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こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。
吹き抜けリビングを考えていると、テレビの背面に階段を隠す間取りが気になることがあります。
テレビ側は一枚の壁ですっきり見せられそうですが、階段の出入口や通路、テレビの配線をどこに収めるかまで考えると、意外と確認することが多い配置です。
テレビを階段下へ置く案や、スケルトン階段をリビングから見せる案と、何が違うのでしょうか。
テレビ裏階段は、階段とテレビを視覚的に分けやすい一方、壁の幅と奥行き、家具を置いたあとの通り道、収納・配線の点検性によって使いやすさが変わります。
さらに吹き抜けがあると、テレビの音や階段を移動する家族の気配は、壁の見た目だけでは判断できません。
ここでは3つの配置を比べながら、平面図と断面図で確かめたい条件を整理します。
住宅会社へ希望を伝えるときも、形だけでなく暮らし方をそろえて比較できるようにしておきましょう。
- テレビ裏の階段は視線を整理しやすいが、壁幅と通路を同時に確認する
- 階段下テレビは天井の高さとテレビまでの距離が判断材料になる
- 配線・収納は見えなさだけでなく交換と点検のしやすさで考える
- 平面図と断面図に家具と家族の動きを重ねて比較する
テレビ裏に階段がある吹き抜けは使いやすい?配置を比較

テレビ裏に階段を置く間取りは、リビングから階段の動きを目立たせず、テレビを中心に家具をまとめたい場合に向いています。
ただし、テレビ前から見える壁がきれいでも、壁の背後に必要な階段のスペースがなくなるわけではありません。
吹き抜けのリビング階段をどう見せるかによって、動線、収納、音の感じ方も変わります。
比較するのは、テレビ背面に壁を立てて裏を階段にする案、階段下にテレビを収める案、階段を見せる案の3つです。
- テレビ裏階段=テレビ壁と階段を分ける
- 階段下テレビ=天井と奥行きを見る
- 見通せる階段=視線と動線を見る
- 階段下活用=収納・ヌックの入口を確かめる
テレビ背面に壁がある吹き抜け階段の特徴
テレビ背面を壁で仕切り、その裏側を階段の通り道にする配置では、ソファから見たテレビまわりを整えやすくなります。
階段の踏み板や手すり、上り下りする家族の姿が視界に入りにくいため、テレビ画面に集中したい家庭には相性がよい形です。
一方で、壁を設けると階段越しの見通しは減ります。
吹き抜けがあっても、壁の高さや位置によってリビング側から感じる開放感は違ってくるので、リビングに立ったときとソファに座ったときの両方を確かめたいですね。
階段の入口がテレビ壁の端にある場合は、テレビを見ている人の前を家族が横切るのか、壁の後ろへ回り込んで移動できるのかで印象が変わります。
テレビ壁の左右に収納や通路も設けたいなら、テレビを置ける幅だけではなく、入口や建具に必要な部分を差し引いて確認します。
設計事務所ecomoの施工例では、壁掛けテレビを取り付ける壁の後ろが階段下収納で、コンセント関係を収納側に集めています(出典:ecomo「新築するなら配線計画も!」)。
ただし、壁の裏が必ず使える収納になるわけではありません。
階段の形や壁の構造、収納への入口を設けられる位置は住宅会社に確認が必要です。
テレビを隠す壁と構造上必要な壁は同じとは限らないので、壁の長さを変える案では耐力や納まりを設計担当者に確認してください。
吹き抜け階段下にテレビを置く場合の違い

階段下テレビは、階段の下にできる空間をテレビ置き場として使う案です。
テレビの背面に階段を隠す案と違い、テレビの上に階段がかかるため、斜めに下がる天井や階段の存在がリビングから見えやすくなります。
この配置で最初に見るのは、テレビの設置高さとテレビ台の奥行きです。
奥まった位置にテレビを置くとソファからの距離が変わり、画面が小さく感じられることがあります。
逆にテレビを手前へ出すと、通路や掃除のスペースを使う可能性があるため、階段下の奥行きだけでは決められません。
階段が低くなる側へ大型テレビを寄せる案では、画面の上端と階段裏の間にどれだけ余裕があるかも確認します。
収納扉を付けたり、テレビを買い替えたりしたときに干渉しないかを想像してみてください。
階段下のテレビをスタンドで置くなら、実際の家具寸法をもとに高さと奥行きを確認しておきたいところです。
EQUALSのWALL テレビスタンド V3 ロータイプは、設置条件を検討する際のサイズ比較にも使えます。
リビングで階段も見せたい場合には一体感を出しやすい反面、階段の移動や足音がテレビの近くで気になることもあります。
どちらが広く見えるかは写真一枚では決まらず、階段の位置とテレビを置いた状態で比べる必要があります。
| 配置案 | 見え方 | 主に確かめること |
|---|---|---|
| テレビ裏階段 | 壁面が主役 | 壁幅と裏の通路 |
| 階段下テレビ | 階段と一体 | 高さと奥行き |
| オープン階段横 | 階段が見える | 視線と動線の交差 |
吹き抜けのスケルトン階段と箱階段・折り返し階段

