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こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。
リビングにオープン階段を設けると、階段の下まで光が届き、視線も抜けるような間取りを考えられます。
一方、何も置かないのはもったいないと感じ、収納棚や本棚、ちょっと座れるヌックを作りたくなることもありますよね。
ただ、階段の下は場所によって高さが違い、家具を置けば人の通り道や掃除のしやすさも変わります。
踏み板の間が開いている階段では、上から落ちるほこりや小物への配慮も欠かせません。
私なら、収納量を増やす前に、使える高さ、頭上の余裕、落下物、見通し、通路を確かめます。
そのうえで、見せる収納、動かせる家具、本棚、ヌック、あえて使わない案を比べたいです。
階段の形によってどこが使いやすいかも違うため、間取り図だけで判断しない確認方法まで整理しました。
- オープン階段下は高さ・落下物・ほこり・通路を先に確認する
- 収納・本棚・ヌックは光と見通しを残せるかで比べる
- 直階段・折り返し階段などで使える場所が変わる
- 平面図と断面図で家具を置いた後の状態まで確認する
オープン階段の下を活用するなら収納・ヌックをどう選ぶ?

オープン階段の下は、空いている部分をすべて収納にするより、階段の魅力と毎日の使いやすさを両立できる用途を選ぶ方が納得しやすいと思います。
ここでいうオープン階段は、踏み板の間が開いたスケルトン階段や、側面が開放された階段など、下の空間が室内から見えるタイプを指します。
両者はほこりの落ち方や手すりの形が同じではありません。
まずは何を置きたいかと、何を塞ぎたくないかを分けて考えてみましょう。
| 使い方 | 向いている条件 | 特に確認すること |
|---|---|---|
| 見せる収納 | 視線が抜ける | 物の量とほこり |
| 動かせる家具 | 用途を変えたい | 転倒と通路 |
| 本棚 | 座って読みたい | 重さと落下物 |
| ヌック | 静かに座れる | 頭上と見通し |
| 使わない | 光を優先する | 別の収納場所 |
オープン階段下は高さ・落下物・通路を先に確認

階段下で先に確かめたいのは、床の広さではなく、そこに立つ、座る、物を取るときの空間です。
低い部分に小さな収納ケースが入っても、かがまなければ取り出せないなら毎日使う物には向きません。
反対に、高い側だけを利用すれば、家具を無理に階段の奥まで押し込まずに済みます。
棚やベンチを考えるときは、家具そのものの寸法だけでなく、引き出しを開ける余裕や、座った姿勢から立ち上がるときの頭上も見ておきたいところです。
踏み板と踏み板の間が開いているタイプなら、歩いたときのほこりや小物が階段下に落ちる可能性があります。
特に座る場所や、頭上に本を置く配置では、何が落ちてくる位置なのかを設計担当者と確認します。
子どもが使う場合は、階段に登れる家具を手すりの近くに置かないこと、階段への出入りを管理できることも別に考えます。
私は子どもの頃、実家の急な階段から落ちて骨折した経験があるので、居場所を作るときにも階段自体の安全を後回しにしたくありません。
消費者庁も、子どもの階段からの転落に対して、ベビーゲートを正しく設置して閉めることなどを案内しています(出典:消費者庁『転落事故は「環境づくり」で予防!』)。
また、家具が階段の昇降口や普段通る通路にはみ出さないか、掃除機が周囲を通れるかも確認したいです。
見た目には収まっていても、人が斜めに避けて通る配置では、日々の移動が窮屈になるかもしれません。
オープン階段下の収納は見せる棚と家具を比較

