ダルトフォームとアクアフォームの違いは?熱伝導率・性能を比較

ダルトフォームとアクアフォームの違いは?熱伝導率・性能を比較

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こんにちは、ここから家づくりの「ここから」です。

ダルトフォームとアクアフォームを比べると、どちらも現場で吹き付ける発泡ウレタン系の断熱材なので、名前以外に何が違うのか分かりにくいですよね。

結論からいうと、商品名だけで「こちらの方が高性能」とは決めにくく、まず製品区分、熱伝導率、透湿率、施工方法、施工体制を同じ条件でそろえて比べる必要があります。

特にアクアフォームはA種3として具体的な物性値が公開されていますが、ダルトフォームの公式ページはA種1からA種3まで複数区分の物性表を掲載しているため、住宅会社が提案している仕様を特定してから比較するのが先です。

この記事では、ダルトフォームとアクアフォームの違いを公式情報で整理し、最後に断熱材の銘柄以上に確認したい施工厚、UA値、窓、気密測定まで、選び方の順番をまとめます。

記事のポイント
  • ダルトフォームとアクアフォームはどちらも現場吹き付け型だが比較条件をそろえる必要がある
  • アクアフォームはA種3・熱伝導率0.033・透湿率15.0が現在公開されている
  • ダルトフォームは提案されている製品区分を確定してから数値を比べる
  • 最終判断では施工厚・UA値・窓・気密測定・施工記録まで同条件で確認する

ダルトフォームとアクアフォームの違いを5項目で比較

アクアフォームと4種類の基本比較と違い
ここから・イメージ

ダルトフォームとアクアフォームの違いを見るときは、断熱材の名前より先に「同じ区分・同じ厚み・同じ試験条件で比べているか」を確認します。

熱伝導率が少し違って見えても、比較している製品区分や施工厚が違えば、その数値だけで完成した家の断熱性能を決めることはできません。

ここでは検索時に気になりやすい5項目をそろえ、数値で比較できる部分と、住宅会社へ確認しないと決められない部分を分けます。

先に結論:商品名だけでは優劣を決めにくい

ダルトフォームとアクアフォームは、どちらも住宅の躯体へ直接吹き付け、現場で発泡させて断熱層をつくる点が共通しています。

ハンツマン・ビルディング・ソリューションズはダルトフォームを「水で発泡する木造戸建て住宅用の現場発泡硬質ウレタンフォーム断熱材」と案内し、専門技術者による吹き付け後に適正な厚みを検査する流れを示しています(出典:ハンツマン・ビルディング・ソリューションズ『ダルトフォーム』

日本アクアもアクアフォームを躯体へ直接吹き付け、水の力で発泡させるA種3の硬質ウレタンフォームとして案内しています(出典:株式会社日本アクア『アクアフォーム』

違いを判断するときは、同じ「吹き付け断熱」という共通点の上で、製品区分と実際の設計仕様をそろえて比べます。

アクアフォームの後悔や注意点まで確認してから候補を残すか決めたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

性能・種類・施工方法の違いを比較

最初に全体像を表で見ると、公開情報だけで直接比較できる項目と、住宅会社へ仕様確認が必要な項目が分かります。

比較項目ダルトフォームアクアフォーム
施工方法現場で
直接吹き付けて発泡
現場で
直接吹き付けて発泡
製品区分公式物性表は
A種1〜A種3を掲載
A種3
熱伝導率採用区分を
特定して確認
0.033W/(m・K)
透湿率A種3欄は公開表で
数値記載なし
15.0ng/(m・s・Pa)
施工管理専門技術者・
厚み検査を案内
施工者・検査方法を
住宅会社へ確認

表のダルトフォーム欄で数値を固定していないのは、公式ページの物性値がA種1・A種1H・A種2・A種2H・A種3に分かれており、商品名だけでは住宅会社が提案している区分を特定できないためです。

製品区分は住宅会社の仕様書で確定する

アクアフォームは現在、建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3として基本物性が公開されています。

一方、ダルトフォームの公式ページにはA種1からA種3までの物性表が掲載されているため、比較する前に「今回の壁と屋根で使うのは何種か」を住宅会社へ確認してください。

