 大型家具は 回しにくい |
| 工事 | 空間の形を 生かせる | 納まりが 複雑になる場合 |
「踊り場があるから安全」と言い切れないのは、曲がり角の広さや各段の勾配、手すり、照明によって歩きやすさが変わるためです。
また、直線階段は長い壁面を必要としますが、かね折れ階段なら必ず少ない床面積で済むわけでもありません。
まずは同じ階高、同じ段数、同じ有効幅で比較することが前提になります。
まっすぐな階段の長さや注意点も比較したい場合は、直線階段を選ぶときの判断材料を整理しています。
こちらの記事を参考にしてみてください。
かね折れ階段は何畳?3マスと4マスの考え方
かね折れ階段に必要な畳数は、L字という名称だけでは決まりません。
家の階高、段数、1段の高さと奥行き、曲がり角を平らにするかどうかで、階段の占める形と面積が変わるためです。
「3マスで入る」と言われても、その3マスが何センチ角で、どの位置を数えているのかを確認しないと比較できません。
910mmのマスで数えると何畳か
尺モジュールの間取り図で1マスを910mm角とする場合、1マスは約0.83平方メートルで、おおむね半畳に相当します。
この考え方なら3マスは約1.5畳、4マスは約2畳、5マスは約2.5畳という面積換算です。
ただし、これはマスの数を畳に置き換えただけで、階段として成立する保証ではありません。
L字では、曲がり角の1マスに加えて前後へ直線部分をどう伸ばすかが必要で、同じ4マスでも並べ方が違えば上り口と下り口の位置が変わります。
3マスで収まるかは段数と平面形状で変わる
3マスという総面積だけから「平らな踊り場付きのかね折れ階段が入る」と判断するのは避けたいです。
たとえば段数が増える計画で踊り場も確保するなら、曲がり角以外に使える直線部分が足りなくなる可能性があります。
逆に回り段を組み込む案なら、同じ位置に複数段を置けることもありますが、平らな踊り場型と同じ使い心地にはなりません。
住宅会社へは「何畳ですか」だけでなく、1階と2階の平面図に全段の位置と上り方向を描いた案を求めると比較しやすいです。
3マス・4マスの面積換算だけでは平らな踊り場付きのL字階段が成立するか判断できないため、段数と有効寸法を図面で確認してください。
180度折り返すU字階段の寸法と必要面積は別の問題になるため、そちらを検討している場合は専用記事で確認できます。
こちらの記事を参考にしてみてください。
かね折れ階段の寸法は平面図と断面図で確認

平面図は階段が横方向にどれだけ広がるかを見る図面ですが、頭上の空間まで読み取れるわけではありません。
図面を確認する際は、1階の上り口、90度曲がる位置、2階の下り口を連続した動線として見ます。
そのうえで、曲がり角の実際の内法寸法と、上部に天井・梁・2階床が重なる場所を断面図で確認してください。
- 平面図で階段の有効幅と出入口を確認
- 曲がり部の踊り場の幅・奥行きと段数を確認
- 断面図で梁・天井と頭上の高さを確認
かね折れ階段の平面図で見る4つの寸法
最初に確認するのは、階段の有効幅、各直線部分の長さ、踊り場の幅と奥行き、上下階の出入口との距離です。
有効幅とは、壁や手すりなどを考慮し、人や荷物が実際に通れる幅のことです。
図面上の910mmというマス目がそのまま有効幅910mmになるわけではなく、壁の厚みや手すりの出っ張りで通れる幅は狭くなります。
さらに、1階側の扉を開けたときに上り口がふさがらないか、2階側の廊下に出たときに進行方向を変えられるかも見ておきます。
曲がり角の頭上と階段下も断面図で見る

L字の一方の直線部の上に、もう一方の階段や2階床が重なると、進む位置によって頭上の余裕が変わります。
背の高い人が歩いたときの頭の高さだけでなく、大型家具を傾けて運ぶ際に天井や梁へ当たらないかも確認が必要です。
階段下を収納に使う場合も、図面の床面積がそのまま立って使える面積になるとは限りません。
私なら、階段の中心線だけでなく、壁側を通るときの高さも含めた断面図を設計担当者に見せてもらいます。
かね折れ階段は安全?法律と暮らしで見る条件
かね折れ階段の安全性は、90度曲がるという形よりも、実際に踏む段の寸法と曲がり部のつくりで考えます。
建築基準法施行令では、一般的な戸建住宅の屋内階段について、幅75cm以上、蹴上げ23cm以下、踏面15cm以上などの規定があり、手すりに関する規定も設けられています(出典:e-Gov法令検索「建築基準法施行令」第23条・第25条)。
蹴上げは1段の高さ、踏面は足を載せる部分の奥行きです。
これらは法令上の基準であり、数値を満たすだけで誰にとっても歩きやすいことを意味しません。
特に回り段を使うL字では、曲がる位置で足の置き方が変わるため、平らな踊り場型と同じ感覚で評価しない方がよいです。
私自身、子どものころ実家の急な直階段から落ちて手を骨折した経験がありますが、転落の詳しい状況までは覚えていません。

