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こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。
リビングに40cmの小上がりをつくると、畳の下を収納にでき、縁に腰掛けてくつろげそうです。
その一方で、毎回40cmを上り下りする負担や、赤ちゃんが段差から落ちないかという心配も残ります。
小上がり40cmは、収納と腰掛けを重視する家庭には検討する価値がありますが、家族全員に適した高さとは限りません。
私なら高さを決める前に、出入りする回数と転落への対策を先に確認し、収納の使いやすさはそのあとで考えます。
外から見た40cmと収納内部の高さは同じではなく、畳の上から天井までの余裕も変わります。
ここでは20cm・30cmとの比較から、階段やベビーゲートの設置条件、フラットな畳コーナーという選択肢まで、図面で確認できる形に整理します。
- 40cmは腰掛けや収納に使えても、昇降負担との比較が必要
- 20〜35cmも候補にし、低さだけで安全と決めない
- 収納内法と畳上の天井高は、外側の段差と別に測る
- 階段・ベビーゲート・柵は設計条件と適合を確認する
小上がり40cmで後悔しないための高さ比較

小上がりの高さは、座る姿勢や収納できる物だけでなく、リビングとの行き来のしやすさにも影響します。
40cmにすると何が便利になり、どんな場面で不便になるのかを、低めの段差と比べて考えてみましょう。
最初に使い道を決め、そのあとに収納の実寸と天井の余裕を確認すると、高さを数字だけで選ばずに済みます。
- 腰掛けと出入りの頻度
- 高さ別の特徴
- 収納内法と天井高
小上がり40cmの腰掛け・収納の利点

高さ40cmの小上がりは、縁に座って足を床へ下ろす使い方を考えやすく、下部の収納にも高さを確保しやすい形です。
リビング側に腰掛ければ、畳に上がらなくても家族と会話したり、洗濯物を畳んだりできそうですね。
一方で、畳の上で横になるたびに大きな段差を越えるなら、くつろぐ場所なのに出入りが面倒になる可能性があります。
特に寝起きや夜間、両手に物を持っているときは、座面としての便利さと昇降のしやすさが別の話になります。

私は家づくりをしていたころ、桧家住宅が提案する「畳リビング」のような小上がり空間に魅力を感じていました。
小上がりの一部を椅子のように使い、足元を掘り込んだ机に向かう案にも興味がありましたが、実際に40cmの小上がりを採用した経験ではありません。
だからこそ、座る姿を想像するだけでなく、畳へ上がる回数も合わせて考えたいと思っています。
畳コーナー自体を設けるべきか迷っている場合は、広さや使い道、手入れの負担を先に整理できます。
こちらの記事を参考にしてみてください。
小上がり30cm・20cm・25cmの高さ比較

20cm、25cm、30cm、35cm、40cmは、同じ小上がりでも使い勝手が変わる比較候補です。
ただし、どの高さが安全かを数字だけで決められるわけではなく、利用者の体格や移動の仕方、段差の見えやすさでも違いが出ます。
| 高さの候補 | 期待できる使い方 | 主な確認点 |
|---|---|---|
| 10〜15cm | 空間を緩く区切る | 段差の見落とし |
| 20〜25cm | 高さを抑えた畳空間 | 収納の浅さ |
| 30〜35cm | 座る・収納の両立 | 昇降と内寸 |
| 40cm | 腰掛けと下部収納 | 上り下りの負担 |
| 45〜50cm | 高さを活用した収納 | 昇降方法の検討 |
これは高さごとの比較視点を整理した表で、安全性の認定値や推奨寸法を示したものではありません。
10〜15cmの低い段差は足を大きく上げずに済みそうですが、床面との違いに気づきにくい位置ではつまずきにつながります。
20〜25cmなら40cmより足を上げる量は少なくなる一方、座りやすさや収納量が希望どおりになるとは限りません。
30〜35cmは両方を考えたいときの比較対象になり、40cmや45〜50cmでは補助ステップの必要性も含めて検討したいところです。
家族が実際に上がったり下りたりする動作を試し、使いやすさと段差の認識しやすさをセットで確認しましょう。
高さの候補を絞れたら、各社がどのような畳コーナーを提案しているか、施工実例や住宅商品のカタログを見比べるのも方法です。
SUUMO注文住宅では複数社のカタログを探せますが、請求後は住宅会社から電話やメールで連絡が入る場合があります。
小上がり40cmと収納内法の測り方
外から40cmに見える小上がりでも、収納の中に高さ40cmの物が入るわけではありません。
畳、下地、補強材、引き出しの底板やレールなどがあるため、収納内部で実際に使える高さは小さくなります。
この内部で使える寸法を「内法(うちのり)」といい、幅・奥行き・高さをそれぞれ測る必要があります。