たとえばダルトフォームのA種1Hの基準値と、アクアフォームA種3の実測・製品値をそのまま横に並べても、そもそも区分が違うため公平な比較になりません。

見積書に「ダルトフォーム」「アクアフォーム」と商品名しか書かれていない場合は、製品区分、施工部位、設計厚まで追記してもらうと後で比較しやすくなります。

熱伝導率は小さいほど熱を通しにくい

熱伝導率は、材料がどれくらい熱を伝えやすいかを表す数値で、小さいほど同じ厚みなら熱を通しにくい指標です。

アクアフォームの現在の製品ページでは0.033W/(m・K)と案内されています。

ダルトフォームの公式物性表では、A種1は0.034以下、A種1Hは0.026以下、A種2は0.034以下、A種2Hは0.026以下、A種3は0.040以下という区分別の値が掲載されています。

ここで注意したいのは、0.033と0.040を見て「アクアフォームの方が必ず高性能」と結論付けないことです。

ダルトフォーム側の表は区分別の物性値として示されているため、実際に採用する区分と設計厚が分からなければ、完成住宅の熱抵抗やUA値まで比較できません。

断熱材の部位としての比較では、熱伝導率だけでなく熱抵抗も見ると整理しやすくなります。

熱抵抗はおおむね「厚さ÷熱伝導率」で考えるため、同じ材料でも施工厚が変われば熱の通しにくさは変わります。

住宅会社へ比較表を依頼するときは、熱伝導率の横に屋根・壁それぞれの設計厚と熱抵抗を並べてもらうと、数値の小ささだけに引っ張られにくくなります。

木造住宅の壁内に吹き付けられた発泡ウレタン断熱材の施工状態
壁内に施工された発泡断熱材の状態

上の写真は、わが家へ施工したアクアフォームの例です。

ダルトフォームの施工例ではありませんが、現場発泡断熱では柱間へどの程度の厚みで連続して施工するかが比較材料になることを具体的に確認できます。

透湿率は同じ製品区分の値で見る

透湿率は水蒸気の通しやすさを見る指標ですが、数値だけで壁内結露の起きやすさを決めることはできません。

アクアフォームは公式ページで透湿率15.0ng/(m・s・Pa)と公表されています。

ダルトフォームの公式物性表ではA種1・A種1Hは9.0以下、A種2・A種2Hは4.5以下と記載されていますが、A種3欄には数値が掲載されていません。

そのため、アクアフォームA種3の15.0と、ダルトフォームの別区分の値を比べて「どちらが結露しにくい」と決めるのは避けた方がよいです。

実際の結露リスクは、断熱材の内外にある面材、防湿層、透湿防水シート、通気層、地域の温湿度条件まで含む壁構成で確認します。

透湿率が低い材料は水蒸気を通しにくい方向の性質がありますが、それだけで「防湿層が不要」「壁内結露しない」とは言えません。

室内側から入る水蒸気をどこで止め、外側へ抜ける水分をどこへ逃がすかという設計のつながりが必要です。

特に同じA種3で比べる資料が用意できない場合は、無理に透湿率の勝敗をつけず、採用する壁構成で防露計算や省エネ基準上の扱いを確認する方が実務的です。

壁と天井の取り合い部分に施工された発泡ウレタン断熱材
壁と天井に施工した発泡断熱材の状態

アクアフォームのカビや壁内結露について、防湿・通気・換気を分けて確認したい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

施工方法はどちらも現場吹き付けが基本

施工方法は大きく見ると似ており、現場で原料を発泡させながら躯体へ直接吹き付け、柱や梁、窓まわりなどの形に合わせて断熱層をつくります。

ボード系断熱材のように工場で一定厚の板を作ってはめ込む工法ではないため、完成時の厚みや取り合いは現場施工の影響を受けます。

だからこそ比較したいのは「吹き付けだから隙間がない」という説明だけではなく、吹き付け前の下地確認、養生、施工厚の測定、薄い部分の補修、石こうボードを張る前の再確認までです。

