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こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。
ランドリールームにアイアンバーを2本付けたいと思っても、図面に何cmと書けばよいのか迷いますよね。
バー同士を離せば洗濯物は重なりにくくなりますが、その分だけ通路が狭くなり、壁や洗濯機に衣類が触れることもあります。
2本の間隔は60cm以上を一つの出発点にしながら、普段使うハンガーと一番幅のある衣類を掛けて、実際の広がり方で調整するのが私の考えです。
高さも単独で決めず、洗濯物の裾、頭の位置、洗濯機の開閉、収納や扉の動きまで合わせて確認したいところです。
この記事では、メーカーの案内を手掛かりに、2本の間隔、壁からの距離、2畳での配置例、施工前に住宅会社へ渡す寸法のまとめ方を整理します。
- アイアンバー2本の間隔は60cm以上を検討の出発点にする
- 壁からの距離はハンガーと衣類の実寸で調整する
- 2畳では干した状態で通路と洗濯機の動きを確認する
- 床からの高さと固定用の下地まで図面へ記す
ランドリールームのアイアンバー2本の間隔は何cm必要?

アイアンバーを平行に2本並べるなら、最初に検討したいのはバー同士の距離と、そこに吊るす衣類の幅です。
物干し竿やハンガーパイプは、棒だけを見ると場所を取らないように見えます。
しかし実際には、ハンガーの両端に衣類が広がり、洗濯物が揺れるため、図面では棒の線より大きな空間を見込む必要があります。
- 2本の芯々距離
- 壁からバー中心
- 衣類の張り出し
- 衣類の外端から通路
アイアンバー2本は60cm以上を出発点に考える

2本の物干しバーを並べる場合、60cm以上という数字は参考になります。
トーソー公式「ランドリーバー LB-1」の案内では、ハンガーに掛けた服がぶつからないよう、2本のバーの間を600mm以上離すことをすすめています(出典:トーソー『ランドリーバー LB-1』)。
ただし、これは同製品についてのメーカー案内であり、すべてのアイアンバーで60cmあれば十分という意味ではありません。
厚手の上着、袖の広い服、シーツなどは、掛け方によって隣の列まで張り出します。
干す物が大きければ、60cmで試したあとに余裕を増やす判断も必要です。
前後2列にぎっしり干すと、手前の衣類を避けながら奥へハンガーを掛ける動作も必要になります。
バー同士が接触しないだけでなく、2本目へ無理なく手が届くかも確かめたいところです。
また、「バーの間隔」だけでは施工者との認識が食い違う可能性があります。
図面には2本それぞれの中心線を描き、中心から中心までを測る「芯々(しんしん)」なのか、バー外側同士の空き寸法なのかを明記してください。
この記事の配置計算では、分かりやすさのために芯々60cmを仮の条件としますが、正式な寸法は採用製品の図面と施工担当者の確認に合わせます。
ランドリールームの物干し間隔は衣類幅で変わる

同じ60cmでも、ハンガーや衣類の幅が違えば、2列の洗濯物に残るすき間は変わります。
例えば、両方のバーに幅45cmの衣類を左右均等に掛け、互いに平行な状態を保てると仮定してみます。
バーの芯々が60cmなら、衣類の占める幅を引いたすき間は約15cmです。
あくまで平面上の単純計算で、実際は袖やタオルの膨らみ、ハンガーの向き、風による揺れまで確認する必要があります。
| バーの芯々 | 衣類幅45cmの場合 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 50cm | すき間約5cm | 接触しないか |
| 60cm | すき間約15cm | 厚手の服と風 |
| 70cm | すき間約25cm | 通路の残り幅 |
ここでいう2本の距離は、同じバーにハンガーを何着並べるかという間隔とは別です。
日立の公式案内では、室内干しで洗濯物同士を10cm以上空け、風通しをよくする方法が紹介されています(出典:日立『部屋干しでも、洗濯物を早く乾かすコツ』)。
2本に増やしても、1本ごとに衣類を詰め込みすぎると乾きにくいため、必要な干し量を先に数えておきたいですね。
洗濯物がなかなか乾かない場合は、バーの本数だけでなく、空気の流れや湿気対策も確認が必要です。
乾きにくさの原因を詳しく整理したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
アイアンバーの壁からの距離は何cm取る?