たとえば収納したい箱の高さが30cmなら、外高さ40cmという数字ではなく、開口部から箱を通せるか、内部に収まるかを確認します。
引き出し式では、開けたときにリビング側へ飛び出す奥行きも確認が必要です。
DAIKENの公式解説でも、引き出し式は前方に開ける空間が必要で、天面開口式は上に物があると出し入れしにくいと説明されています(出典:DAIKEN『小上がり収納には何入れる?』)。
布団のようにかさばる物は、畳を持ち上げる天面開口式が候補になる一方、頻繁に取り出す日用品なら引き出し式の方が便利な場合もあります。
収納を奥まで使う予定なら、誰が開閉して、奥の荷物をどの姿勢で取り出すのかも想像しておきましょう。
引き出しを出した状態でリビングを通れるかまで図面に線を引いておくと、収納の容量だけでは見つからない不便さに気づけます。
広さが2.5畳程度なら、収納の高さだけでなく畳の上に残る寝転ぶ場所や引き出しの前の通路も確認しておきたいですね。
小上がりの面積と使い道をもう少し詳しく考えたい場合は、2.5畳の畳コーナーで何をするか整理できます。
こちらの記事を参考にしてみてください。
編集中(小上がり2.5畳は狭い?畳コーナーの間取りと使い道の決め方)
畳コーナーの天井高と床暖房の確認点

小上がりを40cm高くすると、同じ位置の天井に対して畳の上で使える高さは40cm低くなります。
たとえばリビング床から天井まで240cm、畳の仕上がり面が40cm高いなら、畳の上から天井までは計算上200cmです。
天井高は一般の床から測った高さと畳の上から測った高さで異なるため、図面ではどちらを基準にしているかを明確にしてください。
これは単純な寸法例で、実際には天井の段差や下がり天井、照明器具の位置を完成図面で確認する必要があります。
座るだけなら気にならなくても、畳の上で立ち上がる場所や布団を上げ下ろしする場所では、頭上の余裕が気になることがあります。
小上がりをヌックのような読書スペースにする場合も、腰掛けた視線の高さだけでなく、立つ・掃除する動作を想像しておきたいです。
床暖房を採用する計画なら、畳と収納部材の対応、熱の伝わり方、施工できる範囲を住宅会社に確認します。
収納を取りたいからといって、床暖房や下地の構造を後から自己判断で変えるのは避けたいところです。
小上がりの高さによってリビングからの見え方も変わるため、洋風リビングと畳のデザインの合わせ方も知りたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。
小上がり40cmの後悔を防ぐ階段と落下防止

高さ40cmを選ぶなら、畳に上がる方法と、畳から落ちないための方法を同時に考えます。
特に小さな子どもがいる家庭では、ステップを付ければ問題が解消するわけではありません。
柵やベビーゲートも、取り付けられる場所と製品の条件が合うかを確認してから採用しましょう。
- ステップの動線
- 赤ちゃんが縁へ近づく状況
- 柵・ゲートの固定条件
小上がり40cmの階段・2段ステップの考え方