吹き付けは柱間へ発泡して密着する一方、木材や配管が複雑に交差する場所では、平らな面と同じように施工できるとは限りません。

必要な厚みを確保するために吹き増しや表面調整をどこで行うかも、施工手順として聞いておきたい部分です。

また、電気工事や設備工事が断熱施工の後に入る場合は、後工程で断熱材を削った場所を誰が見つけ、誰が補修するのかまで決めておくと責任の境目が分かりやすくなります。

窓まわりと壁の柱間に施工された発泡ウレタン断熱材
窓まわりに施工した発泡断熱材の状態

窓まわりは形が複雑なので、中央の広い壁面だけでなく、サッシ周囲や柱との取り合いまで確認すると施工品質を比較しやすくなります。

施工体制と検査方法まで比べる

断熱材の性能表が近い場合ほど、誰が施工し、どの基準で検査し、記録を残すかが選択の差になりやすいです。

ダルトフォームは公式ページで専門技術者による吹き付けと、施工後の適正厚検査を明記しています。

日本アクアは2025年6月公開の会社説明資料で、認定施工店を標準化した基準と施工方法に基づく技術研修を受け、指定するアクアフォームシリーズを扱う施工店と説明しています(出典:株式会社日本アクア『FY2024 Q4 会社説明資料』

ただし、メーカー側に施工体制があっても、あなたの現場で厚み確認や写真記録がどこまで行われるかは別に確認します。

私なら、銘柄を決める前に「施工前・施工後の検査項目」「厚みを測る箇所」「不十分な場所の補修方法」「写真を施主へ渡せるか」を同じ質問で両社へ聞きます。

コンセントボックス周辺まで施工された壁内の発泡ウレタン断熱材
配線まわりまで施工した発泡断熱材

コンセントや配線の周囲は後工程とも関係するため、吹き付け直後だけでなく、壁を閉じる前に断熱層や気密処理を再確認する流れがあるかも聞いておくと安心です。

発泡ウレタンとシロアリの関係は銘柄比較とは別の論点なので、基礎・木部・点検まで含めて確認したい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

公開値がそろわないときは無理に順位を付けない

断熱材を比較していると、片方は製品の実測値まで公開され、もう片方はJIS区分の基準値や複数区分の表だけということがあります。

この場合、検索で見つけた販売店やブログの数字を足して表を完成させるより、住宅会社へ今回採用する製品の仕様書や試験成績書を確認した方が確実です。

ダルトフォームの公式ページも個別の試験成績書について問い合わせ先を案内しているため、提案仕様の製品区分と成績書が一致するかを確認できます。

数値をそろえられないまま契約判断をする場合は、材料単体の順位ではなく、住宅会社が提示する断熱等級、UA値、施工厚、検査方法、保証・補修の窓口を比較してください。

メーカーが示す「高断熱」「高気密」という特徴は製品を理解する材料にはなりますが、あなたの家の完成性能をそのまま保証する数値ではありません。

設計値と現場確認へ落とし込める情報を優先します。

わが家のアクアフォーム施工で感じた比較の軸

私は2020年に桧家住宅で約30坪の平屋を建て、屋根に95mm、壁に80mmのアクアフォームを施工しました。

当時はダルトフォームを同じ家で施工して比較したわけではないため、実体験から「アクアフォームの方が上」とは言えません。

それでも、吹き付け後の現場を見て厚みを確認している様子を見られたことで、カタログの数値だけではなく施工状態を確認する意味を実感しました。

一方で、当時はC値を十分理解しておらず気密測定をしていないため、完成した家の隙間量を数値で残せなかったことは、今なら改善したい部分です。

入居後の体感は窓や日射、暖房の使い方まで変わるので、以前の賃貸より暖かく感じることをアクアフォームだけの効果とは考えていません。

だからこそ、別の断熱材と比べるなら住み始めてからの感想より、建築時に残せる数値と施工記録を重視したいと思います。

縦長窓のある室内で、壁全面に発泡ウレタン断熱材が施工された状態
縦長窓まわりに施工した断熱材の状態

この写真もわが家のアクアフォーム施工時のものです。

壁全体を見ると、窓、柱、配線など複数の取り合いがあるため、断熱材の銘柄だけでは完成状態を評価しにくいことが分かります。

木造下地の天井裏に吹き付けられた発泡ウレタン断熱材
天井裏に吹き付けた発泡断熱材の状態

屋根と壁で必要な断熱性能は同じとは限らないため、私なら今は製品名だけでなく、部位ごとの厚みと住宅全体のUA値を一緒に見ます。

桧家住宅の現在の断熱材やUA値・C値まで整理して確認したい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

