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こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。
新築なのに足元が冷たい、エアコンをつけても一部の部屋だけ温まりにくい、点検口から見たら断熱材らしいものが見当たらないとなると、「断熱材が入ってないのでは」と不安になりますよね。
先に結論をお伝えすると、寒さや暑さだけでは断熱材の未施工を判断できません。
とくに床下は、床の裏側を断熱する床断熱と、基礎まわりを断熱する基礎断熱で断熱材が見える場所そのものが違います。
床下に断熱材が見えないだけで欠陥と決めず、まず設計上の断熱方法と実際の施工場所を照らし合わせることが大切です。
そのうえで、仕様書、図面、施工写真、点検口から見える範囲、必要なら第三者調査まで確認すると、断熱材が入っているかをかなり整理しやすくなります。
この記事では、新築で断熱材が入ってないと感じたときの見分け方、床下断熱材がないように見える理由、断熱材が入っているか確かめる方法、欠陥を疑う目安、施工会社への相談手順まで順番に解説します。
すでに住んでいる方だけでなく、建築中や引き渡し前に施工状態が気になっている方にも使える確認方法です。
- 断熱材が入ってないと感じても体感だけでは判断しない
- 床下は床断熱か基礎断熱かを先に確認する
- 仕様書・施工写真・点検口を順番に照合する
- 施工会社で解決しなければ第三者相談も検討する
新築で断熱材が入ってないときの確認

新築で寒さや暑さが気になる場合は、最初から断熱材の入れ忘れに原因を絞らず、どの場所で、いつ、どのような違和感があるかを整理するところから始めます。
断熱材そのものに問題がなくても、窓、気密、換気、日射、間取り、冷暖房の位置によって室温や体感温度には差が出るからです。
一方で、仕様書にある断熱材が施工されていない、広い範囲で欠損している、施工写真と完成後の状態に食い違いがある場合は、体感とは別に確認が必要です。
寒いだけで欠陥とは決めない

部屋が寒い、床が冷たいという症状は確認のきっかけにはなりますが、それだけで断熱材が入ってない証拠にはなりません。
たとえば大きな窓の近くでは、窓面で冷やされた空気が床へ流れることで、断熱材に問題がなくても足元が冷たく感じることがあります。
吹き抜けや高天井では暖かい空気が上へ集まりやすく、暖房方式によって上下の温度差が大きくなる場合もあります。
逆に、一面の壁だけ極端に冷たい、同じ条件の隣室と比べて明らかに温度が違う、点検口から断熱材の脱落や大きな隙間が見える場合は、施工状態を確認する理由になります。


寒いかどうかより、同じ家の中で特定の場所だけ違うかを見ると原因を切り分けやすいです。
UA値や断熱等級だけでは分からない寒さの原因まで整理しておくと、断熱材以外の可能性も切り分けやすくなるので、こちらの記事を参考にしてみてください。
断熱材不足で出やすい症状
断熱材の欠損があると、外気の影響を受ける部分の表面温度が周囲より低くなったり、室温が安定しにくくなったりする場合があります。
ただし、それぞれの症状には断熱材以外の原因もあるため、複数の情報を重ねて判断してください。
| 症状 | 確認したい場所 | ほかの原因 |
|---|---|---|
| 一部の壁だけ 冷たい | 外壁・窓まわり | 窓・熱橋・日当たり |
| 床の一部だけ 冷たい | 床下・外壁際 | 窓際の冷気・床材 |
| 部屋ごとの 温度差 | 断熱範囲・気流 | 間取り・空調計画 |
| 結露が 偏って多い | 窓・壁・天井 | 湿度・換気・窓性能 |
光熱費が高いことも判断材料にはなりますが、家族人数、設定温度、契約プラン、冷暖房設備の効率でも大きく変わるため、単独では断熱欠損の根拠にしにくいです。
気になる場所は、室温だけでなく外気温、暖房設定、時間帯も一緒に記録すると施工会社へ説明しやすくなります。
床下断熱材がない家の見分け方