オープン階段下を収納にするなら、最初から棚で埋めるより、見せる棚と移動できる家具を比較すると使い道を決めやすいです。
見せる棚は、飾る物やよく使う物を少量に絞ると、階段の向こう側まで視線が通りやすくなります。
ただ、日用品を次々と追加すると、階段の軽やかさよりも物の輪郭が目立つ場合があります。
棚の背板があるか、抜けているかでも、向こう側の光や視線の通り方は変わります。
一方、低めのワゴンや収納ボックスなら、暮らし始めてから使い方を変えられます。
ロボット掃除機の定位置にする場合は、出入りするための床の余裕と、充電用コンセントの位置も一緒に考えたいです。
子どものおもちゃ置き場から日用品置き場へ変えるなど、用途がまだ固まらない家には選択肢になりそうですね。
ただし、キャスター付き家具は意図せず動かないようにし、棚は転倒や地震時の移動を防ぐ方法を確認してください。
作り付けの棚は使いやすい寸法に合わせられる反面、後から位置を変えにくくなります。
私なら、収納したい物を先に書き出し、それぞれの幅・奥行き・取り出す方向を確かめてから造作の要否を決めます。
階段メーカーのカツデンも、オープン階段下に物を多く置くと抜け感が損なわれる点や、ほこりへの配慮を挙げています(出典:カツデン『オープン階段を導入すると後悔する?対策方法を解説!』)。
階段の下に本棚を置くなら取り出し方まで確認
階段下の本棚は、低い部分を本の収納に使える一方、本を探したり取り出したりする姿勢まで確認したい場所です。
文庫本や絵本など低い棚に収まる物なら、階段の傾斜に合わせて段ごとに高さを変えることもできます。
ただし、背の高い本棚を奥へ置くと、上の段に手が届きにくくなったり、奥の本が見えなくなったりします。
本はまとまると重くなるため、棚板の耐荷重、固定方法、床への荷重については家具や住宅の仕様に合わせて確認が必要です。
踏み板の間が開いていれば、本の上にほこりが落ちることも考えられます。
頻繁に読む本を置くなら、背表紙が見えることだけでなく、棚を拭く手が届くことも判断材料です。
階段下をリビングの読書コーナーにするなら、棚を奥に収め、座る椅子は階段の低い側から少し離す配置もあります。
椅子を引いたときに通路を塞がないか、読書灯のコードが足元を横切らないかまで家具配置図で確認したいですね。
オープン階段のヌックは座る位置と頭上が決め手
オープン階段の下をヌックにするなら、長く座る場所が落ち着けるかと、立ち上がるときに頭をぶつけないかを優先します。
ヌックとは、部屋の一角に設ける小さなくつろぎスペースのことです。
階段下にベンチやクッションを置くと、独立した部屋を増やさずに読書や休憩の居場所を作れます。
ただ、踏み板の隙間から上を歩く人が見えるタイプでは、座っている人も上から見られる可能性があります。
静かに本を読むつもりが、階段を使う家族の気配や音で落ち着かない場合もあるでしょう。
背後を壁に寄せ、顔の正面にリビングが見えるようにするなど、座った状態の視線を具体的に確かめます。
長時間の居場所にするなら、エアコンの風が直接当たらないか、照明がまぶしくないかも見たいです。
小さな子どもの遊び場にする場合は、かわいらしい見た目を優先する前に、頭上の落下物や階段への接近、死角になる部分がないかを確認してください。
大人が見守れる位置なのか、必要なときすぐ近づけるのかで、使い方は変わります。
折り返し階段のヌックも、曲がった階段の下だから必ず落ち着くわけではなく、入口の向きと実際に座る場所の高さで判断します。
リビング階段下は使わない選択も残しておく

オープン階段の下は、あえて大きな物を置かない使い方も十分に選択肢になります。
階段越しに窓が見える配置なら、棚を置かないことで視線の抜けを保ちやすくなります。
家具を動かす手間もなく、階段下や壁際へ掃除機を入れやすい点も利点です。
観葉植物や小さな照明を飾る場合でも、植物の高さや照明コードの位置によって通路を塞がないか確認します。
収納を増やす代わりに、階段下を余白として使い、日用品はほかの場所にまとめる判断もあります。
私は2020年に約30坪の平屋を建てたため、オープン階段下で暮らした経験はありません。
もし2階建てを今から考えるなら、階段下を便利にしたい気持ちはありますが、見た目を気に入って選んだ階段なら、その開放感を残す案も必ず比較したいです。
掃除をしやすい家具の配置や物を増やしすぎない間取りについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
オープン階段の下の活用を間取りで決める確認ポイント

同じオープン階段でも、直線で上がるのか、途中で折れ曲がるのかによって、階段下の高い部分と低い部分の位置が変わります。
平面図だけでは空いているように見えても、断面図で確認すると棚の上に余裕がなかったり、座る場所で頭が近かったりすることがあります。
用途を先に固定せず、階段の形ごとに使いやすい場所を見つけていきましょう。
- 直階段は高い側と低い側を使い分ける
- 折り返し階段は入口と頭上を確認する
- かね折れ・回り階段は角の死角に注意する
- 螺旋・ひな壇階段は実際の形状を確かめる
直階段と折り返し階段は下の高さが違う
直階段と折り返し階段では、階段下の高さの分布が違うため、同じ広さでも使いやすい収納や居場所は変わります。
直階段はまっすぐ上るタイプで、階段の下が一方向に向かって高くなります。
折り返し階段は途中で180度向きを変えるタイプで、踊り場や上下の段が重なる位置によって下の空間の形が変わります。
形状の名称だけで収納の容量が決まるわけではありません。
直線階段下収納は高い側と低い側を使い分ける

