24時間換気システムの電気代は1ヶ月いくら?条件別の計算

24時間換気システムの電気代は1ヶ月いくら?条件別の計算

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。

24時間換気システムをつけっぱなしにしていると、毎月の電気代がどのくらいかかるのか気になりますよね。

調べると月数百円という説明もあれば、1,000円程度という話もあり、自宅にも当てはまるのか判断しにくいものです。

24時間換気システムの電気代は、消費電力Wを1,000で割り、運転時間と電力量単価を掛ければ計算できます。

例えば合計20Wの設備を30日間休まず動かし、1kWh当たり31円で計算すると、月約446円です。

ただし、機種や運転モード、電源周波数、換気扇の台数によって結果は変わり、エアコンの冷暖房にかかる費用とも同じではありません。

ここではW別の月額表から、自宅の型番で計算する手順、第1種・第3種換気や浴室換気との違い、請求額が高く感じるときの確認順まで整理します。

記事のポイント
  • 月額は合計消費電力W÷1,000×運転時間×電力量単価で計算する
  • 計算例は20W・30日・31円/kWhなら約446円
  • 型番・運転モード・周波数と対象設備の台数をそろえる
  • 換気ファンの電気代と冷暖房費・家全体の請求を分ける

24時間換気システムの電気代は1ヶ月いくら?計算方法

床下空間に設置されたココチEの金属製本体と配線
床下空間に設置されたココチE本体

24時間換気の月額は、機種名だけで決まるわけではありません。

基本は、実際に運転する換気設備の消費電力と使用時間、電気契約の単価を掛け合わせます。

自宅のW数がまだ分からなくても、次の表で金額の規模をつかみ、その後に取扱説明書や仕様表で条件を確認すれば、自分の家の金額へ近づけられます。

24時間換気の電気代を1ヶ月で試算

白い天井に設置された丸型の換気口
天井にある丸型の換気口とカバー

月額の計算式は「消費電力(W)÷1,000×24時間×運転日数×1kWh当たりの単価(円)」です。

Wは機器が使う電力の大きさ、kWhはその電力を使った時間を含む電力量を表します。

例えば20Wなら、20÷1,000×24×30=14.4kWhとなり、14.4×31円で約446円です。

同じ20Wでも、28日なら約417円、31日なら約461円となり、月の日数が違うだけでも金額は変わります。

年間365日なら約5,431円なので、月ごとの料金と年間の維持費を別々に確認することもできます。

以下は、全設備の合計Wが一定のまま30日連続運転すると仮定した計算例です。

合計消費電力30日間の電力量月額の試算
5W3.6kWh約112円
10W7.2kWh約223円
20W14.4kWh約446円
40W28.8kWh約893円
60W43.2kWh約1,339円

※すべて24時間×30日、31円/kWhでの単純計算です。

市場の平均額や特定機種の実測値を示すものではありません。

メーカーが公表する住宅全体の試算例も参考になります。

パナソニックの戸建住宅向け個室換気プランでは、31円/kWhの条件で、第1種の「センサー24システム」が50Hzで月503円、第3種の同系統プランが月215円と紹介されています(出典:パナソニック『24時間換気システム 戸建住宅用』)。