床下をのぞいて断熱材が見えなくても、基礎断熱の住宅なら床の裏側に断熱材がないこと自体は不自然ではありません。
最初に床断熱なのか基礎断熱なのかを確認してから、本来あるべき位置に断熱材が施工されているかを見ます。
- 床断熱は1階床の裏側付近を確認する
- 基礎断熱は基礎まわりの断熱ラインを確認する
- 工法名だけでなく図面上の施工範囲を見る
- 見える範囲だけで家全体を判断しない
床断熱なら床の裏側を見る

床断熱では、1階床の下側に断熱材を入れて床下の外気と室内側を分けるため、点検口から床裏を見ると断熱材を確認できる場合があります。
断熱材が大きく垂れている、外れている、一部だけ空いている、配管まわりに大きな隙間がある場合は写真を残して施工会社へ確認してください。
ただし、点検口から見える数十センチだけ問題がなくても、家全体が同じ状態とは限りません。
床下断熱材が落ちている場合の原因や補修前に見る場所を詳しく整理したい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
基礎断熱なら基礎側を見る

基礎断熱では、床下空間を断熱ラインの内側に取り込む考え方になるため、床裏ではなく基礎の立ち上がりや土間まわりなど、設計で決めた範囲を確認します。
そのため、床の裏側が木材のままで断熱材が見えなくても、それだけでは入れ忘れとは判断できません。
図面に基礎断熱と記載されているのに、本来施工する範囲で断熱材が途切れているように見える場合は、施工会社へ納まりを説明してもらいましょう。
床断熱か基礎断熱か分からない場合は、仕様書、矩計図、基礎伏図などの断熱に関する記載を確認するのが先です。
断熱材を確かめる5ステップ

断熱材が入っているか確かめるときは、いきなり壁を壊すのではなく、記録から書類、施工写真、目視、第三者確認へ進む順番が現実的です。
壁や天井を開ける前に確認できる材料をそろえるほど、施工会社へ必要な調査を依頼しやすくなります。
寒い場所、時間帯、外気温、室温、暖房設定、結露の有無を写真やメモで残します。
断熱材の種類、厚み、施工する部位、床断熱か基礎断熱かなど、契約時に予定された仕様を確認します。
壁を閉じる前、天井施工前、床下施工時などの写真があれば、断熱材の位置や施工状況を確認します。
床下や天井の点検口から見える範囲だけを確認し、断熱材の脱落、隙間、未施工に見える場所を写真に残します。
施工会社の説明だけでは判断できない場合は、住宅診断やサーモカメラなどを使い、図面と現場の両方を確認してもらいます。
わが家は2020年に桧家住宅のスマート・ワン カスタムを建て、断熱材にはアクアフォームを採用しました。
建築中には現場で吹き付け状態と厚みを確認できたことが安心材料になりました。

一方で、当時の私はC値をよく理解しておらず、気密測定は行っていません。
現在の住み心地に大きな不満はありませんが、もう一度建てるなら、断熱材の商品名だけでなく、厚み、断熱等級、窓、気密測定まで一緒に確認すると思います。
点検口から自分で確認するなら、床下や天井裏へ無理に進入せず、見える範囲を撮影して施工会社や専門家へ見せる方法が安全です。
サーモカメラは手がかりに使う
壁を壊さずに確認したいときは、表面温度の違いを色で表示するサーモカメラが手がかりになります。
同じ外壁面で一部分だけ温度が大きく違えば、断熱欠損や空気の流れを調べるきっかけになります。
ただし、柱や梁など熱を伝えやすい部分、日射、家具、エアコンの風、外気温の変化でも温度差は出ます。
サーモカメラの色だけで断熱材が入ってないと断定せず、図面や施工写真、現地確認と組み合わせて判断してください。
第三者へ依頼する場合は、単に画像を撮るだけでなく、断熱仕様と施工範囲まで照合してもらえるかを確認すると使いやすいです。
断熱材が入ってないのは欠陥?
仕様書や設計図書で施工するとされている断熱材が実際には入っていないなら、単なる住み心地の好みではなく、施工内容と契約内容の食い違いとして確認する必要があります。
一方で、断熱材は施工されているものの想像より寒いというだけでは、直ちに欠陥と判断できません。
2025年4月以降に着工する住宅などには省エネ基準への適合が義務化されています。(出典:国土交通省『省エネ基準引き上げへ。脱炭素化も。』)。
ただし、省エネ基準へ適合することと、完成した住宅のすべての部位に施工上の欠損がないことは分けて確認してください。
問題を疑う材料をそろえる
仕様書に記載された断熱材が確認できない、施工範囲が図面と明らかに違う、広い範囲に未充填や脱落があるといった状況なら、施工会社へ具体的な説明を求めやすくなります。
施工会社から問題ないと説明された場合も、どの図面や施工基準を根拠に判断したのかを書面やメールで確認しておくと、その後の相談材料になります。
法的にどのような責任や補修義務が生じるかは、契約内容、施工状態、引き渡し時期などで変わるため、必要なら専門家へ確認してください。
欠陥かどうかを争う可能性があるなら、原因確認前に自分で断熱材を追加したり内装を解体したりせず、元の状態とやり取りを記録しておく方が確認しやすいです。
まだ住宅会社を決める前で、断熱材の種類だけでなく施工方法や窓、工法まで比べたい方は、複数社を同じ項目で見ると違いを整理しやすくなります。
LIFULL HOME’S注文住宅では、ハウスメーカー、工務店、設計事務所の住宅カタログや施工事例を比較し、一括問い合わせを無料で利用できると案内されています。(出典:LIFULL HOME’S『注文住宅情報サイト』)。
>> LIFULL HOME’Sで住宅会社の断熱仕様を比較する
新築で断熱材が入ってないときの対策

