ウォークインクローゼットのコの字でデッドスペースを防ぐ方法

ウォークインクローゼットのコの字でデッドスペースを防ぐ方法

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

こんにちは。ここから家づくりの、「ここから」です。

ウォークインクローゼットをコの字にすると、壁3面を使えて収納量が増えそうに見えます。

その一方で、角に掛けた服が重なる、引き出しを開けると通れない、奥へ入れた物を忘れるなど、デッドスペースが気になりますよね。

結論からいうと、コの字型が使いにくい原因は、角があること自体ではありません。

収納に使える壁面と、人が動くために残す空間を分けずに考えると、デッドスペースが生まれやすくなります。

わが家には、約3.5畳のウォークスルークローゼットがあります。

両側から奥へ収納が続くコの字型ですが、約1畳は通路なので、衣類や収納ケースを置ける部分は約2.5畳です。

それでも、脱衣室と衣類収納をつなぐ回遊動線を優先したため、通路を無駄だったとは感じていません。

この記事では、コの字クローゼットの角がデッドスペースになる原因、わが家で実際に感じたこと、設計前に確認したい順番、角を活用する方法まで整理します。

読み終えるころには、コの字型を残すべきか、I字型やL字型へ変えたほうがよいかを判断しやすくなると思います。

記事のポイント
  • コの字WICの角がデッドスペースになる原因
  • 約3.5畳のコの字型収納で暮らした実体験
  • 通路幅と収納量を図面で確認する方法
  • 角を無理なく使う配置と収納の考え方

コの字WICでデッドスペースが生まれる原因

コの字WICでデッドスペースが生まれる原因
ここから・イメージ

コの字WICは、左右の壁と奥の壁を収納に使えるレイアウトです。

壁面が多いぶん収納力を確保しやすい反面、角で収納が重なり、中央には通路が必要になります。

まずは、使えない空間がどこで生まれているのかを分けて考えてみましょう。

角と通路がデッドスペースを作る

コの字WICのデッドスペースは、大きく分けると角、通路、奥行きの3か所で生まれます。

床や壁が空いているように見えても、手が届かない、体を動かせない、物を取り出せない場所は、実際の収納として使いにくいです。

ポイント
  • 角ではハンガーや棚が重なりやすい
  • 中央の通路は収納へ転用しにくい
  • 深い奥行きは後列を見えにくくする
  • 出入口や引き出しの前にも余白が必要

角でハンガーや棚が干渉する

左右と奥のハンガーパイプをすべて角まで伸ばすと、角に掛けた衣類同士が重なります。

壁面の長さは増えていても、重なった部分へは手を入れにくく、服の肩や袖も見えにくくなります。

棚をL字につなげた場合も、奥の物を取るために手前を動かす必要があるなら、収納量ほど便利には使えません。

通路は収納に使えない面積になる

ウォークインクローゼットには、人が中へ入って衣類を出し入れするための通路が必要です。

収納ケースを置けば床が埋まるように見えても、引き出す場所や着替える場所まで塞ぐと、毎回物を動かすことになります。

通路は何も置いていないから無駄なのではなく、収納を使うための作業スペースです。

この前提を忘れて収納量だけを増やすと、歩きにくさがデッドスペースを広げます。

奥行きが深いと後列を使わなくなる

奥行きの深い棚や床置きスペースへ物を前後2列で入れると、後列が見えにくくなります。

季節外の衣類やバッグを置く場合でも、手前を全部出さなければ取れない場所は、次第に使わなくなりがちです。

収納は入る量だけでなく、一つの動作で取り出せるかまで確認したほうが使いやすくなります。

コの字WICの角、通路、収納位置を別案と比べたい人は、間取りの段階で複数案を並べると違いが見えやすいです。

壁3面を収納にする案だけでなく、奥を浅い棚にする案やL字型へ変える案も依頼してみてください。

【PR】

タウンライフで間取りが来ないと、まだ待つべきか、入力内容を見直すべきか、何から確認すればいいのか迷いますよね。

間取りが届かないときの見方や対処の順番を先に整理しておきたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

