ドルビーアトモス天井スピーカーの配置と5.1.2chの設計方法

ドルビーアトモス天井スピーカーの配置と5.1.2chの設計方法

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こんにちは。ここから家づくりの「ここから」です。

ドルビーアトモスの天井スピーカーを付けたいと思っても、ソファの真上でよいのか、左右の間隔は何cmなのか、5.1.2chなら何本必要なのかが分かりにくいですよね。

新築やリフォームでは、照明や梁を先に決めると、あとから理想の位置へ取り付けられないこともあります。

反対に、音響だけを優先すると、見た目や暮らしやすさに無理が出るかもしれません。

この記事では、主視聴位置から見た角度を軸に、5.1.2chと7.1ch系の考え方、リアスピーカーとの役割の違い、天井開口や配線を決める順番まで整理します。

あなたの部屋では何を優先すればよいのか、一緒に図面へ落とし込める判断材料を確認していきましょう。

記事のポイント
  • 主視聴位置を基準に天井スピーカーの配置を決める方法
  • 5.1.2chでトップミドル2台を置く位置と角度
  • 5.1chや7.1chのリアスピーカーを天井へ付ける注意点
  • 新築とリフォームで先に確認したい配線と施工条件

ドルビー アトモスで使う天井スピーカーの配置

ソファの視聴位置を基準にした天井スピーカー配置イメージ
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ドルビーアトモスは、前後左右のサラウンドに高さ方向の音を加える仕組みです。

5.1.2chの最後にある「2」は、天井スピーカーまたは天井反射型スピーカーが2チャンネルあることを示します。

配置を決めるときは、天井面をきれいに等分するのではなく、いつも座る主視聴位置から各スピーカーが何度に見えるかを確認します

耳の高さのスピーカーと天井スピーカーを別の層として設計することも大切です。

ここでは、5.1.2chを中心に、7.1.2chや7.1.4chへ広げる場合まで順番に見ていきます。

天井スピーカーの配置は視聴位置から決める

最初に決めるのは、天井の中心ではなく、映画を見るときの頭の位置です。

ソファの中央などを主視聴位置として平面図へ印を付け、そこから左右と前後の角度を取ると、配置の根拠がぶれにくくなります。

テレビの位置、ソファの奥行き、背もたれにもたれたときの頭の位置まで確認してください。

座面中央だけで測ると、実際の耳の位置と合わないことがあります。

ポイント
  • 主視聴位置は普段の姿勢で座った耳の位置を基準にする
  • 平面図では左右幅と前後位置を確認する
  • 側面図では耳から見上げた角度を確認する
  • 複数人で見る場合も基準となる1席を決める

見た目の等間隔より角度を優先する

ダウンライトと同じ間隔にそろえると天井は整って見えますが、音響上の左右対称とは限りません。

主視聴位置を中心に左右の角度と距離をそろえ、その範囲で照明との見た目を調整する順番がおすすめです。

梁や点検口を避けるために位置を動かすときも、片側だけ大きく離すのではなく、左右を一組として施工会社へ相談します。

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家族全員に完璧な配置を目指すより、まず基準にする1席を決めると考えやすいです。

天井スピーカーの位置を平面図と側面図で確認する

平面図では左右の幅と前後位置を確認し、側面図では耳の高さから天井スピーカーを見上げた角度を確認します。

天井伏図だけでは、ソファとの前後関係が分かりにくいので注意してください。

私も2020年の新築時、約18畳のLDKにある約8畳のリビング部分で、ソファ周辺の天井へ左右2台を置くイメージを持っていました。

ところが、天井伏図へ位置を書き込み、間隔や角度を計算するところまでは進めていません。

複数人で見る場合は主視聴位置を先に決める

複数人で見る場合でも、全席から同じ角度にすることは難しいです。

家族で最もよく使う席やソファ中央を主視聴位置にし、その周囲を自動音場補正の測定範囲として考えます。

床座りやリクライニングをよく使うなら、耳の位置が大きく動きます。

いつもの姿勢を写真や寸法で残し、設計時の仮の座標だけで決めないことがポイントです。

複数人で視聴するなら、全席を平均化する前に、映画を最もよく見る席を主視聴位置として決めると配置を整理しやすいです。

5.1.2chの天井スピーカーはトップミドルが基本

5.1.2chは、耳の高さの5チャンネル、サブウーファー1台、高さ方向2チャンネルで構成します。

天井の2台は左右のトップミドルとして、主視聴位置の上方へ一組で配置する考え方が基本です。

天井スピーカーだけを2台付けても5.1.2chにはなりません

フロント左右、センター、サラウンド左右、サブウーファー、Atmos対応AVアンプまで含めて全体を設計します。

5.1.2chの天井スピーカー2台の設置位置

5.1.2chの天井スピーカー2台の設置位置
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Dolbyの5.1.2ch配置図では、トップミドル2台を主視聴位置から見て前方基準65〜100度の範囲へ置き、左右を対称にしています。

