テレビ裏階段の間取りはどう選ぶ?階段下テレビと配置を比較

テレビ背後に階段を配置したリビングを真上から見た平面図。ソファと入口を結ぶ二つの動線が描かれている。

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。

リビングに階段を設けるなら、テレビの裏側に階段を配置するか、階段下にテレビを置くかで迷うことがあります。

どちらもテレビと階段を近づける間取りですが、使う壁の位置、ソファから画面までの距離、階段へ向かう通り道が違います。

テレビを置ける空間があるからといって、見やすく、歩きやすく、将来の買い替えまでしやすいとは限りません。

私なら、先にテレビとソファの大きさを決め、同じ平面図に階段の出入口と通路を重ねて比較します。

壁掛けに必要な下地や、配線を交換する場所、階段の足音も確認する条件です。

ここではテレビ裏階段と階段下テレビの違いを整理し、オープン階段やひな壇階段も含め、住宅会社にどの図面を求めれば判断しやすいかを具体的に紹介します。

記事のポイント
  • テレビ裏階段は壁を見せやすいが、階段入口の位置で動線が変わる
  • 階段下テレビは床面を使える一方、高さと奥行きの確認が必要
  • 視聴距離・通路・固定方法・配線・足音を同条件で比較する
  • 家具を描いた平面図と高さの分かる断面図を合わせて見る

テレビの裏に階段を置く間取りと階段下テレビは何が違う?

階段下のテレビに湖の風景が映り、吹き抜け天井にプロジェクターと白いスクリーンがある
ここから・イメージ

テレビ裏階段は、テレビが向く壁の背後に階段を配置する間取りです。

階段下テレビは、階段がつくる空間の下にテレビを収め、リビングから階段の形も見える配置を指します。

違いはテレビが占める場所だけではありません。

壁を挟んで階段を回り込むのか、階段を見せたままテレビの周囲を通るのかで、家族の動き方と画面の見え方が変わります。

最初はどちらが好みかを選んでもよいですが、最終的には家具と階段を同じ図面へ入れて確かめたいところです。

リビング階段とテレビの配置は2案でどう違う?

庭に面した1階リビングの奥に、2階へ続く木の階段が見える
ここから・イメージ

テレビ裏階段では、リビング側にテレビ用の壁をつくり、その向こうに階段を収めます。

階段の上り下りはテレビの背後で行われるため、壁を適切に配置できれば、座ったときの視線から階段を外しやすくなります。

一方で、その壁の幅を確保するほど階段の入口が左右へ寄り、ソファやダイニングからの通り道が長くなることもあります。

階段下テレビは、階段の下にテレビを置くため、リビング側で新たに大きな仕切り壁をつくらずに済む場合があります。

ただし、階段が低くなる側ではテレビやテレビ台の高さを制限され、置きたい画面サイズと合わないことがあります。

どちらも「省スペース」と一括りにはできません。

テレビ裏階段は壁と動線を分けられるか、階段下テレビは高さと奥行きを無理なく使えるかが出発点になります。

テレビ裏階段はテレビ壁と通路を分けやすい?

テレビ裏階段の良さは、テレビの背後に面をつくり、画面まわりをすっきり見せやすいことです。

テレビを中央に置いても、リビングから階段の踏み板が大きく見えないため、視線が散らばりにくい配置を考えられます。

ただし、階段の手すり壁をそのままテレビ壁にする場合は、壁の高さと幅を確認する必要があります。

手すり壁とは、階段の側面に立つ腰の高さ前後の壁のことです。

大画面テレビを置くなら、画面の両側まで壁が足りるか、階段入口が画面の横に食い込まないかを平面図と立面図で見ます。

テレビの正面からだけでなく、ダイニングやキッチン側からの見え方も確認すると、壁が邪魔になる位置に気づけます。

特に壁の左右へ階段入口と収納扉が集まる場合は、テレビの横に人がすれ違う余白が残るかも確かめます。

また、テレビの背後に階段を隠しても、階段への入口がソファとテレビの間にあれば、視聴中に人が横切ります。

壁の裏に階段があるという事実より、入口へ回り込む経路をどうつくるかで暮らしやすさは変わります。

オープン階段下のテレビは高さと奥行きに制約がある?