ダルトフォームとアクアフォームの違いから選ぶ判断基準

アクアフォームと4種類の選び方と違い
ここから・イメージ

ここまでの比較で数値差が見えても、最終的に暮らすのは断熱材単体ではなく、窓・換気・日射・空調まで組み合わせた家です。

そのため、どちらを選ぶかは「熱伝導率が小さい方」だけで決めず、同じ断熱等級やUA値を目指したときの厚み、施工体制、気密性能、総額まで並べます。

住宅会社がどちらか一方しか採用していない場合も、銘柄を理由に会社を即座に外すのではなく、完成住宅の性能をどう確認できるかを先に見てください。

住宅会社ごとに標準の断熱材が違うと、変更差額だけでなく施工経験の蓄積も変わります。

普段扱っていない断熱材へ変更できるかを聞くより、標準仕様でどの性能を狙い、現場検査をどうしているかを確認した方が比較しやすい場合もあります。

採用前にそろえたい5つの比較条件

住宅会社へ同じ質問をすると、断熱材の名前だけでは見えなかった違いを比較しやすくなります。

ポイント
  • 屋根・壁で使う製品区分と施工厚
  • 目標とする断熱等級・UA値
  • 窓・玄関ドア・換気方式を含む外皮仕様
  • 厚み検査・施工写真・気密測定の方法
  • 同じ間取り条件での総額と変更差額

1.製品区分と施工厚を同じ表へ入れる

まず、ダルトフォームとアクアフォームそれぞれについて、屋根と壁に使う製品区分、熱伝導率、設計厚を同じ表へ入れてもらいます。

熱伝導率だけが小さくても施工厚が薄ければ、部位としての熱の通しにくさは別の結果になります。

逆に、熱伝導率が少し大きい製品でも必要な厚みを確保すれば、住宅全体として目標性能へ届く設計は可能です。

製品名の比較から一歩進み、「この壁は何mmで、屋根は何mmか」まで決まって初めて具体的な選択になります。

2.UA値と窓仕様まで同条件で比べる

UA値は住宅の外皮全体から逃げる熱の平均的な割合を見る指標なので、断熱材だけでなく窓、玄関ドア、屋根、床・基礎などを含みます。

同じ延床面積と間取りで、ダルトフォーム案とアクアフォーム案のUA値を出せるなら、材料単体の熱伝導率より完成住宅に近い比較になります。

窓のグレードが片方だけ高い、断熱材の厚みが違う、換気方式が違うという状態では、住み心地の差を断熱材の銘柄へ帰属しにくいです。

断熱材の違いを比べるほど、窓や施工厚など他の条件を固定することが大切になります。

壁と天井の取り合いも含め、外皮全体が連続する設計になっているかを見ると、材料単体の比較から住宅全体の比較へ進めます。

3.気密測定と施工記録を確認する

吹き付け断熱は形状へ追従しやすい一方、完成住宅のC値が自動的に決まるわけではありません。

気密測定をするなら、測定時期、目標値、基準を外れた場合の補修、再測定の有無まで確認してください。

施工写真も全景だけでなく、窓まわり、配線・配管、梁との取り合い、薄くなりやすい場所を残せると将来の確認に使いやすくなります。

気密測定をしない住宅会社なら、厚み検査や気密処理を何で確認しているのかを聞き、判断材料が何も残らない状態を避けます。

4.価格差は同じ性能条件で見る

価格は断熱材の材料費だけでなく、施工面積、厚み、地域、住宅会社の標準仕様や仕入れ条件で変わるため、一律の坪単価では比べにくいです。

片方が標準、もう片方がオプションなら、同じUA値・窓仕様・換気方式を目指したときの総額差を見ます。

断熱材の変更で数十万円単位の差が出る場合は、その予算を窓、日射対策、気密測定、空調計画へ回した方が暮らしに合うケースもあります。

反対に、標準仕様のまま施工体制が整っていて目標性能へ届くなら、銘柄変更のためだけに費用を増やさない選択もありです。

見積もりを比べるときは、断熱材の変更費だけを抜き出さず、同じ断熱等級・窓仕様・気密測定条件にそろえた総額で比べます。

片方だけ窓が高性能になっている見積もりなら、その差を断熱材の価格差として扱わないようにしてください。

価格差が小さい場合は施工記録や測定体制を優先し、差が大きい場合は、その金額で窓や日射対策など別の弱点を改善できないかを見ると、予算配分として比較しやすくなります。