80度付近が図の中心ですが、部屋やスピーカーの指向性に合わせて範囲内で調整します(出典:Dolby『5.1.2 Overhead speaker setup』

真上という言葉だけで決めず、実際の耳位置から見た角度で確認してください。

天井スピーカーの間隔は左右の位置から調整する

天井スピーカーの間隔に、すべての部屋へ共通する固定のcm数はありません。

主視聴位置から左右対称に見えることを優先し、前方の左右スピーカーの幅や機種の音の広がり方を参考にします。

天井高が同じでも、ソファの位置が変われば適切な左右幅は変わります。

施工図には中心位置だけでなく、左右それぞれの開口中心を寸法で記載してもらうと安心です。

ソファの真上からずらした方がよいケース

ソファの背もたれが壁へ近い部屋、頭が後方へ下がるリクライニング、床座りを併用する部屋では、天井の見た目の真上と実際の耳の真上が一致しません。

梁や照明を避ける場合も含め、Dolbyの角度範囲内で少し前後へ動かし、左右を同じ条件にします。

動かした結果、片側だけ主視聴位置から外れるなら、機種変更や天吊り型も含めて見直します。

設置後に感じやすい不満や、天井スピーカーを採用しない方がよい条件も比べたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

天井スピーカーの角度と向きを整える

天井スピーカーでは、開口する位置の角度と、スピーカーユニットが音を向ける角度を分けて考えます。

真下向きの固定型と、ツイーターやユニットの向きを変えられる型では、位置の許容範囲も変わります。

製品図面にある放射角や推奨設置条件を確認し、主視聴位置へ音が届く組み合わせを選びましょう。

耳から見た天井スピーカーの角度を確認する

角度の起点は床ではなく、座ったときの耳の位置です。

床から天井までの高さだけで計算すると、ソファ座面や身長の分だけ条件が変わってしまいます。

側面図へ耳位置を記入し、テレビ方向を0度として天井スピーカーへの線を引きます。

平面図では左右対称、側面図では前後角度という2つの確認が必要です。

下向き型と角度調整型の違い

下向き固定型は天井面をすっきり見せやすく、主視聴位置が音の広がる範囲へ入るように開口位置を決めます。

角度調整型はユニットを座席へ向けやすい一方、可動範囲やグリル内での向きを確認する必要があります。

どちらが上というより、部屋の制約と座席の広さに合うかで選びます。

固定型を大きく外れた位置へ付け、向きだけで補う考え方は避けた方がよいです。

天井への取り付け方法、必要な機器、アンプ選びをまとめて確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

天井高が変わると取り付け位置も変わる

同じ角度を保つなら、耳から天井までの距離が大きいほど、天井スピーカーの前後位置や左右幅も広がります。

反対に低い天井では座席へ近づき、音の位置を感じやすくなることがあります。

わが家の天井高は約250cmですが、この数字だけで位置は決まりません。

耳の高さ、ソファ位置、梁、照明を重ねて初めて開口中心を決められます。

5.1chと7.1chでは天井スピーカーの役割が違う

5.1chや7.1chの数字は、基本的に耳の高さで前後左右を囲むスピーカー数を表します。

天井スピーカーは最後の「.2」「.4」で示す高さ方向の追加チャンネルです。

5.1chのリアを天井へ移すことと、5.1.2chへ拡張することは同じではありません

水平方向と高さ方向を分けて考えると、構成選びが分かりやすくなります。

ポイント
  • 5.1chと7.1chは耳の高さの音を構成する
  • 最後の2や4は高さ方向のチャンネル数を表す
  • リアスピーカーとトップスピーカーは役割が異なる
  • 部屋の奥行きとアンプのチャンネル数から構成を選ぶ