その経験もあり、二階建てを考えるなら、曲がり方だけではなく踏面、勾配、手すりの位置、足元の明るさまで一緒に確認したいです。
小さな子どもや高齢の家族がいる場合も、平らな踊り場の有無だけで安全と判断せず、住宅会社に実際の寸法と歩く経路を示してもらうのがよいと思います。
かね折れ階段で冷蔵庫や大型家具を運べる?

2階に冷蔵庫や大型家具を置く間取りでは、L字の曲がり角が搬入できるかどうかの分かれ目になります。
まっすぐな階段なら通れる寸法でも、90度曲がる場所では家具を回転させたり、持ち上げる姿勢を変えたりする空間が必要です。
日立の冷蔵庫搬入案内でも、階段の幅や高さ、踊り場、手すりなどを事前に確認し、販売店へ搬入可否を相談するよう案内しています(出典:日立の家電品「冷蔵庫の搬入に必要なスペースを知りたいです。」)。
確認するのは製品本体の幅だけではありません。
梱包や養生をした状態の寸法、持ち上げる作業者の空間、玄関から2階の設置場所までの各扉と廊下も必要です。
曲がり角の内側に手すりや腰壁があれば、実際に荷物を回せる範囲はさらに狭くなります。
特に冷蔵庫は買い替え時にも同じ経路を使うため、新築時に入った機種と同じ大きさを将来も選べるとは限りません。
2階リビングに冷蔵庫を置く予定なら、製品寸法から搬入経路を確認する方法も別記事で整理しています。
こちらの記事を参考にしてみてください。
かね折れ階段のデメリットを防ぐ間取りと費用の考え方

L字階段の形が決まっても、それだけで間取りを確定するのは早いです。
曲がり角をどの部屋に寄せるか、階段を見せるデザインにするか、どの仕様まで見積もりに含めるかで暮らし方と費用が変わります。
ここからは、直線階段との比較条件をそろえながら、住み始めてから変更しにくい項目を確認します。
- 玄関側・リビング側の生活動線を比較
- 鉄骨・スケルトン・吹き抜けの仕様を確認
- 同じ条件で直階段との工事項目を比較
- 平面図・断面図と搬入の確認項目を整理
かね折れ階段の間取りは玄関側かリビング側か

玄関に近いかね折れ階段は、帰宅後に2階へ上がりやすく、リビングを通らず個室へ移動できる配置をつくりやすいです。
一方で、玄関ホールの面積が足りないと、上り口と収納扉、シューズクロークの入口が重なる場合があります。
リビングに置く案では、階段を室内の見せ場にできる半面、階段の下側と曲がった先が家具配置を制限する可能性があります。
ソファやダイニングテーブルを動かす経路と、階段の上り下りが交差しないかも確認したいですね。
玄関側かリビング側かは好みだけで決めず、1階の帰宅動線と2階の寝室・トイレ・収納への動線を1本ずつ図面に描くと違いが見えてきます。
玄関側とリビング側の配置で迷っていて、住宅会社がまだ決まっていないなら、各社の施工実例や住まいづくりの特徴を比べる方法があります。
SUUMO注文住宅では、建築予定エリアから会社を探して、気になるカタログをまとめて請求できます。
子どもの帰宅時に家族と顔を合わせたい場合と、来客時に生活空間を通らず2階へ移動したい場合では、合う位置も変わります。
また、階段下を収納へ使うなら、どこに入口を設けて何を置くかを決め、実際の高さで使える範囲まで確認します。
かね折れ階段をおしゃれな吹き抜け・鉄骨にするなら
かね折れ階段は、木製の箱階段だけでなく、段の間が開いたスケルトン階段や鉄骨を使ったオープン階段として計画することもあります。
L字の曲がり部が見えるデザインは印象的ですが、見た目の軽さと、踏み板を支える構造の条件は別です。
L字オープン階段とスケルトンの納まり
たとえば鉄骨の支持部材をどこへ固定するかで、階段の下を通れる範囲や、壁・梁に必要な施工が変わる場合があります。
段の間が空いている場合は、足元の見え方や子どもの使い方、落下防止の納まりも確認したいところです。
吹き抜けにつなぐ場合の空調と掃除

吹き抜けとつなげる場合は明るさや開放感をつくりやすい一方、空調する空間が上下につながり、照明や高い部分の掃除にも配慮が必要です。

私は以前のアパートのリビング階段で冬の冷気が気になり、入口にのれんを付けていましたが、これは当時の住まいでの体感です。
L字か直線かという違いだけで室温は決まらないため、吹き抜けの大きさや空調計画を別に確認する必要があります。
おしゃれな写真を見て決める前に、希望する階段の実例が平らな踊り場型なのか回り段型なのか、同じ仕様で図面と見積もりをもらうと比較しやすいです。
鉄骨やスケルトン階段の見た目を比較したいなら、住宅会社の施工実例からデザインの方向性を整理する方法もあります。
写真にある階段を希望の間取りで採用できるかは、候補会社へ個別に確認してください。
かね折れ階段の費用は直階段と何を比べる?