わが家の約3.5畳コの字WICの実例

わが家のウォークスルークローゼットは、幅約180cm、奥行き約300cmです。

脱衣室から入り、そのまま別の空間へ通り抜けられるため、収納でありながら回遊動線の一部にもなっています。

両側から奥へ続くコの字型で、家族全員の普段着、季節外の衣類、コート、スーツ、バッグ、帽子、寝具をまとめています。

両側に棚とハンガーパイプを備えたウォークインクローゼット内部
両側の棚を備えた収納スペース内

約1畳は通路で収納は約2.5畳

約3.5畳すべてを収納に使えるわけではなく、約1畳は人が通るための空間です。

実際に衣類や収納ケースを置ける面積は、約2.5畳ほどになります。

畳数だけを見れば広く感じますが、出入口が2か所あり、中央を通り抜けるため、壁面と床面をすべて収納へ使えるわけではありません。

それでも、リビング、クローゼット、脱衣室が近く、着替えや洗濯物の片付けで長い距離を移動しなくてよい点に満足しています。

造り付け棚なしで収納を変えられる

わが家には造り付けの棚を設けず、ハンガーパイプと市販の収納ケースを使っています。

たたむ衣類や小物の量が変わっても、ケースを増やしたり配置を変えたりしやすい点は便利です。

一方で、ケースの寸法が合わないと通路が狭くなり、引き出しを開けるたびに体をよける必要があります。

収納用品を後から選べる自由さはありますが、購入前に置き場所と開閉方向を測ることは欠かせません。

衣類ケースを置いたウォークインクローゼットの収納スペース
衣類ケースを置いた収納スペース

収納効率より回遊動線を優先した

行き止まりのウォークインクローゼットにすれば、出入口を一つ減らし、収納に使える壁面を増やせた可能性があります。

ただ、わが家では収納量を最大にすることより、家の中を移動しやすくすることを優先しました。

洗面室から脱衣室、ウォークインクローゼット、主寝室へつながる回遊動線を赤い矢印で示した間取り図
水回りと主寝室を結ぶ回遊動線の間取り

朝の着替え、帰宅後の上着や仕事着の片付け、洗濯後の衣類収納まで、同じ場所を日常的に使っています。

通路部分を収納で埋めていなくても、毎日の移動を短くする役割があるため、わが家ではデッドスペースとは考えていません。

収納側から見たウォークインクローゼットと隣接する寝室
寝室へつながる収納スペースの動線
ここから
ここから

通路をなくすより、その通路が毎日の移動をどれだけ減らすかで考えると判断しやすいです。

約3.5畳の広さ、通路に使う面積、家族が同時に使う場面まで詳しく確認したい場合は、わが家の実例が判断材料になるため、こちらの記事を参考にしてみてください。

コの字WICのメリットとデメリット

コの字型は、収納量を確保しやすく、家族や用途ごとに場所を分けやすいレイアウトです。

ただし、壁面が増えるほど必ず使いやすくなるわけではありません。

メリットとデメリットを同じ条件で比べると、自分の暮らしに合うかを判断しやすくなります。

見るポイントメリットデメリット
収納面壁3面を使いやすい角で収納が重なる
分類家族や用途で
分けやすい
場所を決めないと
詰め込みやすい
動線中で選びやすい中央に通路が必要
収納用品棚やケースを
組み合わせやすい
寸法が合わないと
通路を塞ぐ
将来物量の変化へ
対応しやすい
固定棚が多いと
変更しにくい

コの字型が向いているのは、掛ける衣類が多く、家族や用途で収納場所を分けたい人です。

反対に、物量が少ない人、短い動作で出し入れしたい人、限られた面積を居室へ回したい人は、壁面クローゼットやI字型のほうが合う場合があります。

収納量より出し入れの回数を優先したいなら、壁3面を埋める前にI字型やL字型も同じ図面で比べると判断しやすいです。

コの字型だけでなく、ウォークインクローゼット自体をやめる選択まで比べたい場合は、代替収納の考え方が分かるため、こちらの記事を参考にしてみてください。

コの字WICが向く人と向かない人

コの字WICが合うかどうかは、畳数だけでは決まりません。

掛ける服の量、収納する物の種類、家族が同時に使うか、着替えまで行うかで必要な余白が変わります。

ポイント
  • 掛ける衣類やバッグが多い人は向きやすい
  • 家族ごとに収納場所を分けたい人は使いやすい
  • 通路へ床面積を使いたくない人は注意が必要
  • 家族が同時に着替えるなら動作スペースも必要