5.1chのスピーカーを天井へ置く注意点

5.1.2chのDolby配置図では、サラウンド左右は主視聴位置の斜め後ろ110〜120度付近、トップミドルは上方へ分けて配置されています。

サラウンドまで天井へ上げると、高さ方向との違いが弱くなります。

通路や家具で床置きが難しい場合は、耳より少し高い壁面へ固定できないかを先に検討してください。

7.1chスピーカーと天井2台の組み合わせ

7.1.2chは、5.1.2chへサラウンドバック左右を加えた構成です。

横方向のサラウンドと後方のサラウンドバックを分けるため、ソファの後ろに十分な距離がある部屋で効果を出しやすくなります。

必要なスピーカー用アンプは合計9チャンネルです。

部屋の広さだけでなく、後方スピーカーを適切な角度へ置けるかを確認してから選びます。

7.1chの天井スピーカー4台は前後に分ける

7.1.4chでは、高さ方向4台をトップフロント左右とトップリア左右に分けます。

Dolbyの配置図では、トップフロントが前方30〜55度、トップリアが125〜150度の範囲です(出典:Dolby『7.1.4 Overhead Speaker Setup』

4台を部屋の四隅へ寄せるのではなく、主視聴位置を前後から挟む配置にします。

7.1.4chへの拡張を検討するなら、デノン AVR-X3800H 9.4ch AVサラウンドレシーバーを確認し、処理できるチャンネル数と外部アンプの要否を比較してみてください。

5.1.4chと7.1.2chは何を優先して選ぶか

5.1.4chと7.1.2chは何を優先して選ぶか
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5.1.4chは高さ方向の前後移動を表しやすく、7.1.2chは耳の高さの後方包囲を厚くしやすい構成です。

どちらが常に上ではなく、部屋の奥行き、ソファ後方の空間、対応アンプ、よく見る作品で選びます。

構成向いている条件先に確認する点
5.1.2ch初めてAtmosを
組むリビング
トップミドル2台の角度
5.1.4ch天井の前後移動を重視前後4台の施工位置
7.1.2chソファ後方に余裕があるサラウンドバックの距離
7.1.4ch専用室や十分な広さがある11ch分の再生環境

ホームシアターのリアスピーカーを天井へ付ける注意点

住宅では、通路や掃除のしやすさからリアスピーカーを天井へ逃がしたくなることがあります。

ただしAtmosでは、耳の高さの音と頭上の音が分かれていることが立体感につながります。

リアを天井へ付ける前に、壁掛け、薄型スピーカー、家具配置の変更を含めて比較してください。

サラウンドとリアスピーカーは耳の高さを基準にする

サラウンドとサラウンドバックは、座った耳の高さを基準に配置します。

背もたれや隣の人に音が遮られる場合は少し高くすることがありますが、天井スピーカーと同じ高さにはしません。

ソファが壁際で後方距離を取れないなら、無理に7.1chへ増やさず、5.1.2chや5.1.4chを丁寧に整える選択もありです。

リアスピーカーと天井スピーカーの役割を分ける

リア系スピーカーは、横や後ろから近づく音、場面の広がり、背後の空気感を担当します。

天井スピーカーは、雨、飛行物体、高い場所の反響など、高さを含む音の移動を補います。

役割が違うため、スピーカー数が同じでも取り付け位置を交換できるわけではありません。

AVアンプ側の端子設定も、SurroundとHeightを正しく分けます。

ここから
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リアを天井へ移す前に、横方向と高さ方向の音を分けたいか整理してみてください。

サラウンドリアスピーカーを天井で代用しにくい理由

サラウンドリアを天井へ上げると、後方から来るはずの音が上から聞こえ、画面とのつながりが不自然になることがあります。

Atmosのトップ音声も同じ高さから出るため、上下の差も作りにくくなります。

設置できない事情がある場合は、理想配置から外れる影響を理解したうえで、AVアンプの距離と音量補正を使います。

補正だけで方向そのものを変えられるわけではありません。

サラウンドスピーカーを天井へ付けるなら、Atmos用の高さチャンネルと音の方向を分けにくくなる点を理解して決めてください。

ドルビー アトモスの天井スピーカー配置と施工

天井裏の梁や配線と埋め込みスピーカーの施工イメージ
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天井スピーカーは、位置が決まってから穴を開ける設備ではありません。