ストレート階段の下は、天井の低い端から高い端まで連続していることが多く、物の高さに合わせて配置を分けやすい形です。
低い側には小さなケースや飾り棚、高い側には立って出し入れする収納を考えられます。
ただし、オープン階段の下に背の高い家具を置けば、階段の向こう側が見えにくくなる可能性があります。
直線階段の階段下収納は、置ける物の量よりも、階段の前を歩くときに家具へぶつからないかを優先したいです。
折り返し階段の下の収納・ヌックは入口で決める

折り返し階段の下は、踊り場の下に高さのある部分が生まれる場合があり、収納やヌックの候補になります。
一方、上下の階段が重なる部分では、思ったほど高さを確保できないケースもあります。
入口がリビング側に向いているなら見せる本棚、壁側に向いているなら目立たない収納など、出入りする方向と見せ方を合わせて考えたいところです。
折り返し階段の階段下高さはプランによって変わるため、設計担当者に最も高い位置と座る位置の両方を断面で示してもらいましょう。
かね折れ階段・回り階段は角の使い方が変わる

かね折れ階段と回り階段は、曲がる位置の作りが異なり、階段下に置ける家具の形も変わります。
かね折れ階段は途中でおおむね90度曲がるタイプで、踊り場を設ける場合があります。
回り階段は途中で方向を変える部分に三角形などの踏み板を使うタイプで、下の空間が複雑になりやすいです。
SUUMOの階段形状の解説でも、直階段、かね折れ階段、折り返し階段、回り階段を区別しています(出典:SUUMO『一戸建ての階段の種類・素材などの選び方』)。
かね折れ階段下は曲がる角を無理に埋めない
かね折れ階段の下は、L字に曲がる部分をまたいで家具を置こうとすると、奥の物が取り出しにくい場合があります。
そのため、高さがある側へ棚をまとめ、低い角はあえて空けておく方法も考えられます。
掃除機や収納ケースを置くなら、収納スペースへ入る方向と、物を手前に引き出す距離を確認してください。
曲がり角を効率よく使いたいときほど、平面図だけでなく高さの違いが分かる図面を見たいです。
回り階段下の収納は低い角と死角に注意

回り階段の下は、段が扇状に並ぶ位置や支え方によって、収納を置きにくい低い部分ができます。
小さな棚を詰め込むと、一見収納量は増えても奥へ手が届きにくくなることがあります。
毎日使う物は出し入れしやすい手前へ置き、低い角には使用頻度の低い物を置くか、何も置かない方が扱いやすい場合もあるでしょう。
回り階段を選ぶかどうかや踏み板そのものの安全性は、この収納の話とは分けて階段全体で確認したいです。
螺旋階段の本棚とひな壇階段下は個別に確認