白い鉄骨と木製踏板のかね折れ型スケルトン階段が、青みのある壁の前で踊り場を挟んで直角に曲がっている
ここから・イメージ

オープン階段下のテレビは、階段をリビングの景色として見せながら、その下の空間を使う配置です。

オープン階段には、踏み板の間が抜けたタイプや側面に壁の少ないタイプなどがあり、開放感の出方は形で違います。

テレビの背後が透ける構成では、階段を使う人の動きが視界に入り、映像に集中しにくい場合もあります。

逆に、階段の位置をはっきり見せたい部屋なら、テレビと階段をひと続きの空間として考える方法もあります。

ただし、階段の下は同じ奥行きでも場所によって天井が低くなります。

テレビ本体だけでなく、スタンド、テレビ台、接続端子の位置、画面の上端まで含めて置けるかを確認してください。

踏み板の間が開いた階段なら、階段から落ちるほこりや小物が機器に当たらないか、掃除しやすいかも見ておきたいですね。

踏み板の間が開いている階段の下へテレビを置くなら、階段から落ちる小物が機器に当たらない納まりを住宅会社へ確認したいです。

階段下をテレビ以外の収納・本棚・ヌックにも使いたい場合は用途別の判断が必要なので、こちらの記事を参考にしてみてください。

ひな壇階段とテレビを組み合わせるときの注意

木製踏板の端が見えるひな壇階段がまっすぐ上階へ延び、木の縦格子手すりが付いている
ここから・イメージ

ひな壇階段は、側面を階段状に見せる形で、踏み板と踏み板の間に板があるタイプもあります。

オープン階段と同じ意味ではなく、横から見える形と、段の間が開いているかどうかを分けて確認します。

ひな壇階段の手前や曲がり角にテレビを置くと、階段のデザインを見せつつテレビの位置を決められる場合があります。

ただし、階段が広がる方向にテレビ台を置くと、上り下りの開始位置に家具が近づくことがあります。

見た目のバランスだけで位置を決めず、手すりの端、階段の最初の段、テレビ台の角を平面図へ描き込んでください。

テレビ台が通行を妨げない配置でも、テレビ本体や配線が手すり側へ飛び出さないかの確認が必要です。

階段の見た目と安全性そのものを詳しく比較したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

階段下テレビの間取りと裏側配置を同じ条件で比べる

2案を比較するときは、テレビを置く場所の広さではなく、同じ家具を置いた状態で何が変わるかを見ます。

例えばテレビ裏階段は、階段の側面を壁として使える可能性がある一方、階段への入口を左右に確保しなければなりません。

階段下テレビでは、リビングから階段の形が見えるものの、テレビの上端と斜め天井、階段の踏み板との関係が課題になります。

どちらかが必ず広く使えるわけではなく、壁の厚み、階段の形、テレビ台の出幅によって結果が入れ替わります。

確認項目テレビ裏階段階段下テレビ
テレビの背景壁を見せやすい階段の形が見える
視聴距離壁位置で決まる奥行きで変わる
通路階段入口の位置次第テレビ前の通行に注意
固定・配線壁の下地を確認高さと点検口を確認
足音壁の背後で発生テレビの上方で発生

この表で優劣を決めるのではなく、気になる項目を図面へ書き戻すと比較が具体的になります。

比較表で好みが見えても、住宅会社によって階段やテレビ壁の見せ方は異なります。

SUUMO注文住宅では施工例と会社の特徴を確認しながら、気になる会社のカタログを探せます。

>>SUUMO注文住宅で施工例とカタログを探す

テレビ裏に階段のある間取りを決める前の図面確認

2種類の住宅模型と間取り模型、内外装サンプルを並べた比較検討の様子
ここから・イメージ

テレビと階段の配置は、平面図だけでなく、高さを確認する断面図や壁の見え方を示す立面図もあると判断しやすくなります。

平面図は部屋を上から見た図、断面図は縦に切った高さの図です。

同じ家具寸法を使い、テレビを見ている人、階段を使う人、配線を交換する人の動きをそれぞれ重ねます。

見た目だけで選ばず、以下の確認を順に行うと、テレビ裏階段と階段下テレビを同じ条件で比較できます。

図面でそろえる条件
  • 家具:テレビ・台・ソファの実寸
  • 動線:階段入口と歩く経路
  • 設備:固定下地と配線の点検先
  • 上下関係:階段の高さ・足音・光