バーを壁に寄せたい場合は、棒と壁の間ではなく、衣類の端が壁からどれだけ離れるかで判断します。
トーソーの同じ公式案内では、壁際に設置する距離として250〜450mm程度を目安に挙げ、カーテンのある窓際では450〜600mmほど離す例を示しています。
例えば、幅45cmのハンガーをバーに掛けると、左右へ約22.5cmずつ広がる計算です。
バーの中心を壁から35cm離せば、ハンガーの端と壁の間には計算上約12.5cm残ります。
ただし、服の袖がハンガーより大きく出たり、衣類が風で動いたりするため、その12.5cmがそのまま有効な余白になるとは限りません。
実物を吊るして壁に触れないか、湿った衣類でクロスをこすらないかを確かめてください。
窓にカーテンやロールスクリーンがある場合は、その厚みや開閉位置も測ります。
窓の取っ手に洗濯物が重なると、換気のために開け閉めするたびに衣類をよけることになります。
壁際だけでなく、窓の操作に必要な手の動きも忘れず確認してください。
カウンターや収納が壁から張り出す場合は、壁面ではなく、いちばん張り出した部分から衣類までの距離を測ってください。
バーを壁ぎりぎりへ寄せるより、衣類の横幅と扉・窓の動作を優先する方が、完成後に調整しにくい固定式では納得しやすいと思います。
壁からの距離や衣類の幅を測れるメジャーが手元にない場合は、タジマ「Gロック 19mm幅5.5m」が採寸用の候補になります。
部屋の内寸からハンガーの幅まで測れますが、すでに使えるメジャーがあれば買い足す必要はありません。
2畳のランドリールームに2本置くと通路は残る?
2畳に2本のアイアンバーを付けられるかは、畳数よりも室内の有効幅と洗濯機の位置で変わります。
仮に、壁の仕上げ面から反対側の壁まで180cmある空間を考えてみます。
片側の壁から1本目のバー中心まで35cm、2本の芯々を60cmにすると、2本目の中心は同じ壁から95cmです。
2本目に幅45cmの衣類を左右均等に掛けた場合、反対側へ最も張り出す位置は95+22.5=117.5cmとなります。
反対側の壁までの余白は、180-117.5=約62.5cmという計算です。
これは何も置いていない場合の概算で、洗濯機、棚、ドア、洗濯かごがあれば通路として使える幅はさらに狭まります。
同じ位置に2本を設置しても、部屋の有効幅が170cmなら反対側の余白は約52.5cmになります。
畳数が同じでも部屋の形や壁の厚さで結果は変わるので、実際の内寸を使って計算し直してください。
また、2本の間には衣類があるため、芯々60cmをそのまま人が歩ける通路幅として数えてはいけません。
| 確認する寸法 | この例の数字 | 意味 |
|---|---|---|
| 壁から1本目 | 35cm | バー中心まで |
| 2本の芯々 | 60cm | 中心線の距離 |
| 反対側の余白 | 約62.5cm | 衣類の外端から |
わが家は独立したランドリールームを作らず、約2畳の脱衣室にホスクリーンを1本設置しています。
雨の日に室内干しをすると、着替えや入浴のときに衣類が頭や体に当たることがあり、洗濯物同士の間隔も取りにくくなります。
私自身は2本のアイアンバーを設置して試したわけではありませんが、1本でも干した状態の動線が変わることは実感しています。

わが家では1本の物干しでも干した衣類が邪魔になることがありました。2本なら、衣類を吊るした状態での動線まで確かめたいです。
2畳で洗面所や脱衣室と兼用するなら、部屋の広さだけでなく、家族が同時に使う場面まで想定しておくと判断しやすいです。
兼用の間取りや狭さの対策については、こちらの記事を参考にしてみてください。
アイアンバーの長さは干す量から決める
2本の長さを先に決めるより、普段の1回分の洗濯物をどれだけ掛けるか調べる方が、必要な本数も判断しやすくなります。
Tシャツ、シャツ、ズボン、タオル、ピンチハンガーなどを、日常の一度の洗濯に近い状態で並べてみてください。
例えば実物を並べ、衣類同士の余白を含めて1着あたり15cm必要と分かったなら、有効長120cmのバーで単純計算上は8着程度です。
ただし端部の余白、分厚い衣類、洗濯ばさみ付きハンガーなどを入れると、実際に掛けられる数はさらに減ります。
ハンガーの数ではなく、長い棒の下に洗濯機のふたやカウンターが重ならないかも確認したいところです。
衣類が多い家庭でも、使用するのが週に数回なら、1本を長くして必要時だけ別の物干しを併用する方法が合う場合もあります。
反対に、毎日室内干しをするなら、2本を無理に短くするより、掛ける作業のしやすさと空気の通り道を確保したいですね。
ランドリールームのアイアンバー2本の間隔・高さ・位置を図面で決める