いずれもメーカーが組み合わせた機器の構成例であり、すべての第1種・第3種換気がこの金額になるという意味ではありません。

24時間換気扇の電気代を調べる4つの条件

外壁に取り付けられた白い換気フード
外壁換気フードの取付状態を確認

計算に入れる前に、型番、電源周波数、運転モード、対象の台数をそろえます。

同じ24時間換気扇でも、強運転のW数と常時換気のW数は異なることがあり、強運転の欄をそのまま24時間分に掛けると高く見積もる原因になります。

取扱説明書が見つからなければ、換気扇本体や点検口にある製品ラベル、住宅の設備仕様書、メーカーの型番検索を順に確認するとよいです。

天井裏などにある機器は、手が届かない場所を無理に開けたり通電中に分解したりせず、図面に記載された型番を使うか施工会社に聞いてください。

ポイント
  • 型番で機器を特定する
  • 50Hz・60Hzの仕様を選ぶ
  • 常時換気の運転モードを確認する
  • 複数台は対象範囲を確認する

型番と50Hz・60Hzで消費電力を確認

消費電力は、同じ製品でも50Hzと60Hzで違う場合があります。

50Hzは主に東日本、60Hzは主に西日本で使われますが、地域だけで推測せず契約エリアと製品仕様を照合してください。

仕様表の「消費電力(W)」を読み、「風量(m³/h)」や「換気回数(回/h)」と取り違えないようにします。

風量は空気を送る量、換気回数は室内の空気をどれだけ入れ替える設計かを示す数字で、直接そのまま電気代に掛けるものではありません。

製品ラベルに定格値しか見当たらないときは、そのW数が常時運転モードの消費電力なのかを確認しましょう。

メーカーの仕様表にはモード別の値があり、計算条件をそろえると数字が大きく変わることもあります。

強弱モードと実際の運転時間を確認

24時間換気モード、弱、標準、強など複数の欄があるなら、日常的に使っている設定の消費電力を選びます。

常時換気は弱で動き、料理や入浴後だけ強になる設備では、運転時間をモードごとに分けた計算が必要です。

例えば弱10Wを22時間、強30Wを2時間なら、1日の電力量は(10×22+30×2)÷1,000=0.28kWhです。

31円/kWhで30日使うと約260円になり、30Wを24時間使う前提の約670円とは違います。

実際の切り替え時刻が分からなければ、まず常時モードだけの概算を出し、追加運転分は別に見積もる方法が分かりやすいと思います。

風量を変えた際の運転音が気になる場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

なお、タイマーで停止する別の換気扇まで、24時間動いている前提で足す必要はありません。

全館換気システムの電気代は合計Wで計算

屋根裏に設置された金属ボックスと接続されたフレキシブルダクト
屋根裏に通るフレキシブルダクト

全館換気システムは、1台の本体とダクトで家全体を換気するものもあれば、複数の給気ファンと排気ファンを組み合わせるものもあります。

本体の仕様表にシステム全体の消費電力が記載されていれば、そのW数を使います。

「換気ユニット1台の消費電力」なのか「住まい全体の換気設備の消費電力」なのか、数字の対象範囲を先に見分けたいところです。

本体と個別ファンのW数が両方分かる場合は、本体に含まれる送風機をもう一度足していないか、機器構成図と仕様表を照らし合わせて確認してください。

機器ごとの数値しかない場合は、常時運転する機器のW数を足してから月額へ換算します。

例えば給気ファン8Wが2台、排気ファン6Wが2台なら、合計28Wで月約625円です。

ただし、電力を使わない自然給気口をファンとして数えたり、すでに本体に含まれている送風機を二重に足したりしないでください。

熱交換器のある設備では、機種によって制御部や補助ヒーター等の運転条件も異なります。

「全館空調」のエアコンや暖房機能まで換気装置のW数に含まれているかは、機器構成を確認してから判断します。

ユニットバスの24時間換気の電気代は別?

暖房・乾燥・涼風・換気を操作するMAX製浴室リモコン
暖房乾燥機能付き浴室換気リモコン

ユニットバスの換気扇は、家全体の24時間換気に組み込まれている場合と、浴室だけを換気する別設備の場合があります。

そのため、浴室側の消費電力を必ず追加するわけではありません。

例えば2室換気・3室換気という表示なら、浴室と洗面所やトイレなどを1台でまとめて排気する構成もあります。

本体が1台なのに部屋の数だけ同じW数を掛けると、実際より高い計算になってしまいます。

浴室暖房換気乾燥機のリモコンに「24時間換気」とあっても、家全体の換気計画に含まれているかは設備図や住宅会社への確認が必要です。

パナソニックも、浴室が住宅全体の24時間換気に含まれるかどうかで、運転の扱いが異なると案内しています(出典:パナソニック『暖房換気乾燥機の24時間換気スイッチを切って使用してもいいですか』)。