スケルトン階段は、踏み板の間に蹴込み板がなく、向こう側を見通しやすい階段です。
リビングに設けると吹き抜けの広がりを感じやすい一方、テレビを眺める視線の中に階段の動きも入りやすくなります。
箱階段は踏み板と蹴込み板で階段の形を囲う一般的な構成で、側面を壁にすると階段の下や背後を仕切りやすくなります。
ただし、箱階段なら必ず収納が取れる、スケルトン階段なら必ず明るくなる、というわけではありません。
採光窓の位置や階段の向き、収納入口をどちら側へ設けるかも関係します。
折り返し階段は途中の踊り場などで進行方向を折り返す形です。
直線階段よりコンパクトにまとまる案もありますが、壁の裏で折り返す場合は、踊り場の位置や階段の上側がテレビ壁にどう重なるかを立体的に見る必要があります。
鉄骨階段を含むオープンな形はデザインの幅が広い一方、手すりの形状や床との取り合いも含め、構造・安全性は設計担当者へ確認しましょう。
テレビ壁をすっきりさせたいのか、階段そのものをインテリアとして見せたいのかを先に決めると、比べる条件が整理しやすくなります。
階段の見せ方をもう少し広く比べたいなら、SUUMO注文住宅の施工例や住宅会社ごとの特徴も参考になります。
好みに近い会社を探し、気になるカタログを見比べる方法もあります。
吹き抜け階段下の収納やヌックと両立する?

階段下には収納のほか、ヌックと呼ばれる小さなくつろぎスペースを計画する方法もあります。
テレビ裏階段でも階段下テレビでも、余った場所をすべて使おうとすると、入口が狭くなったり、低い部分へ物を押し込んだりしがちです。
収納を優先するなら、何をしまうのかを最初に決めます。
掃除機や日用品を入れるなら、奥行きだけでなく取り出す方向、扉を開く空間、コンセントの位置が必要です。
階段下収納を作るなら、しまう物が奥へ滑り込むだけの場所にならないよう、取り出す姿勢と手前に置く空間も確認しましょう。
テレビ用のレコーダーやゲーム機、通信機器を置くなら、配線をつなぐ手と機器を出し入れする余裕、熱を逃がせる置き方も確認したいところです。
階段下に電源タップも収める想定なら、出し入れしやすい空間の目安として、エレコムのスタンド付きケーブルボックス 小(EKC-BOX003BK)の外形や開口部を確認できます。
放熱と点検のため、機器を密閉する収納にはしないようにします。
ヌックを設ける場合は、座る場所の天井高、出入りの姿勢、照明、空気の流れを確かめます。
階段から降りてくる人とヌックに座る人の動きが重なる位置は、落ち着ける場所になるかも含めて検討が必要です。
収納やヌックを作るためにテレビ壁や通路を圧迫してしまうなら、階段下は設備や収納の一部だけに使い、残りは無理に埋めない選択もあります。
使える床面積だけでなく、無理なく出入りできる床面積で考えることがポイントです。
テレビ裏階段が向く間取りと見直したい間取り
テレビ裏階段が向きやすいのは、階段への出入口をテレビ前の動線から外せて、テレビ壁に必要な幅を確保できる間取りです。
例えば、玄関やダイニングから階段へ向かうとき、ソファとテレビの間を横切らずに回り込めるなら、テレビ視聴と家族の移動を分けやすくなります。
反対に、テレビ壁の片側に階段入口、反対側に収納扉が集まり、中央にテレビを置く余裕が少ないときは見直す余地があります。
吹き抜け窓の光が画面に映り込みやすい向きや、リビングを通るたびに画面前を横切る動線も気になる条件です。
テレビの位置を一度決めると、窓や扉、ソファの向きまで連動することがあります。
先に階段の見た目だけを決めるより、テレビを囲む家具と毎日の移動をセットにして、複数案を比べたいですね。
吹き抜け自体の広さがまだ決まっていないなら、2畳・3畳・4畳以上の違いは別に整理した方が判断しやすくなります。
吹き抜けの広さによる見え方を比較したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
テレビ裏階段の吹き抜けは図面でどう確かめる?