5.長期の点検と改修方法を確認する

吹き付け断熱は壁や屋根の中へ密着するため、将来の配線追加、配管更新、窓交換などで一部を切った場合の補修方法も確認しておきます。

10年後の性能を材料名だけで予測するのではなく、施工記録、漏水歴、建物の変形、改修履歴と合わせて点検できる状態を残す方が実用的です。

吹き付け断熱の10年後に収縮や剥離が起きるのか、長期調査まで含めて確認したい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

どちらを選ぶか迷ったときの判断順

ダルトフォームかアクアフォームか決めきれないときは、性能表の数字を眺め続けるより、比較の順番を固定すると整理しやすいです。

私なら最初に住宅会社へ製品区分と厚みを確認し、次に同じ間取りでUA値と窓仕様をそろえ、その後に施工検査・気密測定と総額を比べます。

この順番なら、製品のカタログ値が少し良いという理由だけで、施工体制や家全体のバランスを見落としにくくなります。

たとえばA種3同士で熱伝導率の差が小さく、同じUA値へ設計できるなら、私なら数値のわずかな差より、施工会社が慣れているか、厚み検査を記録できるか、気密測定の結果へ対応してくれるかを重く見ます。

逆に、同じ厚みでは目標UA値へ届かず、一方だけ大幅な厚み増しや窓変更が必要になるなら、その差は総額と間取りへの影響まで含めて確認します。

  • 製品区分・熱伝導率・施工厚を確定する
  • 同じ間取り・窓条件でUA値を比べる
  • 厚み検査・施工写真・気密測定を比べる
  • 同じ性能条件で見積もり総額を比べる
  • 将来の点検・改修時の
  • 補修方法を確認する

商品名しか説明されず、製品区分や施工厚を確認できない場合は、私はその時点で優劣を決めず、資料をそろえてもらってから判断します。

複数の住宅会社から断熱仕様の資料を集め、窓や換気まで同じ項目で比べたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

ダルトフォームとアクアフォームでよくある疑問

2つを比較するときに残りやすい疑問だけを整理します。

ダルトフォームとアクアフォームはどちらが高性能ですか?
商品名だけでは決められません。アクアフォームはA種3・熱伝導率0.033W/(m・K)が公開されていますが、ダルトフォームは公式物性表が複数区分に分かれるため、採用区分と施工厚を確定してから同条件で比べてください。
ダルトフォームとアクアフォームは施工方法が違いますか?
どちらも現場で躯体へ直接吹き付けて発泡させる方法が基本です。実際の差は、施工者の教育、養生、厚み検査、補修、写真記録、気密測定まで含めて確認してください。
透湿率が低い方を選べば結露しにくいですか?
透湿率だけでは決められません。室内側の防湿、外側の面材・通気層、地域の温湿度条件まで含む壁構成で結露リスクを確認します。
価格が安い方を選んでも大丈夫ですか?
目標とするUA値、窓、換気、施工厚、検査内容が同じなら価格差は有力な判断材料です。条件が違う見積もりを材料価格だけで比べないようにしてください。

まとめ:ダルトフォームとアクアフォームの違い

ダルトフォームとアクアフォームの違いは、どちらが一律に上かではなく、比較する製品区分と住宅全体の条件をそろえると見えやすくなります。

アクアフォームはA種3として具体的な熱伝導率・透湿率が公開されていますが、ダルトフォームは公式物性表が複数区分に分かるため、採用する区分と設計厚の確認が先です。

どちらも現場吹き付け型なので、カタログ値が近いほど施工厚、取り合い、検査、気密測定の方が完成住宅の判断材料として重くなります。

最後に、比較するときの要点を4つに絞ります。

  • ダルトフォームは採用する製品区分と施工厚を先に確定する
  • アクアフォームはA種3の公開値を同じ試験条件で比べる
  • 熱伝導率や透湿率だけでなくUA値・窓・気密まで確認する
  • 施工者・厚み検査・写真記録・将来の補修方法まで比べる

アクアフォーム単体の後悔や結露、シロアリは別記事で深掘りし、このページでは「ダルトフォームと同条件でどう比べるか」に絞って判断材料を整理しました。