わが家の浴室換気扇はタイマー運転が中心ですが、その使い方だけで、浴室側の電力を家全体の換気費用に足してよいかまでは判断できません。

お風呂の24時間換気と乾燥・暖房を分ける

お風呂の24時間換気と、浴室乾燥・暖房は同じリモコンでも運転内容が違います。

浴室乾燥や暖房にはヒーターなどを使用する機種があり、その消費電力を24時間換気のW数として計算すると、月額が極端に大きくなります。

月額を出すときは「24時間換気」の消費電力を使い、入浴後の強換気や乾燥、暖房の追加運転は別枠にします。

浴室のドアや給気経路によって湿気の抜け方も変わるため、運転モードだけで判断せず、実際の設備の説明書も確認したいところです。

洗面所やトイレと一緒に排気する機種では、浴室だけを止められるかどうかも設備によって異なります。

浴室ドアを閉めると湿気がどう排出されるかも知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

電力単価が変わった場合の換気システムの電気代

ここまでの31円/kWhは比較しやすくするための計算用単価で、どの家庭にも適用される契約料金ではありません。

例えば合計20W、30日連続運転なら、27円/kWhで約389円、31円なら約446円、40円なら約576円です。

自宅で見積もる場合は、電力会社の料金明細から契約プランの時間帯別単価を確認します。

オール電化など時間帯で単価が違う契約では、日中と夜間で使ったkWhを分けて足す方が精度を上げられます。

24時間同じW数なら、時間帯ごとの運転時間とkWh単価が分かれば、昼夜別に計算した金額を合計できます。

また請求額には基本料金や燃料費調整額、再エネ賦課金などが関係するため、単純な「W×時間×単価」はあくまで電力量に対応する概算です。

契約によって計算条件が異なるため、請求総額を使用量で割った値を使う場合も、換気単独の追加費用と完全には一致しない点に注意してください。

24時間換気システムの電気代が高い理由と確認順

九州電力「My九電」の月別電気使用量と請求金額一覧。
My九電で確認した月別使用量と請求額

試算した換気の電気代が想定より高い場合、まず計算条件と機器の構成を見直します。

換気方式だけで一律に高い・安いと決めたり、家全体の請求額を換気システムの費用として扱ったりすると、原因を見誤りやすいです。

ファンの使用電力量、室外から入る空気が冷暖房へ与える影響、ほかの家電の使用状況を順番に切り分けましょう。

ポイント
  • 換気ファン自体の電力
  • 外気による冷暖房負荷
  • 給湯などを含む請求総額

第1種換気システムの電気代は第3種と違う?