かね折れ階段の費用は、L字だから一律にいくら高くなるというものではありません。
同じ木製でも踊り場の有無、段板の形、壁や腰壁、手すり、仕上げ材によって工事項目が変わります。
鉄骨やスケルトン階段を採用するなら、本体価格だけでなく取付部材、補強、塗装、施工費まで含めた見積もりが必要です。
| 比較する項目 | 直階段 | かね折れ階段 |
|---|---|---|
| 階段本体 | 直線部分中心 | 曲がり部の加工も確認 |
| 段板・踊り場 | 段板の仕様 | 平らな床か回り段か |
| 手すり・腰壁 | 直線部の長さ | 曲がり部の納まり |
| 周辺工事 | 壁と床の納まり | 梁・開口・補強を確認 |
| 仕上げ・照明 | 標準仕様を確認 | 追加部位を確認 |
標準仕様の階段を別形状へ変更したときは、どの部分が差額の対象になるかを見積書で分けてもらってください。
「階段一式」の金額だけだと、形状の違いによる差額なのか、手すりや素材のグレード差なのかが見えにくくなります。
同じ住宅会社で直階段案とL字案を比較するときは、階段の幅、段数、素材、手すりの条件を合わせるのが基本です。
間取り変更で減った収納や広がった廊下の面積も、金額には直接出にくい負担として確認しておきたいですね。
かね折れ階段を決める前に確認する図面と質問
住宅会社へは、L字に曲げたいという希望だけでなく、平らな踊り場を希望するか、回り段も候補にするかを先に伝えます。
そのうえで同じ階高と段数を前提に、直階段案とL字案の両方を見せてもらえると、床面積だけでなく生活動線の差も分かります。
私なら、次の順番で確認します。
1階と2階の平面図で上り口・曲がり部・出入口の位置をそろえる
階段の有効幅、蹴上げ、踏面、踊り場の実寸を確認する
断面図で頭上の高さと梁・天井の干渉を確認する
冷蔵庫や家具の最大想定寸法で搬入経路を相談する
同じ素材・仕様の直階段案と見積もり差額を比較する
住宅会社がまだ決まっていない場合は、施工例や階段の標準仕様を先に見比べて、対応できそうな会社を絞る方法もあります。
私も2019年にSUUMOで8件の請求先へカタログを一括請求し、住宅会社ごとの設備や仕様を比べる材料にしました。
ただし、カタログにL字階段の写真があることと、希望する敷地・間取りで同じ形を実現できることは別です。
住宅会社の候補がまだ決まっていなければ、SUUMO注文住宅で建築予定エリアに対応する会社を探し、気になるカタログを選べます。
資料請求後に住宅会社から電話やメールが届く場合もあるため、比較できる範囲で選んでください。
SUUMO注文住宅のカタログ請求も、実例や会社の特徴を集める選択肢として考え、構造安全や具体的な搬入可否は依頼先の設計者と搬入業者へ個別に確かめてください。
階段の位置や将来の使い方を含めて全体を考えたい場合は、注文住宅の階段を決める順番を整理した記事も用意しています。
こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ:かね折れ階段のデメリット
かね折れ階段で後悔を減らすには、L字の見た目を選ぶ前に、曲がり部が平らな踊り場か回り段かを分けることから始めます。
そのうえで、直階段と同じ階高・段数・幅を前提に、面積、頭上、搬入経路、費用を比べると判断しやすくなります。
- L字に曲がる位置と踊り場のつくりを図面で確かめる
- 3マス・4マスは面積換算であり成立寸法とは区別する
- 冷蔵庫などは階段幅だけでなく曲がり角と頭上まで確認する
- 素材や手すりの条件をそろえて直階段との費用差を見る
平面図だけで判断がつかない項目は、断面図と搬入経路の確認を依頼し、設計者から根拠を聞いたうえで決めてください。
階段の確認項目が整理できても、住宅会社がまだ決まっていないなら、施工実例や会社の特徴を見比べて候補を絞る方法があります。
SUUMO注文住宅で建築予定エリアに対応する会社のカタログを探してみてください。
施工例と会社の特徴を比較