螺旋階段の下に本棚や飾り棚を設けるなら、円を描くような階段の形と人が通る位置を確認します。
直線の壁に沿う階段とは違い、床の空き方が扇状になったり、中央の支柱が家具の配置を妨げたりする場合があります。
四角い本棚を置くと端に使いにくい隙間が残ることもあるため、家具を先に選ばず、周囲の寸法と通行範囲を確かめたいです。
ひな壇階段は、踏み板の側面を見せるなど、一般的な箱型階段より開放的に見えるものがあります。
ただ、ひな壇型だから踏み板の間まで開いているとは限らず、階段下にほこりが落ちる条件もスケルトン型とは同じではありません。
ひな壇階段の下を収納やヌックにするなら、実際の段板・側面・壁の納まりを見て、光と視線がどこまで通るか確認します。
ひな壇階段そのものを採用するか、手すりをどの形にするかは別の検討事項です。
階段の位置や将来の使い方を含めた全体の確認順については、こちらの記事を参考にしてみてください。
階段下収納の間取り図は平面と断面をセットで見る
階段下収納の間取り図では、物を置く位置だけでなく、その場所で人がどんな姿勢になるかまで確かめます。
平面図は上から見た家具と通路の位置、断面図は横から見た高さの変化が分かる図面です。
両方を重ねて考えると、棚やヌックを作るべき場所が見えやすくなります。
- 平面図で家具の位置と通路を確認する
- 断面図で頭上と落下範囲を確認する
- 家具を引き出す向きと余裕を確かめる
断面図では頭上と物が落ちる範囲を確認
断面図で見たいのは、階段下の最高高さだけではありません。
収納を出し入れする位置、椅子に座る位置、立ち上がる位置で、それぞれ頭上にどの程度の余裕があるかを確認します。
踏み板に隙間がある場合は、その真下に座るのか、少しずらせるのかも図面上で比べます。
必要な頭上の高さを一律の数値で決めず、使う人と家具の寸法を伝えて住宅会社に検討してもらいましょう。
平面図では光・見通し・通路を確認
平面図には棚、本棚、椅子を実際に使う寸法で入れ、椅子を引く向きや収納を開ける範囲も書き込みます。
リビングから窓へ抜ける視線が家具で遮られないか、階段の昇降口に人が集まっても通れるかを確認したいです。
コンセントが必要な照明や掃除機を置くなら、コードが通路を横切らない位置にできるかも見ておきます。
テレビの裏に階段を配置する間取りなら、階段下の収納とは別に、視聴距離や配線、テレビまわりを通る動線の確認も必要です。
その位置関係の比較は、こちらの記事を参考にしてみてください。
編集中(テレビ裏階段の間取りは使いやすい?階段下テレビと配置を比較)
階段下の活用案は住宅会社へ条件で伝える
間取りが未確定なら、階段下に何を作るか一つに決め打ちせず、同じ条件で複数の使い方を相談すると違いが見えやすくなります。
例えば、収納棚あり・低い家具のみ・ヌック・何も置かない案について、光の通り方、通路の幅、掃除の手間をそれぞれ確認する方法です。
住宅会社には「オープン階段が希望」と伝えるだけでなく、階段下の用途、置きたい家具の寸法、見せたくない物、子どもの利用予定をまとめておくと相談しやすいと思います。
私は2019年12月、SUUMOを通して住宅会社8つの請求先へカタログを取り寄せ、住宅設備や構造、標準仕様を比較しました。
カタログの内容は会社ごとに違い、詳しい資料もあれば簡潔な資料もありましたが、会社ごとの考え方を知る入口として役立ちました。

私が取り寄せた当時は、冊子が何冊も届く会社もあれば、A4用紙1枚ほどの資料だけの会社もありました。
オープン階段の施工例や対応する仕様を比較したい人も、間取りが固まる前ならSUUMO注文住宅の無料カタログ請求を情報収集の選択肢にできます。
ただし、どのカタログにも希望する階段下の実例が載っているとは限らず、カタログ請求だけで個別の安全性や間取り提案が保証されるわけでもありません。
住宅会社がまだ決まっていないなら、SUUMO注文住宅で気になる会社のカタログを探し、デザインや仕様の違いを比べる方法があります。
資料請求後は住宅会社から電話やメールで連絡が入る場合があるため、無理なく比較できる会社を選んでください。
住宅会社の候補を整理
本棚や棚の固定、階段の仕様、通路や頭上の安全性は、気になる住宅会社へ具体的な図面と条件を示して確認してください。
階段下パントリーを考えている場合は、入口の向きや高さという共通する確認点がありますが、食品収納の詳細な設計は別の話です。
階段下パントリーの入口と高さを詳しく確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ:オープン階段の下の活用
オープン階段下の活用は、何を置けるかよりも、置いたあとに光・見通し・通路・掃除のしやすさが残るかで決めたいです。
収納や本棚は必要な物だけを置き、ヌックは座った姿勢と立ち上がるときの頭上を確認します。
何も置かない案も含めて比較すれば、見た目に惹かれた階段を家具で隠してしまうことを避けやすくなります。
- 最初に高さ・落下物・ほこり・通路を確認する
- 収納・本棚・ヌックと余白のある案を比べる
- 階段の形に合わせて高い側・低い側を使い分ける
- 平面図と断面図で家具を使った状態まで確かめる
私は、階段下の収納量を最大にすることより、日常の動きを邪魔しないことを優先したいと思います。
階段下だけでなく、階段の位置や将来の使い方まで考えるなら、全体の確認順を整理した記事が役立ちます。
こちらの記事を参考にしてみてください。