照明、火災報知器、梁、配線、断熱材、点検口を同じ天井伏図へ重ね、施工できる位置の中で音響条件を満たす必要があります。

新築なら内装前に配線経路を確保しやすく、後付けなら点検口や小屋裏から通線できるかが大きな分かれ目になります。

機器代だけでなく、開口、補強、配線、内装復旧まで一つの工事範囲として比べてください。

本体をすぐ買わない場合でも、将来用の空配管やケーブルだけ準備する方法があります

ここからは、図面と工事の進め方を整理します。

天井スピーカーの設置位置を図面で決める

設置位置は、平面図、天井伏図、展開図や断面図を行き来して決めます。

音響担当だけでなく、住宅会社、電気工事、内装、空調の担当者が同じ座標を共有できる形にすることが大切です。

  1. 主視聴位置とテレビ中心を図面へ記入する
  2. 角度から天井スピーカーの候補範囲を出す
  3. 梁や照明など施工上の障害を重ねる
  4. 左右の開口中心と配線経路を寸法で確定する

天井スピーカーの取り付け位置と照明を調整する

天井スピーカーの取り付け位置と照明を調整する
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ダウンライトとスピーカーは、見た目だけでなく開口同士の余白、配線、器具の熱、交換作業まで考えて配置します。

まず音響上の候補範囲を出し、その範囲内で照明の列を整えると進めやすいです。

スピーカーのグリル径と天井開口径は同じとは限りません。

図面には製品の外形と開口寸法を分けて記載してください。

天井埋め込みスピーカーの位置と梁を確認する

木造住宅内部に並ぶ柱・梁・筋交いと屋根組み
柱と梁が組まれた木造住宅の内部

天井埋め込み型は、開口径だけでなく本体の埋め込み深さ、固定金具が広がる余白、ケーブルの曲げしろが必要です。

梁、野縁、下地、ダクト、断熱材と重なると取り付けられない場合があります。

私は新築時に、機種や位置を決めないままでも梁と下地の位置を図面へ残せるか、住宅会社へ確認しておけばよかったと感じています。

新築で使いやすい天井埋め込みスピーカーと施主支給の注意点を詳しく比べたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

火災報知器やエアコンとの間隔を確保する

火災報知器は法令や製品の設置条件があり、音響の都合だけで動かせません。

エアコンの風、点検口の開閉、換気設備の吸込口も、音や保守へ影響します。

必要な離隔距離は器具や地域、施工条件で異なるため、配置案の段階で住宅会社や有資格者へ確認してください。

スピーカーだけを先に購入しない方が安心です。

吹き抜けや勾配天井は施工会社と調整する

吹き抜けや勾配天井では、左右で高さや反射条件が変わり、平らな天井向けの配置図をそのまま当てはめにくくなります。

梁へ表面取付型を付ける方法や、壁面のハイトスピーカーも比較します。

主視聴位置からの角度、取付面の向き、落下防止、配線の見え方を図面段階で施工会社と調整すると、完成後のやり直しを減らせます。

吹き抜けや梁を含む施工案を比べたい場合は、タウンライフリフォームの要望欄へ天井開口、補強、配線、内装復旧の希望をまとめ、対応できる会社へプランと見積もりを依頼できます。

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天井スピーカーの種類を設置条件から選ぶ

天井スピーカーは、埋め込み型、天吊り型、天井反射を使うイネーブルド型で、必要な工事と音の届き方が違います。

音質だけでなく、天井裏の深さ、交換しやすさ、見た目、賃貸か持ち家かで選びましょう。

商品を比べるときは、開口寸法、埋め込み深さ、重量、インピーダンス、能率、許容入力、角度調整の有無をAVアンプと合わせて確認します。

天井埋め込み型は見た目と施工性を確認する

天井埋め込み型は、グリルだけが見えるためリビングをすっきりさせやすく、Atmosの高さチャンネルを直接再生できます。

一方で、天井開口と配線が必要で、交換時も開口径の互換性が問題になります。

防音や上階への音漏れが気になる場合は、メーカー指定のバックボックスや天井内の納まりを施工会社へ確認してください。

Bose Virtually Invisible 791 Series II in-ceiling speakersは、住宅向け天井埋め込み型の候補として、開口寸法や必要なアンプ条件を確認しながら比較したい商品です。