わが家は家族全員の衣類を一か所へまとめていますが、夫婦が同じ時間に着替えることはほとんどありません。

そのため、幅約180cmでも日常で大きく困っていません。

同じ広さでも、二人が同時に着替える家庭や、通り抜ける家族が多い家庭では、狭く感じる可能性があります。

収納の形を決める前に、朝の支度が重なるか、帰宅後の上着をどこへ置くか、洗濯物を誰が片付けるかまで想像してみてください。

コの字WICのデッドスペースを減らす方法

コの字WICのデッドスペースを減らす方法
ここから・イメージ

コの字WICを使いやすくするには、収納用品を買う前に、何をどこへ置くかを図面へ落とし込みます。

角を無理に埋めるより、通路と取り出す動作を先に確保したほうが、結果として使える収納量は増えやすいです。

ここからは、設計前の確認手順、角の活用方法、I字型やL字型との比べ方を順番に見ていきます。

設計前に確認する5ステップ

コの字型のデッドスペースを減らすには、広さを決めてから物を詰めるのではなく、収納する物と動作から必要な形を決めます。

次の5ステップで確認すると、設計担当者へ希望を伝えやすくなります。

ポイント
  1. 掛ける物、たたむ物、置く物へ分ける
  2. 服を掛けた後の有効通路を確認する
  3. 角の役割を左右で決める
  4. 引き出しと出入口の開閉を重ねる
  5. 実寸で出し入れの動作を再現する