テレビ裏階段と階段下テレビの使いやすさは、完成写真よりも、家具と家族の動きを記入した図面で具体的に比べられます。
見る資料は、上から部屋の配置を示す平面図と、建物を縦に切って高さを示す断面図です。
テレビを置ける壁幅だけでなく、出入口、収納扉、踊り場、配線の点検場所、吹き抜けの光と音を同じ条件で確認します。
住宅会社へ依頼するときは寸法を自分で確定するより、何を置いてどう暮らすのかを具体的に伝えた方が話が進めやすいです。
- 平面図=家具と通路
- 断面図=壁と踊り場の高さ
- 配線=交換と点検
- 上下階=音と光
- 住宅会社=比較条件をそろえる
吹き抜け階段の平面図でテレビと通路を重ねる
平面図では、テレビ、テレビ台、ソファ、ローテーブルの有無を実際に使う大きさで書き込みます。
そのうえで玄関から階段へ、キッチンから階段へ、洗面所からリビングへ向かう家族の移動を矢印でたどってみてください。
見落としやすいのは、階段までの距離ではなく、テレビを見る場所と通る場所が交わる位置です。
テレビを見ている人の前を横切る案、ソファの後ろを通れる案、テレビ壁の裏から階段へ回れる案では、同じリビング面積でも使い方が異なります。
引き戸や開き戸がある場合は、開いたときにテレビ台や人の動きと重ならないかも確認しましょう。
私が2020年に建てたのは吹き抜けも階段もない約30坪の平屋ですが、約18畳のLDKには幅約150cm・奥行き約50cmのテレビ台と幅約220cmのソファを置いています。
最も狭い通路は約90cmで、普段の移動で家具を避けて横向きになることはありません。

これは階段付きリビングの必要寸法を示す数字ではなく、図面に家具を入れると暮らしやすさが見えやすくなる一例です。

わが家では家具を置いたあとも通路を無理なく歩けています。二階建ての間取りでも、私はまず家具を描いた図面から見たいです。
テレビ裏階段の計画でも、部屋の広さだけでなく家具を入れた状態を比べてみてください。
階段の入口に引き戸を設けるなら、開閉するための壁と通路も必要になります。
リビング階段と引き戸の設置条件や後付けの注意点を確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
吹き抜け階段の断面図で壁と踊り場を確かめる
断面図では、テレビ壁の高さ、階段の勾配、踊り場の位置、階段下で使える高さを確認します。
平面図でテレビを置けそうに見えても、階段下テレビは天井が下がる部分に画面やテレビ台が重なる場合があります。
テレビ裏階段でも、壁の上部を開けるのか、吹き抜けとどこでつながるのかで、リビングから見た抜け感が変わります。
折り返し階段では踊り場が壁の裏側に張り出したり、階段下収納の使える高さが途中で変わったりするため、平面図だけで判断しない方がよいでしょう。
また、階段と吹き抜けの間に手すりや腰壁がある場合は、座った視線だけでなく、2階ホールから下を見た位置関係も見ます。
転落防止や手すりの形状、建物の構造、階段の法規上の寸法は住宅会社の設計担当者に確認する範囲です。
こちらで寸法を決め打ちせず、テレビ壁・階段・吹き抜けを含む断面図を依頼して、候補同士の違いを説明してもらうと比較しやすくなります。
テレビ壁の裏に配線・コンセントと点検場所を確保する
テレビ裏階段では、壁をすっきり見せることと、配線をあとから触れることを両立したいところです。
テレビを壁掛けにするのかテレビ台へ置くのかで、必要な下地やコンセント、アンテナ端子、通信配線の位置は変わります。

ゲーム機やレコーダーをテレビ壁の下に置くのか、階段裏の収納へ置くのかも先に決めておきます。
たとえば、壁の裏の階段下収納へ機器を集めるなら、ケーブルの通り道だけでなく、機器の電源を切る・交換する・掃除するための入口が必要です。
配線をすべて壁の中に隠す案では、将来テレビを大きくしたときに端子や金具が干渉しないか、ケーブルを交換できる経路になっているかを確かめます。