天吊り型は交換しやすさと落下対策を確認する

天吊り型や天井表面取付型は、スピーカーの向きを主視聴位置へ合わせやすく、機器交換もしやすい方法です。

埋め込み深さを確保できない天井でも候補になります。

ただし本体とブラケットが見え、重量も天井へ掛かります。

取付下地、指定金具、落下防止ワイヤーを含め、施工説明書に沿って固定してください。

イネーブルド型は天井の高さと形状を確認する

イネーブルド型は、上向きに出した音を天井へ反射させて高さ感を作ります。

天井開口が不要なため導入しやすい一方、勾配、梁、吸音性の高い仕上げなどで反射条件が変わります。

将来の模様替えや賃貸では使いやすい方法ですが、直接天井から鳴らす方式と同じ結果を前提にせず、部屋で試せる販売店や返品条件も確認すると安心です。

種類主な利点主な確認点
天井埋め込み型見た目がすっきり開口と埋め込み深さ
天吊り型向きを調整しやすい下地と落下防止
イネーブルド型天井工事を避けやすい天井の反射条件

AVアンプと配線を先に設計する

AVアンプは、入力端子の数より、同時に鳴らせるスピーカーチャンネル数とAtmosの処理数を確認します。

スピーカーを先に買うと、必要なチャンネルが足りず、外部アンプや買い替えが必要になることがあります。

テレビ、ゲーム機、レコーダー、配信端末の接続経路も図にし、アンプへ集める配線とテレビから戻す音声を分けて考えます。

5.1.2chに必要なアンプのチャンネル数

5.1.2chでは、フロント左右、センター、サラウンド左右、トップミドル左右を鳴らす7チャンネル分のパワーアンプが必要です。

サブウーファーはアンプ内蔵型が一般的で、AVアンプのサブウーファー出力へ接続します。

天井スピーカーに合うアンプは、対応チャンネル数だけでなく、将来の増設や接続端子まで確認して選ぶ必要があります。

アンプ選びの基準を詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

あわせて読んでほしい

編集中(天井スピーカーに合うアンプの選び方)

製品ページでは、Atmos対応だけでなく、5.1.2chを同時再生できるスピーカー端子と設定項目があるか確認してください。

デノン AVC-X2850H 7.2ch AVサラウンドアンプは、5.1.2ch用のAVアンプを比較するときに、チャンネル数、HDMI端子、自動音場補正を確認しやすい候補です。

7.1.4chは処理数とパワーアンプ数を確認する

7.1.4chは、サブウーファーを除いて11本のスピーカーを鳴らします。

11チャンネル処理に対応していても、内蔵パワーアンプが9チャンネルの機種では、残り2チャンネル用の外部パワーアンプが必要です。

同じシリーズでも処理数と内蔵アンプ数が違うため、型番ごとの取扱説明書で接続例を確認します。

将来4台へ増やすなら、拡張方法も購入前に見ておきましょう。

テレビとアンプのeARC接続を確認する

テレビ内蔵アプリの音をAVアンプへ戻す場合は、テレビとアンプのARCまたはeARC対応端子を接続します。

eARCはDolby TrueHDやDolby Atmosなど高ビットレート音声形式に対応します(出典:HDMI Licensing Administrator『Enhanced Audio Return Channel』

配信サービスの圧縮AtmosはARCで再生できる場合もありますが、機器とアプリで条件が異なります。

対応形式、出力設定、HDMIケーブルを一つずつ確認してください。

アンプの置き場所と放熱スペースを確保する

AVアンプは奥行きがあり、スピーカーケーブルとHDMIケーブルを背面へ集めるため、テレビ台の内寸だけでは収まらないことがあります。

上部と背面にメーカー指定の放熱スペースを確保してください。

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アンプは性能表だけでなく、置き場所と家族が操作できるかまで含めて選ぶと安心です。

扉付き収納では熱がこもりやすく、ケーブル交換も難しくなります。

コンセント、LAN、換気、将来の外部アンプまで見込んで収納を設計します。

新築とリフォームで工事の進め方を変える

新築は壁や天井を閉じる前に配線できることが強みです。

後付けは今ある点検口、小屋裏、配線スペースを使えるかで、工事範囲と仕上がりが変わります。

どちらも、スピーカー本体の価格だけで決めず、調査、開口、補強、配線、内装復旧、設定まで分けて見積もりを確認してください。

ポイント
  • 新築は天井を閉じる前に配線と空配管を検討する
  • 後付けは点検口と天井裏の経路を現地調査する
  • 見積もりは開口、補強、配線、内装復旧を分けて比べる
  • 設置後は自動音場補正と端子設定を確認する