断熱材の不足や施工不良が疑われる場合は、自己流で補修する前に施工会社へ事実確認を依頼するのが基本です。
施工会社の確認で原因が分かれば是正方法と費用負担を相談し、説明に納得できなければ第三者へ広げます。
施工会社への伝え方を整理する
施工会社へ連絡するときは、「家が寒いので欠陥だと思う」と伝えるより、確認できた事実を順番に並べる方が話を進めやすいです。
たとえば、北側の洋室だけ朝の室温が低い、床下点検口から見える範囲で断熱材が外れている、仕様書では床断熱と記載されている、といった形です。
- 気になる場所と症状を伝える
- 写真や温度記録を見せる
- 仕様書や図面との違いを確認する
- 現地確認の日時と調査範囲を決める
- 原因と是正方法を回答してもらう
電話で話した場合も、確認した内容や次の対応期限をメールで残しておくと、あとから認識の違いが出にくくなります。
引き渡し直後なら、いつから症状を感じているかも記録しておくと時系列を説明しやすいです。
補修費用と負担は原因で変わる
断熱材の補修費用は、断熱材そのものよりも、どこから施工できるかで大きく変わります。
床下や天井裏から作業できる場合と、壁や天井の仕上げを外して復旧する場合では、必要な工事が違うからです。
そのため、原因が分からない段階で「数万円で直る」「高額になる」と決めつけるより、調査範囲と復旧工事まで含む見積もりを確認する方が現実的です。
仕様書どおりに施工されていないことが確認できた場合でも、誰がどこまで費用を負担するかは契約内容や個別事情によって変わります。
見積書では、調査費、断熱工事、内装の解体と復旧、養生、処分費まで分けてもらうと内容を比較しやすくなります。
応急対策は根本補修と分ける
原因調査や是正工事まで時間がかかる場合は、窓や足元の冷えを和らげる応急対策を使う方法もあります。
内窓、厚手のカーテン、ラグ、サーキュレーターなどは、寒さを感じる場所によっては体感を改善できる場合があります。
ただし、壁内や床下の断熱材が欠損しているなら、こうした対策は断熱材の代わりにはなりません。
応急対策で暖かくなったとしても、施工不良の疑いがある場所は根本原因の確認を別に進めてください。
とくに原因確認前に壁へ穴を開けたり、市販の断熱材を押し込んだりすると、元の施工状態を確認しにくくなるため避けた方がよいです。
寒さをしのぐ対策が必要なら、施工状態を写真で残してから、原因部分を触らない範囲の対策を選ぶと確認作業と両立しやすいです。
第三者へ相談するタイミング
施工会社が現地を確認しても原因が分からない、図面との食い違いについて説明がない、補修内容に納得できない場合は第三者への相談を検討します。
住宅診断を依頼するなら、断熱材の有無だけでなく、図面との照合、施工範囲、気になる部位の温度差など、何を調査してほしいかを先に伝えてください。
住まいるダイヤルは、住宅に関する相談を受け付ける国土交通大臣指定の相談窓口で、建築士の資格を持つ相談員が対応しています。(出典:住宅リフォーム・紛争処理支援センター『住まいるダイヤル』)。
施工会社と話し合っても解決の方向が見えない場合は、手元にある契約書、仕様書、写真、メールなどを整理してから相談すると状況を説明しやすいです。