テレビを見る距離とソファ位置をそろえる

白いテレビ台の上に置かれた大型テレビとサウンドバー
大型テレビとサウンドバーの配置

視聴距離は、テレビ裏階段か階段下テレビかを比べるとき、最初に同じ条件へそろえたい数字です。

ソニーは4Kテレビの視聴距離の目安として、画面の高さの約1.5倍を示しています(出典:ソニー「テレビを視聴するときに最適な距離」)。

ただし、これは全員がその位置で快適になるという決まりではなく、映像の内容や周囲の環境などでも感じ方が変わります。

画面サイズの数字だけで距離を決めず、候補テレビの外形寸法と、普段座るソファの位置から考えてください。

このとき部屋の壁から壁までの距離ではなく、テレビ画面の位置から座った人の目までの距離を確認すると比較しやすくなります。

テレビ裏階段では壁を手前へ出すと、ソファから画面までの距離が短くなる可能性があります。

階段下テレビでは、低い部分を避けてテレビを奥へ入れると、反対に画面が遠くなる場合があります。

ソファを前へずらして調整するなら、その背後に残る通路も変わります。

2案ともテレビの画面位置を図面に印を付け、ソファの背もたれ側に人が通る余白が残るかまで見ましょう。

ソファから斜めに見る家族がいるなら、ダイニングの椅子から画面が見える向きや、窓の光が映り込む時間帯も候補ごとに比べておきます。

テレビ壁の固定・電源・配線点検を確かめる

テレビを壁掛けにする予定なら、テレビが置ける壁幅と、テレビを安全に固定できる壁かどうかを分けて確認します。

階段を隔てる壁や手すり壁は、見た目に厚みがあっても、テレビ用の下地が必ずあるわけではありません。

また、壁の裏を配線スペースに使う案では、接続した機器をあとから交換できる経路が必要です。

壁掛けかテレビ台置きかで、住宅会社へ依頼する内容も違ってきます。

壁掛けテレビの下地と固定方法

パナソニックは、壁掛けテレビの設置前に販売店や専門業者へ相談するよう案内しています(出典:パナソニック「テレビを壁掛けにして、リビングをスマートに!」)。

壁材や建物の構造によって取り付け可否が異なるため、階段の手すり壁へそのまま固定できるとは考えない方がよいです。

住宅会社には、採用予定の機種と金具、設置高さ、固定下地の位置、階段側の構造や手すりとの干渉を一緒に確認してもらいます。

テレビ台に置く場合も、台とテレビの転倒防止方法を製品の取扱説明書に合わせて検討しましょう。

壁掛けテレビを採用するなら、下地の有無だけで判断せず、機種の重量と金具、固定位置が施工条件に合うか住宅会社へ確認する必要があります。

配線を抜き差しできる場所と点検経路

テレビ端子、CAT6のLAN端子、2口コンセントを備えた壁面プレート
テレビ・電源・LAN端子の配置

コンセントとアンテナ端子をテレビの後ろに隠しても、電源プラグを抜くために毎回テレビを持ち上げるようでは使いにくいです。

レコーダーやゲーム機の配線は、本体が階段裏の収納にある場合と、テレビ台にある場合で通し方が変わります。

階段裏へ機器を集めるなら、ケーブルの交換経路と機器を出し入れする開口を設計段階で決めます。

ケーブルを壁内へ通す場合は、将来増やす可能性のある通信線や機器の種類も住宅会社へ伝えてください。

私の平屋では、テレビ壁面に電源・テレビ端子・LAN端子をまとめましたが、ほかの設置候補にも空配管を設ければよかったと感じています。

階段裏の壁でも、見えない配線を減らすだけでなく、交換できる状態を残したいですね。

階段の出入口と通路幅が重ならないか見る

家具の配置と通路が分かる、明るく落ち着いたリビングの写真
ここから・イメージ

通路幅は、家具を置いていない平面図ではなく、テレビ台とソファを配置したあとの最も狭い場所で確認します。

テレビ裏階段なら、キッチンや玄関から階段へ向かうとき、テレビとソファの間を横切らずに進めるかを見ます。

階段下テレビなら、テレビ台の前で立ち止まる人と階段を使う人がぶつからないか、テレビの横を回れるかが判断材料です。

わが家は階段のない約18畳の平屋LDKですが、約150cm×50cmのテレビ台と約220cm×140cmのソファを置いています。

最も狭い通路は約90cmで、普段は横向きにならずに歩けていますが、これはわが家の家具配置での実感であり、どの住宅でも使える必要幅を示す数字ではありません。

ここから
ここから

わが家の約90cmは、ほかの家の必要幅を示す数字ではありません。私は家具を置いたあとに残る最も狭い部分で考えます。

階段を加える案では、こうした実際の家具寸法に階段入口の位置を重ね、家族が同時に移動する場面を確かめたいです。

荷物を持って階段を下りた人がリビングへ出る方向と、テレビを見る人の足元が重ならないかもチェックします。

開き戸が近ければ、戸を開けたときの余白まで含めて寸法を確認してください。

リビングを通らず階段へ向かうホール階段との違いを整理したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