新築なら空配管と先行配線だけ準備する方法もある

新築なら空配管と先行配線だけ準備する方法もある
ここから・イメージ

機種を決めきれない新築では、テレビ裏やアンプ予定位置から天井まで空配管を通し、スピーカーケーブルを先行配線する方法があります。

設置候補位置と梁の位置を図面や工事写真へ残しておくと、後付けの判断材料になります。

柱の間に施工された吹き付け断熱と露出した電気ボックス
吹き付け断熱と電気配線口の仕上がり

私は本体を付けなかったことより、空配管や配線だけでも準備しなかったことが少し心残りです。

2020年当時は、設置するか何もしないかの2択で考えていました。

先行配線の本数、集約場所、後付け工事の依頼先まで詳しく確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

後付けでは天井開口と補強と断熱材を確認する

後付けでは、点検口や小屋裏からケーブルを通せるか、天井裏に本体の奥行きがあるか、梁や既存配線を避けられるかを現地調査します。

吹き付け断熱や防火区画へ影響する場合は、自己判断で開口しないでください。

配線モールで露出させる方法もありますが、見た目をすっきりさせたい目的と合うかを先に考えます。

内装補修まで含めた完成イメージを確認しましょう。

後付けなら、スピーカー本体を購入する前に、天井裏へ通線できるかと内装補修が必要な範囲を現地調査で確認してください。

施工後は自動音場補正で距離と音量を整える

設置後は、AVアンプ付属マイクの指示に従い、各スピーカーの距離、音量、周波数特性を測定します。

測定中は空調や会話を止め、普段の視聴位置を中心にマイクを置きます。

自動補正後も、端子の割り当てがトップミドルになっているか、左右が逆でないか、Atmos対応のテスト音源で確認してください。

補正値を大きく変える前に、配線と配置を見直します。

無料プランと見積もりで工事範囲を比較する

ホームシアターの後付けでは、スピーカー工事だけでなく、天井開口、下地や補強、隠蔽配線、コンセント、クロス補修まで対応できる会社を探します。

依頼時は部屋の図面、天井高、ソファ位置、希望チャンネル、候補機種をまとめて伝えてください。

タウンライフリフォームは、希望に合う会社を選び、見積もり、リフォームプラン、専門家のアイデアやアドバイスを無料で依頼できるサービスです。

提案内容は会社ごとに異なるため、ホームシアター工事へ対応できるかを要望欄で具体的に確認します。

タウンライフリフォームを利用する前に、サービスの仕組みやデメリットを整理したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

比較するときは、総額だけでなく、開口数、配線経路、補強方法、内装復旧、機器の支給可否、保証範囲を同じ表へ並べます。

まずは施工可能な配置を出してもらい、そのあとにスピーカーやAVアンプを選ぶ流れでも大丈夫です。

自宅の図面に合わせた開口位置や配線経路を比べたいなら、タウンライフリフォームの要望欄へ希望構成と施工範囲を書き、複数社へ無料プランと見積もりを依頼できます。

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まとめ:ドルビーアトモスの天井スピーカー配置

どうでしたか?最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ドルビーアトモスの天井スピーカー配置は、天井を見たときの等間隔ではなく、普段座る主視聴位置から見た角度を基準に決めることがポイントです。

5.1.2chならトップミドル2台を軸にし、耳の高さのサラウンドスピーカーとは役割を分けて設計します。

  • 主視聴位置から左右対称になる配置を考える
  • 5.1.2chはトップミドル2台を基本にする
  • 梁、照明、断熱材、配線経路を図面で重ねる
  • 新築では空配管や先行配線も選択肢に入れる

吹き抜けや梁がある部屋では、理想の角度だけでなく、実際に固定できる場所や配線の通り方も確認しなければなりません。

機器を先に買うのではなく、施工できる配置、必要なアンプのチャンネル数、工事範囲の順に整理すると、あなたの住まいに合う方法を判断しやすくなります。

施工できる位置と工事範囲を具体化したい場合は、タウンライフリフォームで天井開口、補強、配線、内装復旧を含むプランと見積もりをまとめて依頼できます。

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