1. 収納する物を3種類へ分ける

最初に、持ち物を掛ける物、たたむ物、置く物へ分けます。

掛ける物には普段着、コート、スーツ、ワンピースなどがあります。

たたむ物は収納ケースへ入れる衣類、置く物はバッグ、帽子、寝具、季節用品などです。

衣類の枚数だけでなく、長さのある服と大きな箱物まで書き出すと、角へ何を置くべきか見えやすくなります。

2. 服を掛けた後の有効通路を測る

図面に書かれた室内幅から、左右へ掛ける衣類や収納ケースの出幅を差し引きます。

確認したいのは壁から壁までの寸法ではなく、服を掛け、ケースを置いた後に残る有効通路です。

冬物のコートは普段着より出幅が大きくなり、服の裾も通路側へ広がります。

ハンガーパイプの位置だけで判断せず、実際に使うハンガーへ厚手の服を掛けて測ると現実に近づきます。

3. 角の役割を左右で決める

両方の角を同じ収納方法にする必要はありません。

片方はコート用のハンガー、もう片方はバッグや寝具用の棚など、干渉しない組み合わせへ変えられます。

角を何でも入れる場所にせず、置く物を一つの分類へ絞ると、奥まで把握しやすいです。

4. 引き出しと出入口の開閉を重ねる

収納ケースの本体が置けても、引き出しを全開できなければ使いにくいです。

開き戸がある場合は、扉の軌跡と引き出し、人が立つ位置を図面へ重ねます。

ウォークスルー型なら、片方の出入口から人が入ったときに、もう片方で着替えている人とぶつからないかも確認してください。

5. 実寸で出し入れを再現する

図面だけで分かりにくい場合は、床へテープを貼り、壁、収納、通路の位置を実寸で再現します。

衣類を掛けたハンガーや、今使っている収納ケースを置くと、数字では気づきにくい圧迫感が分かります。

服を選ぶ、引き出す、しゃがむ、向きを変える、二人ですれ違う動作まで試すことがポイントです。

図面の比較方法や、暮らしを間取りへ落とし込む順番まで整理したい場合は、判断の進め方が分かるため、こちらの記事を参考にしてみてください。

自分で実寸を確認しても、角の処理や収納の配分を一案だけで決めるのは難しい場合があります。

コの字型、L字型、壁面収納を同じ条件で比べると、収納量と動きやすさの違いを確認しやすいです。

【PR】

角のデッドスペースを活かす配置

コの字WICの角は、収納量を増やす場所ではなく、干渉を減らす場所として考えると整えやすいです。

すべての壁へ同じ奥行き、同じ高さの収納を続けず、角だけ役割を変えてみましょう。

片側のパイプを角まで伸ばさない

ハンガーパイプ同士が角でぶつかるなら、片側を手前で止める方法があります。

空いた角には、バッグ、帽子、収納ボックスなど、前から取り出せる物を置きます。

パイプの長さは少し減りますが、重なって使えなかった部分をなくせるため、日常で使える収納は増えることがあります。

角は使用頻度の低い物へ限定する

角へ毎日使う服を置くと、取り出すたびに体をひねったり、手前の衣類をよけたりする動作が増えます。

季節外の衣類、来客用寝具、使用頻度の低いバッグなど、出し入れの回数が少ない物へ限定すると負担を減らせます。

ただし、完全に見えない箱へ入れると存在を忘れやすいため、ラベルや収納一覧で中身を分かるようにしておくと安心です。

収納ケースは一方向から取り出す

角へ収納ケースを置く場合は、前面が通路へ向き、手前から一段ずつ取り出せる配置にします。

奥へケースを二重に並べると、後列を使うたびに手前を動かさなければなりません。

大きなケース一つへ詰め込むより、収納する物の種類に合わせて小分けし、どこに何があるか見える状態を保つほうが続けやすいです。

角へ収納用品を追加するなら、本体寸法だけでなく、ふたや引き出しを開けた状態で通路が残るかまで測ってください。

コの字とI字・L字を比較する

コの字型で角や通路が使いにくいなら、収納量を増やす工夫だけでなく、形を変える方法もあります。

I字型、L字型、コの字型は、向いている広さより、何を優先するかで比べると分かりやすいです。

向いている使い方注意点
I字型短い動作で服を選びたい収納面は少なくなる
L字型通路と収納量を両立したい一つの角が干渉しやすい
コの字型物量が多く分類したい二つの角と通路が必要

コンパクトな空間で通りやすさを優先するなら、奥の壁を収納にせず、左右どちらか一面へまとめる方法もあります。

収納量が必要でも、コの字型の奥だけ浅い棚へ変えると、角の干渉と圧迫感を減らせます。

出入口の位置も重要です。

扉なしにすると開閉スペースを減らせますが、寝室から中が見えやすくなり、ほこりや光の入り方も変わります。

白い引き戸を開けたウォークインクローゼットの入口
白い引き戸で仕切られた収納入口

寝室とWICのつながり方や扉の有無まで比べたい場合は、生活感、換気、出入りのしやすさを確認できるため、こちらの記事を参考にしてみてください。

ここから
ここから

収納面が一つ減っても、毎日の出し入れが短くなるなら、I字型やL字型のほうが使える収納になることがあります。

WICだけを切り取らず、寝室、脱衣室、洗濯動線、廊下まで含めて比べると、必要な形が見えやすくなります。

収納量と家事動線を一緒に見たい人は、希望条件をそろえて複数社へ提案を依頼すると、同じ面積でも違う使い方を比べられます。

【PR】

コの字WICのよくある質問

コの字クローゼットの角や収納方法について、本文を読んでも残りやすい疑問をまとめます。

コの字WICの角は空けたままでもよいですか?
はい。引き出しの開閉や体の向きを変えるために必要な空間なら、無理に物を置かなくて大丈夫です。角を収納で埋めるより、左右の収納を使いやすくする余白として残すほうが快適な場合があります。
コの字とL字はどちらが使いやすいですか?
収納量を優先するならコの字、通路と取り出しやすさの両立を優先するならL字が候補です。持ち物の量、出入口、服を掛けた後の有効通路を同じ図面で比べて決めてください。
角へ収納ケースを置くときの注意点はありますか?
引き出しやふたを開けた状態で通路が残るかを確認してください。奥へ二重に並べず、通路側から中身を確認し、一方向で取り出せる配置にすると使いやすいです。
コの字WICはウォークスルー型でも使えますか?
使えます。ただし、出入口が2か所になるため、通路と収納できない壁面が増えます。収納効率だけでなく、洗濯や着替えの移動が短くなるメリットまで含めて判断してください。

まとめ:コの字WICは通路から考える

ウォークインクローゼットのコの字でデッドスペースを減らすには、壁3面を埋めることより、角と通路を使える状態にすることがポイントです。

わが家の約3.5畳のウォークスルークローゼットも、約1畳は通路で、実際の収納部分は約2.5畳です。

収納効率だけなら行き止まり型のほうが有利だった可能性はありますが、脱衣室と衣類収納をつなぐ回遊動線に満足しています。

  • 角ではハンガーや棚を同じ形で重ねない
  • 服を掛けた後の有効通路を確認する
  • 角へ置く物を使用頻度で決める
  • 引き出しと出入口の開閉まで図面へ重ねる
  • コの字、L字、I字を同じ条件で比較する

コの字WICは、条件が合えば収納量と分類のしやすさを両立できます。

ただし、一度完成するとパイプの位置や出入口を大きく変えるのは簡単ではありません。

図面を一案だけで決めず、角の処理、通路、収納用品まで違う案を比べておくと、あなたの暮らしに合う形を選びやすくなります。

タウンライフ家づくりでは、希望条件を入力して、間取りプラン、資金計画、土地提案を複数の住宅会社へまとめて依頼できます。

コの字型を残す案だけでなく、L字型や壁面収納へ変えた案も希望欄へ書き、収納量と動きやすさを比較してみてください。

【PR】

コの字型の収納力に引っ張られず、毎日使える角と通路を残しながら、納得できる間取りを選んでいきたいですね。