2本の間隔が決まっても、床からの高さや取付位置が合わなければ、毎日の洗濯で使いにくくなります。
特に固定式のアイアンバーは、施工後に位置を動かすには工事が必要になる場合があります。
干す衣類の最大の幅と長さを確かめたら、洗濯機・収納・出入口を含む平面図と、床から天井までが分かる立面図の両方で位置を確定していきましょう。
- 床からバーまでの高さ
- 洗濯機と扉の開閉
- 天井・壁の取付下地
- 図面の寸法基準
アイアンバーの高さは床からの実寸で確かめる

使いやすい高さは、天井の高さだけでなく、洗濯物を掛ける人の身長と、最も長い衣類で決めます。
例えば天井高240cmで、天井からバーの位置まで50cm下がる仕様なら、単純計算では床からバーまで190cmです。
ただし製品図面の「高さ」がバー中心、下端、取付面からのどの寸法を指すかによって、仕上がりの数値には差が出ます。
住宅会社には「床からバーの中心まで何cmにしたい」と伝え、最終の図面と製品の取付寸法を照合してもらってください。
実際の使いやすさは、普段使うハンガーを持ち、背伸びせず掛け外しできるかで試すのが確実です。
さらに、ハンガーのフックを掛けた位置から最も長い衣類の裾までを測ると、床との距離も考えられます。
仮にバーの高さが190cm、掛けた衣類の垂れ下がりが130cmなら、裾は床から約60cmです。
高さを上げれば床の余白は増えますが、洗濯のたびに腕を高く上げる負担も増えます。
取り外し式のホスクリーンなど、別の物干しの高さも比較したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
編集中(ランドリールームのホスクリーンはどこに付ける?物干しの高さと数)
物干しバーの位置は洗濯機と通路から逆算する

ランドリールームのバーの位置は、干す場所だけでなく、洗濯機から取り出して掛けるまでの動きを基準に考えます。
ドラム式なら扉を開けた状態、縦型ならふたを上げた状態を図面に描き、洗濯かごを床へ置く場所も確保してください。
衣類がぶら下がったまま洗濯機へ頭や肩を近づけることになるなら、バーが近すぎる可能性があります。
引き戸が動く範囲、開き戸が回る範囲、収納の引き出しが手前に出る長さも確認が必要です。
洗濯機の扉や収納の引き出しを開けた状態で立ち位置を確保できないなら、バーの位置を確定する前に配置を見直してください。
換気扇の吸込口やエアコンの吹出口を衣類で塞がないか、照明器具とハンガーがぶつからないかも現場で確かめます。
特に造作棚がバーの横や下にあると、干す衣類が棚に当たり、予定していた収納の奥行きも使い切れないことがあります。
壁の寸法だけでなく、棚板の端から衣類までどれだけ空くかを図面に書き込んでみてください。
収納の高さや後付けのしやすさを検討する場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
2本のバーを互い違いにする場合も衣類で確かめる

2本のアイアンバーを同じ長さで平行に置くと、洗濯機や出入口と重なる場合があります。
その場合は、片方だけ短くしたり、長手方向に少しずらしたりする方法も考えられます。
ただし、バーをずらしても、互いの端部付近で衣類が接触することがあります。
「図面上で2本の線が重ならないから干渉しない」と判断せず、袖の広い服やピンチハンガーを吊ったときの占有範囲を重ねてください。
L字型や壁付けタイプを使う場合も同じで、壁の中途半端な位置にバーが出ると、洗濯かごを持って歩く動きとぶつかることがあります。
私は間取りを考えるとき、動線を図面で何度もたどり、設計担当者と調整しました。
洗濯スペースでも、立ったまま掛ける動作だけでなく、かがんで衣類を取り、向きを変え、収納へ移動する一連の流れまで見たいと思います。
住宅会社も比較中なら、SUUMO注文住宅の無料カタログ請求を使い、施工例を見ながら家事動線や収納の希望を整理する方法もあります。
資料請求後は住宅会社から電話やメールなどで連絡が入る場合があるため、比較したい会社を選んで申し込んでください。
固定式のアイアンバーは下地と耐荷重も確認