40cmの段差を一度に上がりにくい場合は、固定式のステップを設ける方法があります。
仮に床から20cmの位置に踏み台を設ければ、床から踏み台、踏み台から畳へと、約20cmずつ2回上がる形です。
ただし、20cmずつなら誰でも安全に上れるという意味ではなく、踏む面の奥行きや幅、滑りにくさも使い勝手を左右します。
ステップがリビング側へ張り出すと、人の通路を狭めたり、別のつまずきやすい角をつくったりすることがあります。
小上がりの階段や二段ステップは、出入りする場所に固定できるか、足を置く幅があるか、転倒したときに周囲の家具へぶつからないかまで含めて計画します。
ステップが1か所だけでも、家族が別の縁から近道しようとすれば、40cmを直接上り下りする動線は残ります。
リビングのソファや廊下、収納へ向かうときの経路を図面に描き、実際に使う位置へ昇降口を設けたいですね。
置くだけの踏み台は、動いたり傾いたりする可能性があるため、常設の階段と同じものとして扱えません。
スロープを設ける案もありますが、40cmの高さを緩やかにつなぐには長さと通路幅が必要になります。
車いすで使えるかまで含め、勾配や手すり、接続部分を設計者に確認し、スロープを置くだけでバリアフリーになるとは考えない方がよいです。
足腰に不安がある人が使う予定なら、手すりの位置も含めて設計担当者へ具体的な納まりと安全性を相談しておきたいです。
小上がりが危ない場面と赤ちゃんの転落

40cmの小上がりで特に注意したいのは、子どもが上にいるときに縁へ近づき、バランスを崩して下へ落ちる場面です。
寝返りやハイハイをする赤ちゃんは、大人が考えるより短い時間で位置を変えることがあります。
大人が腰掛けているときに問題がなくても、赤ちゃんの昼寝場所や遊び場として同じ条件で使えるとは限りません。
消費者庁は家庭内の階段からの転落について、ベビーゲートの閉め忘れや誤った設置に注意を呼びかけています(出典:消費者庁『ベビーゲートを正しく使用し事故を防止しましょう!』)。
この注意喚起は主に階段向けであり、40cmの小上がりに使えるゲートがあることや、特定の高さなら安全なことを保証するものではありません。
子どもを畳の上で寝かせるなら、縁からの距離だけで判断せず、目を離す状況がないか、より低い床で休ませられないかを考えます。
角の保護材だけでは、上から下への転落そのものは防げません。
小上がり用ベビーゲート・柵の設置条件
小上がり和室のベビーゲートや柵を検討するときは、まず「どこに固定できるか」を確認します。
一般的なベビーゲートは柱や壁の間などに取り付けるものが多く、リビングに向けて開いた小上がりの縁全体へ、そのまま取り付けられるとは限りません。
東京都は、設置場所の幅・材質・床の水平性を確かめ、十分な強度のある壁や柱に取扱説明書どおり固定するよう案内しています(出典:東京都『ベビーゲート等を安全に使いましょう!』)。
ねじ留め式や固定用カップ付きの製品もありますが、階段上への設置可否や対象年齢は製品によって異なります。
「突っ張れば大丈夫」「柵を置けば落ちない」と判断せず、設計担当者と製品メーカーの双方に、固定する場所と使用目的が適合するか確認しましょう。
ゲートを出入口の1か所に付けられても、畳の残りの縁が開放されていれば、上にいる子どもの転落防止にはなりません。
赤ちゃんの成長に伴い、柵を乗り越えたり扉を開けたりできるようになる可能性もあります。
設置できたあとも、ロックの閉め忘れ、ぐらつき、家具を足場にした乗り越えなどを継続して確認する必要があります。
小上がりの縁全体を仕切れる設計か分からない場合は、製品を先に購入せず、設計者とメーカーに取付位置を確認してください。
開放された小上がりを完全に囲えない場合は、畳の上に子どもを一人で置かない運用や、フラットな場所を遊び場にする案も比較したいです。
小上がりの角ガードとつまずき対策
転落防止と別に考えたいのが、段差の角に体をぶつけることと、歩行中につまずくことです。
小上がりの角を丸く仕上げたり、適合する保護材を使ったりすれば、接触したときの衝撃を和らげられる場合があります。
ただし、角ガードは落下を止める設備ではなく、剥がれたり外れたりした部材を子どもが触れないかにも注意が必要です。
夜間にリビングから畳へ移る動線では、段差の境界が暗くならない照明や、足元で高さを認識できる床材の組み合わせを検討します。
畳の縁だけ色を変えても、寝ぼけて歩くときに十分認識できるかは別なので、実際の夜間照明の明るさまで確認したいです。
ロボット掃除機が小上がりへ自力で上がれないこともあるため、畳の掃除方法を先に決めておくと暮らし始めてから困りにくいです。
10cmや15cmの低い小上がりでも、床と見分けにくければ足を引っ掛ける可能性があり、低さだけで危険がなくなるわけではありません。
一方、40cmは段差を認識しやすくても、踏み外した際の高さがなくなるわけではないため、別の注意が必要になります。
小上がりの老後はフラットも比べる
年齢を重ねたあとも畳を使いたいなら、40cmの小上がりだけでなく、床と高さをそろえたフラットな畳コーナーも比較してみてください。
腰掛けやすい高さが便利な人でも、毎回段差を越える動作には負担を感じるかもしれません。
車いすや歩行補助具を使う可能性まで考えるなら、ステップを足す方法だけでは出入りの問題を解決できないことがあります。
私は2020年に約30坪の平屋を建て、部屋の移動や家事を同じフロアで済ませられることを重視しました。