床下点検口のふたを外した内部に、白い断熱材製のココチE点検口が収まっている
断熱材で覆われたココチE点検口

第1種換気は給気と排気を機械で行い、第3種換気は排気を機械で行って自然給気口から空気を取り入れます。

給気ファンも使う第1種換気の方が消費電力が増える構成はありますが、方式名だけで毎月の金額は確定しません。

同じ第1種でも集中式か個室ごとか、ファンの効率、台数、風量設定で合計Wが異なるためです。

パナソニックの先ほどの月額例でも差はありますが、住宅の広さや設備の組み合わせをそろえず、別メーカーの数字だけ並べて優劣を決めることはできません。

私は家を建てる前、第1種換気の電気代が月80円程度かかると調べ、第3種の方が維持費を抑えられるのではと考えていました。

ただ、それは建築前に見た目安であって、実際の機種の電力を測った結果ではありません。

後から計算し直すなら、当時の一般的な印象より、今使っている機種のW数を優先します。

熱交換換気システムの電気代と冷暖房の関係

熱交換換気は、室内から排出する空気が持つ熱の一部を利用し、取り込む外気の温度を室温へ近づける仕組みです。

換気そのものを動かすファンの電気代と、外気を暖めたり冷やしたりするエアコンの負担は分けて考えます。

例えば熱交換なしの換気より送風に電力を使っても、冬の冷たい外気による暖房負荷を抑えられる場合があります。

反対に、熱交換率が高いというだけで電気料金が必ず安くなるわけではありません。

気候、家の断熱性能、エアコン設定、換気量、機器の消費電力などによって、住宅全体への影響が変わります。

第1種換気と熱交換は同義ではなく、第1種でも熱交換のない設備があります。

また熱交換率が仮に70%でも、エアコン代や住宅全体の電気代が70%減るという意味ではありません。

熱交換率は一定条件下の熱の回収性能を表すもので、住宅全体の光熱費の削減率に置き換えることはできないためです。

換気方式を選ぶ段階なら、送風に使うW数だけでなく熱交換の有無と冷暖房条件も確認すると、比較を間違えにくくなります。

これから注文住宅を建てるなら、換気方式だけでなく、住宅会社ごとの標準仕様を確認するための候補を探しておくと比較しやすいです。

SUUMO注文住宅ではハウスメーカー・工務店のカタログを探せますが、換気設備の仕様や消費電力は各社へ確認してください。

>>SUUMO注文住宅で住宅カタログを探す

24時間換気とエアコンの電気代を切り分ける

壁に設置されたダイキンのエアコン室内機
ダイキン室内機の設置後全体写真

24時間換気の電気代は、仕様書からおおよその計算ができますが、換気がエアコンの使用電力量へ及ぼす影響は同じ式では求められません。

外気温、設定温度、断熱・気密、日射などによって冷暖房の運転時間が変わるからです。

わが家は2020年に建てた約30坪の平屋で、第1種のココチEを基本的に24時間運転しています。

冷暖房には個別エアコンを使い、全館空調のZ空調は採用していません。

2025年9月から2026年8月の住宅全体の月間使用量は、最少が235kWh、最多が454kWhでした。

月々の電気代も約13,000円から20,000円弱ですが、給湯のエコキュートやエアコンなどを含む数字です。

ココチE単独の電力量を測定していないため、この金額の何円分が換気に当たるかは分かりません。

電力会社の毎月の使用量は家全体の値なので、換気だけのメーターがなければ、仕様書からの推計と実測を区別する必要があります。

自宅でも電力会社の使用量グラフがあれば季節による違いを確認できますが、請求額の増減だけで換気ファンが原因と断定しない方がよいと思います。

24時間換気の電気代が高いときの確認順

計算上の月額と請求額を比べる際は、原因を一度に決めず、確認できるところから進めます。

「換気扇が古いから」「第1種だから」と考えるより、まず今どの機器が何Wで動いているかを整理した方が具体的です。

1.型番と台数を確認

換気本体・浴室側などの型番と対象台数を書き出す

2.常時モードと消費電力を照合

常時換気の運転モード、周波数、消費電力Wを照合する

3.契約単価で月額を計算

契約単価と30日・31日などの運転日数で月額を計算する

4.電気代の内訳を切り分ける

住宅全体の使用量と冷暖房・給湯などを分けて確認する

強運転・フィルター・台数を点検する

開いた換気ユニットの下にフィルターとファンが並び、窓辺から光が入っている
ここから・イメージ

操作盤の表示が「強」になっていないか、機種の仕様表の「標準」と取り違えていないかを確認します。

フィルターや給排気口の汚れ、ダクトの詰まりは換気量や運転状態に影響する可能性がありますが、必ず電気代が上がるとは限りません。

取扱説明書の範囲で清掃し、異音や風量の異常があればメーカーや施工会社へ点検を相談します。

製造年が古い機種で故障や交換が気になる場合も、年数だけで消費電力の増加を決めつけず、型番や状態を確認することが先です。

モーターや本体の交換判断を詳しく確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

あわせて読んでほしい

編集中(24時間換気システムの寿命は?モーターと本体の交換判断)

家の請求額と換気単独の費用を分ける

パナソニック製住宅用分電盤の内部。主幹50Aと各回路のブレーカーが並ぶ
パナソニック分電盤のブレーカー配置

電気代が前月より高くなっても、その差額をすべて24時間換気の費用として差し引くことはできません。

換気ファンはおおむね連続運転でも、冷暖房や給湯は気温、使用時間、在宅状況によって電力量が変わります。

電力量料金単価だけでなく、燃料費調整額や再エネ賦課金の変化も請求に影響します。

請求明細のkWhが増えたのか、単価などが変わったのかを先に分け、そのうえで換気機器の仕様書による試算と比べます。

請求額だけが増えた場合は、使用量の増加と単価・調整額の変化を分けて確認し、換気単独の測定値がない限り原因を断定しないでください。

設備ごとの実測が必要なら、分電盤の回路や計測方法を施工会社へ相談し、電気工事を伴う確認を自分で行わないようにしてください。

換気本体が電源直結式なら、市販のコンセント式消費電力計をそのまま接続できないこともあります。

節約目的で換気を止める前に確認する

電気代を下げたくても、24時間換気システムを止めることから考えるのは避けたいところです。

国土交通省はシックハウス対策として、住宅では原則、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備が必要と案内しています(出典:国土交通省『住宅等における換気等に関する情報提供について』)。

これは設備の設置に関する基準ですが、家はその換気計画を前提に設計されており、長時間停止すると計画した換気量を確保できない場合があります。

また、消費電力の小さい機種では、数時間止めて減る電気代が想像より小さいこともあります。

例えば20Wを毎日8時間止める計算上の差は、31円/kWhで月約149円にとどまりますが、停止を勧める金額ではありません。

まずは設備の取扱説明書に従って適切な風量で使い、清掃や運転設定を確認してください。

換気が本当に必要かを考え直したい場合や、夜だけ停止する影響が気になる場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

まとめ:24時間換気システムの電気代

24時間換気の電気代は、常時動かしている機器の消費電力Wを集め、運転時間と契約単価から計算できます。

20Wを30日連続運転する例なら31円/kWhで約446円ですが、自宅の額は型番と運転条件を確認して求める必要があります。

  • 月額は合計W÷1,000×時間×電力量単価で求める
  • 50Hz・60Hz、強弱モード、台数、浴室との重複を確認する
  • 第1種・第3種や熱交換の違いは冷暖房負荷と分ける
  • 家全体の請求額を換気だけの料金として扱わない

私の家でも、住宅全体の請求からココチE単独の料金は分かりません。

自宅の月額が気になるなら、まず機種の消費電力と契約単価をそろえて計算し、計算上の数字と実際の請求を分けて確認してみてください。

電気代を確認したあとで、24時間換気を続ける必要があるのか迷う場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。