階段の足音とテレビ音が伝わる経路を見る

濃い木目の箱階段が、かね折れの形で水平な踊り場を挟んで直角に曲がっている
ここから・イメージ

テレビ裏に壁をつくっても、その背後の階段を家族が通れば、足音や振動が気になる可能性があります。

階段下テレビでは、テレビの頭上側を人が歩くため、踏み板の材質や構造、上り下りの時間帯も確認したいところです。

また、テレビの音は階段の開口や吹き抜けを通じて上階へ伝わることがあります。

セキスイハイムも、リビング階段ではテレビや会話の音が2階へ届く場合があると案内しています(出典:セキスイハイム「リビング階段のある間取りの考え方」)。

仕切り壁があるから静か、オープン階段だから必ずうるさい、と決めつけない方がよいですね。

寝室の出入口が階段と近いか、夜に誰がテレビを見るか、照明や窓の光が画面へ映り込まないかも合わせて確認します。

吹き抜け全体の採否や空調まで考えたい場合は別の判断が必要なので、こちらの記事を参考にしてみてください。

階段下テレビの高さと買い替え余白を確認する

階段下テレビは、平面図にテレビを描けても、縦方向に入るとは限りません。

階段の段板が下がる場所では、テレビの上端、スタンド、テレビ台の高さ、接続するケーブルの出幅を断面図で確認します。

画面がぎりぎり収まる寸法では、あとから大きいテレビへ買い替えたときに困る場合があります。

テレビの背面へ手を入れる余白や、機器を交換するためにテレビを前へ動かせるかも見ておきたい条件です。

テレビ裏階段でも、手すり壁の高さや壁掛けの取付位置が変えられないなら、将来の画面サイズが制限される可能性があります。

画面の上端が階段裏のいちばん低い部分へ近づくと、機器を動かして掃除する余裕も減ります。

テレビ台を薄くすれば解決するとは限りません。

奥行きを減らしてソファとの距離が変わっても、機器の放熱や配線の曲がり、転倒防止に必要なスペースが確保できるかを確認してください。

住宅会社へ渡す図面の希望を整理する

住宅模型、間取り図、パソコン、スマートフォン、ノートを並べた設計計画のイメージ
ここから・イメージ

間取りがまだ確定していないなら、テレビ裏階段と階段下テレビのどちらかだけを指定するより、同じ条件で2案を描いてもらう方が比較しやすいです。

まずテレビとソファの寸法、壁掛けか据え置きか、階段をいつ誰が使うかを住宅会社へ伝えます。

そのうえで、平面図には家具と通路、断面図には階段下の高さ、立面図にはテレビ壁の見え方を記入してもらってください。

1.家具と使い方をそろえる

テレビ・台・ソファの寸法と、壁掛けか据え置きかを伝える

2.同じ条件の図面で比べる

同じ縮尺の平面図と断面図に2案と通路を描いてもらう

3.技術条件を確認する

階段入口、固定下地、配線交換、足音の条件を聞いてから選ぶ

候補会社をまだ決めていないなら、希望を整理したうえで、SUUMO注文住宅の無料カタログ請求から施工例や各社の特徴を見比べる方法もあります。

私も2019年12月、SUUMOで8つの請求先にカタログをまとめて請求し、住宅会社の仕様や考え方を比べる材料にしました。

当時は資料が届いたあとに電話での案内もあったため、資料請求後に住宅会社から連絡が入る可能性は考えておきたいです。

テレビ裏階段の希望を整理できたら、SUUMO注文住宅で施工例を確認し、候補にしたい住宅会社のカタログを探せます。

施工例から候補を整理

カタログは住宅会社の候補探しに役立ちますが、その資料だけで個別の壁の固定強度や間取りの安全性が確認できるわけではありません。

具体的な設計可否は、候補の住宅会社へ図面と仕様を示して確認します。

階段の位置や将来の使い方も含めて間取り全体を判断したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

まとめ:テレビの裏に階段を置く間取り

テレビ裏階段はテレビ壁を整えやすく、階段下テレビは階段の下の空間を使いやすい配置ですが、どちらが優れるかは家具と通路の位置で変わります。

私は見た目だけで決めず、テレビを置いた平面図と階段の高さが分かる断面図を並べて比較したいです。

  • テレビ裏階段は壁幅と階段入口の位置を合わせて見る
  • 階段下テレビは画面の上端と奥行きに余白を残す
  • 視聴距離・通路・固定下地・配線交換・足音を同条件で比べる
  • 将来のテレビ交換と階段の安全性は住宅会社へ確認する

テレビが置けるかで終わらせず、普段座る場所と家族の通り道を重ねておくと、図面の段階で選びやすくなります。

テレビの配置だけでなく、階段の位置や将来の使い方も合わせて考えたい場合は、階段全体の確認順を整理したこちらの記事を参考にしてみてください。