固定式のバーを2本付ける前に、天井や壁のどこへ固定できるかを施工担当者と確認してください。
取り付けやすい位置に見えても、天井の石こうボードだけでは製品の指定する固定条件を満たさない場合があります。
森田アルミ工業の天井付け物干し「kacu」では、幅75mm以上の野縁、または所定条件を満たす厚さ12mm以上の合板への取り付けを指定しています(出典:森田アルミ工業『kacu』)。
同製品の2026年リニューアル仕様では、U型・L型の耐荷重は10kg、E型・F型は15kgと案内されています。
これはkacu固有の条件で、他社のアイアンバーや造作品へそのまま当てはめるものではありません。
濡れた衣類は乾燥後より重くなりますし、布団や大きなタオルを掛ける場合には荷重が集中しやすくなります。
採用する製品の許容荷重、取付金具、下地の位置を確認し、2本を同時に使うときの固定方法を住宅会社へ相談してください。
バーの位置だけ先に決めてしまうと、そこに必要な木下地がなく、後から位置変更や補強が必要になることがあります。
下地を入れる段階より前に希望を伝え、固定位置を施工図へ反映してもらう方が進めやすいです。
固定式の候補として、トーソー「ハンギングバーH-1 天井付Cタイプ」の幅140cm・高さ45cmタイプで、製品寸法と取付条件を確認できます。
購入前に、このサイズが図面に合うかと、施主が購入した製品を取り付けてもらえるかを施工担当者に確かめてください。
また「アイアンバー」という呼び方でも、製品によって本体が鋼製かアルミ製か、表面処理がどうなっているかは異なります。
水に触れやすい場所では、材質と塗装、手入れ方法も製品仕様で確認しておくとよいですね。
天井取付の安全面や落下につながる症状を詳しく確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
2本が置けないときは昇降式・可動式と比較
60cm以上を目安に2本を並べたとき、通路や洗濯機の使い勝手が悪くなるなら、2本にこだわる必要はありません。
常設のアイアンバーはすぐにハンガーを掛けられ、使わないときも室内の意匠の一部になります。
一方、取り外せる物干し竿や、必要なときだけ下ろす昇降式なら、干さない時間帯の通路を空けやすくなります。
壁付けのワイヤー式も選択肢ですが、使うたびに張る手間や、使用時のたわみ、設置条件を確認してください。
使わない時間は物干しを片付けたいなら、森田アルミ工業「pid 4M」のようにワイヤーを収納できる方式も比較候補です。
壁への固定が必要なので、取付下地と対面の壁までの距離を確認してから選んでください。
突っ張り棒や可動式のパイプハンガーは配置を変えられる反面、転倒防止や耐荷重、床の占有が判断材料になります。
ここで比較するのは見た目や価格だけではなく、毎日どれだけ干すか、誰が使うか、干していない時間にその場所を何に使うかという点です。
2畳程度の兼用スペースなら、1本を固定して補助を可動式にする組み合わせも検討できます。
天井や壁へ固定せず、必要な場所へ動かして使いたい場合は、アイリスオーヤマ「簡単組立スタイル物干し STMH-790」が候補になります。
幅約79〜120cm・奥行約53cmの本体に、衣類の張り出しと通る場所を加えて、置けるか確かめてください。
バー2本の位置を施工前に伝える5つの手順

バーの本数・間隔・高さは、次の順番で確認すると、住宅会社へ希望を伝えやすくなります。
この手順はメーカー共通の施工規定ではなく、生活上の干渉を減らすための設計確認です。
最も幅のある衣類、長い衣類、よく使うハンガー、ピンチハンガーの寸法を測る。
普段の1回分と多い日の洗濯物を並べ、必要なバーの有効長と本数を考える。
2本の中心線、衣類の張り出し、壁、洗濯機、扉、収納、通路の位置を同じ縮尺で描く。
床からバーまでの予定高さでハンガーを掛け外しし、最長の衣類の裾と家具の位置を確認する。
製品の正式型番、バーの長さと高さ、中心線の位置、下地、耐荷重を施工図と照合する。
図面には「アイアンバー2本、間隔60cm」だけを書かず、どの壁からどちらのバー中心まで何cmかを記入します。
平面図に加えて、天井から下がる寸法と床からの高さを記した立面図があると、位置の認識を合わせやすくなります。
取り付け前に現場の下地位置と図面が合っているかも確認し、干渉が見つかった場合はビスを打つ前に相談したいところです。
まとめ:ランドリールームのアイアンバー2本の間隔
ランドリールームのアイアンバー2本は、60cm以上というメーカーの設置目安を手掛かりにしつつ、衣類の実寸と部屋の使い方で間隔を決めます。
図面上でバーを離せても、濡れた衣類が壁や洗濯機に触れたり、人が通れなくなったりしては使いやすくありません。
私なら、次の4点がそろってから固定位置を決めます。
- 2本の間隔を「芯々」など基準を明記して測れている
- 壁・棚・洗濯機・通路と衣類が干渉しない
- 掛け外ししやすい高さと裾の余白を確かめた
- 採用製品の下地・耐荷重と施工図を確認した
2本がどうしても収まらない場合は、1本と補助物干しの組み合わせも含めて検討すると、毎日の洗濯と生活動線の両方を守りやすくなります。
物干しの位置が決まったら、次は干した洗濯物へ風が届くか、湿気をどう逃がすかを確認したいところです。
換気扇だけでは乾きにくい原因と対策を整理したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