実際に暮らすと、疲れた日の移動や掃除のときほど上下移動が少ない便利さを感じていますが、これは40cmの小上がりを使った感想ではありません。
だからこそ、今は腰掛けられることに魅力を感じても、将来その畳へ上がる必要があるのかは分けて考えたいと思います。
畳が必要でも段差は不要なら、フラットな畳スペースにしたり、椅子や独立した収納を組み合わせたりする方法があります。
一階の和室を老後にどう備えるかまで考えたい場合は、畳の有無ではなく寝る場所と生活動線を整理できます。
こちらの記事を参考にしてみてください。
高さ確定前に実寸で確認する6項目

40cmにするか30cmに下げるか決める前に、図面へ具体的な寸法と使い方を書き込んでみましょう。
設計担当者には、外側から見える高さだけでなく、ステップや収納を設置した完成時の寸法を示してもらうと比較しやすいです。
- 畳の仕上がり面までの高さと出入りする回数
- 固定ステップの高さ・踏み面・設置場所
- 収納の内法寸法と引き出し前の空き
- 畳の上から天井・照明までの有効高さ
- 子どもの動線と柵・ゲートの固定可否
- 将来フラットへ変更する場合の工事範囲
可能ならモデルハウスなどで近い高さを試し、普通に歩くときだけでなく、荷物を持つときや畳から下りるときの姿勢も確認したいです。
設計図に収納の外寸しかなければ、収納内法、引き出しの可動範囲、畳の耐荷重や固定方法を設計者へ確認しておきます。
まだ依頼する住宅会社が決まっていないなら、収納や畳コーナーへの考え方を会社ごとの施工例や資料から比較できます。
SUUMO注文住宅のカタログで候補を絞り、実際の段差寸法や柵の固定条件は選んだ会社の設計者に確認してください。
小上がりの撤去や後付けは床暖房や床材の取り合いにも関係するため、「後で簡単に変更できる」とは決めつけない方がよいです。
住宅会社を比較している途中なら、施工事例で畳コーナーの高さや収納のつくりを見比べる方法もあります。
カタログ請求と相談窓口の使い分けを知りたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ:小上がり40cmの後悔を防ぐ高さ選び
小上がり40cmは収納や腰掛けに活かせる一方、毎日の出入りと転落への配慮を欠かせない高さです。
次のポイントを家族の暮らしに当てはめて、40cmにする理由が残るか確認しましょう。
- 40cmの利点だけでなく、20〜35cmやフラットと比べる
- 収納は外高さでなく、内法と開口寸法で決める
- 階段・踏み台・柵・ゲートの適合を設計者へ確認する
- 子どもの成長と老後の出入りを別々に想定する
私なら、40cmでなければ入らない物や使いたい座り方があるかを先に確かめます。
それがなければ段差を下げる案を比べ、頻繁に出入りする家族がいるならフラットな畳コーナーも候補に残します。
40cm・低め・フラットのどれが合うかは、収納する物と家族の動線を整理したうえで設計者へ相談するのが確実です。
まだ住宅会社を探しているなら、SUUMO注文住宅で各社の住宅商品や施工実例のカタログを比べ、相談先の候補を決める方法もあります。
自宅で施工例と特徴を比較