施工会社と争うためではなく、まず状況を正しく整理するために第三者を使う考え方でも大丈夫です。
これから建てるなら施工まで比較

今回のような不安を建てる前に減らすなら、断熱材の商品名だけで住宅会社を比べないことがポイントです。
同じ断熱材でも、厚み、施工部位、窓、換気、気密測定の有無、施工写真の残し方などで確認できる内容が変わります。
私は家づくりで桧家住宅、アイ工務店、アイフルホーム、ユニバーサルホーム、健康住宅、アエラホームを比較しましたが、会社ごとに性能だけでなく標準仕様や提案の考え方にも違いがありました。
断熱について比べるなら、各社へ同じ条件で質問を出し、断熱材、厚み、窓、断熱等級、気密測定、施工確認方法を並べると違いが見えやすいです。
吹き付け断熱を採用する住宅会社ごとの違いから確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
まだ候補となる住宅会社が固まっていないなら、LIFULL HOME’S注文住宅で建築予定地に対応する会社のカタログや施工事例を集め、断熱仕様を同じ項目で比べる方法があります。
>> LIFULL HOME’Sで住宅カタログを無料で取り寄せる
資料請求後の連絡や、カタログで分かることと分からないことまで確認してから使いたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
断熱材が入ってないときのFAQ
新築の断熱材について調べたあとに残りやすい疑問を、短く整理します。
- 新築で断熱材が入っていないのは欠陥ですか?
- 仕様書や図面で施工するとされている断熱材が実際に施工されていないなら、施工内容の確認が必要です。ただし、寒いという体感だけでは欠陥かどうかは判断できません。
- 床下に断熱材が見えない家は欠陥ですか?
- 欠陥とは限りません。基礎断熱なら床の裏側に断熱材がない場合があるため、床断熱か基礎断熱かを図面で確認してから判断してください。
- 断熱材が入っているか自分で確かめられますか?
- 仕様書、施工写真、床下や天井の点検口から見える範囲なら自分でも確認できます。壁の内部など見えない場所まで判断したい場合は施工会社や専門家へ依頼してください。
- サーモカメラだけで断熱欠損を判断できますか?
- サーモカメラは温度差を確認する手がかりになりますが、それだけでは断定できません。外気温や日射などの影響もあるため、図面や施工写真、現地調査と合わせて判断します。
まとめ:断熱材は順番に確かめる
新築で断熱材が入ってないのではと感じても、寒さや床下の見た目だけですぐ欠陥と決める必要はありません。
まず床断熱か基礎断熱かを確認し、仕様書と図面、施工写真、点検口から見える状態を順番に照らし合わせてください。
- 寒さや暑さは断熱材以外の原因も切り分ける
- 床下に断熱材が見えないときは工法を確認する
- 契約時の仕様と実際の施工状態を照合する
- 原因確認前に自己流で補修しない
- 説明に納得できなければ第三者へ相談する
すでに住んでいる家に違和感がある方は、住宅会社の比較より今の住まいの確認と施工会社への相談を優先してください。
一方で、これから家づくりを始める方なら、断熱材の種類だけでなく、窓、断熱等級、気密測定、施工確認まで複数社へ同じ質問を出しておくと比較しやすくなります。
LIFULL HOME’S注文住宅なら、建築予定地に対応する住宅会社のカタログや施工事例を集めながら、気になる会社を比較できます。
断熱仕様を比べるなら
今の家に違和感がある場合は不安の大きさで判断せず、確認できる事実をひとつずつ積み上げていきましょう。