テレビまわりで機器の入れ替えが多いなら、サンワサプライのマジックバンド(CA-MF7BKN)のような外して使い直せる結束用品も選択肢です。
壁内の配線経路や電気工事とは分け、手の届く場所のケーブル整理に使うものとして確認してください。
パナソニックも壁掛けテレビの設置では、視聴位置や照明・外光とともに、配線や電源ケーブルの取り回しを検討するよう案内しています(出典:パナソニック「テレビを壁掛けにして、リビングをスマートに!」)。
私の家でもコンセントは最後まで考えましたが、入居後に追加したかったと思う場所があります。
テレビまわりは機器の数が変わりやすいので、私なら現在の機器だけでなく、買い替えたときの配線交換も住宅会社に確認します。
下地の強度、電気工事、壁内配線の可否は、機種の仕様と施工方法を示して専門業者に判断してもらいましょう。
リビング階段と吹き抜けの音・照明を確認する

テレビ裏に壁を設けても、吹き抜けを通じて1階と2階がつながっていれば、テレビ音が上階へ届く可能性は残ります。
セキスイハイムもリビング階段の間取りでは、テレビや会話の音が2階へ伝わる場合があり、階段位置や壁の構成が判断材料になると案内しています(出典:セキスイハイム「リビング階段のある間取りの考え方」)。
テレビ壁の裏側に階段があるだけで防音できると考えず、2階の寝室・子ども部屋の入口と吹き抜けがどうつながるかを見ておきます。
また、リビングのテレビと階段の足音が近いと、夜に移動する家族の気配も感じやすくなります。
生活時間が異なる家族がいるなら、テレビの音量だけでなく、階段の位置と寝室の距離を確認したいですね。
吹き抜け窓や照明の位置によっては、昼間の反射や夜の画面への映り込みが気になる場合もあります。
窓からの光がテレビ画面へ直接向かうのか、ソファ側へ差すのか、照明器具が画面に映る角度なのかを、座った目線で確かめてください。
吹き抜けの照明計画はこの記事で広げすぎず、夜の明るさと配置を比較したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
住宅会社へ渡す比較条件をそろえる

図面の確認が済んだら、テレビ裏階段だけを一案で修正し続けるより、同じ条件で別案と比べる方が判断しやすくなります。
住宅会社へ伝えるときは、「テレビ裏に階段が欲しい」だけで終わらせず、家族の移動と収納の希望を短くまとめます。
私なら、次の5つを同じ条件にして、テレビ裏階段・階段下テレビ・階段を見せる案の違いを確認します。
- テレビとテレビ台・ソファの大きさ、設置方法
- 玄関・キッチン・水回りから階段までの移動経路
- 階段下収納・ヌックに置きたい物と入口の位置
- テレビの電源・通信機器・配線交換の方法
- 吹き抜けの窓・照明・2階の部屋とのつながり
この条件で平面図と断面図を見比べると、見た目は好みでも動線が窮屈になる案や、配線を後から触れない案に気づきやすくなります。
希望条件を整理できても住宅会社の候補がまだ決まっていない場合は、SUUMO注文住宅で施工例や会社ごとの特徴を比べてから、気になる会社のカタログを探せます。
資料請求後に住宅会社から連絡が入る場合があるので、比較できる範囲で選んでください。
施工例と特徴を見比べる
構造上どの壁を残す必要があるか、階段の配置を変更できるか、工事費用がどう変わるかは、同じ希望を渡したうえで住宅会社に説明してもらってください。
吹き抜けの提案を住宅会社ごとに比較したい段階になったら、ハーフ吹き抜けとの違いも含めた条件整理はこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ:テレビ裏の階段と吹き抜けは壁・通路・配線で判断
テレビ裏階段は、テレビまわりの視線を整えながらリビング階段を取り入れたい場合に検討しやすい配置です。
ただし、壁で階段を隠すことと、家族が移動しやすいこと、音が伝わりにくいことは同じではありません。
階段下テレビや見通せる階段も比べ、テレビ壁の幅、ソファ前の通路、配線を交換できる場所まで確認しましょう。
- テレビ裏階段は見た目と階段への移動を分けて評価する
- 階段下テレビは画面の高さと奥行きを確かめる
- 吹き抜けの音・光は壁の有無だけで判断しない
- 家具を描いた平面図と高さが分かる断面図を比べる
- 比較条件をそろえ、構造・安全性は住宅会社へ確認する
私なら、見た目の好みだけで最終決定せず、テレビを見ているときと家族が移動するときの両方を図面で確かめます。
そのうえで、同じ条件で提案を比べれば、あなたの家に必要な壁と通路、収納の優先順位が見えやすくなると思います。
テレビ裏階段の条件を整理できたら、次は吹き抜けの提案を住宅会社ごとに比較する段階です。
ハーフ吹き抜けも含む会社選びの判断材料は、こちらの記事を参考にしてみてください。

