地震保険をやめた人の現実と築古住宅の正しい選択

地震保険をやめた人の現実と築古住宅の正しい選択

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こんにちは。ここから家づくりの、ここからです。

地震保険について調べていると、やめたくなる理由や、いらないという意見が目に入り、悩んでしまう方は多いと思います。

特に築古の住宅を所有している場合、建物の評価額が低くなりやすく、保険料と補償のバランスに疑問を感じることもありますよね。

火災保険と違って仕組みが複雑なうえ、やめるとどうなるのか、続けた時のメリットやリスク、解約の手続きや返戻金の有無など、考えるべきことが多く、判断に迷ってしまうかもしれません。

実際、地震保険には続けた方が安心につながるケースと、状況によってはやめる選択肢が現実的になるケースの両方があります。大切なのは、感覚ではなく、今の住まいの状態や家計、備えの状況を踏まえて整理することだと思います。

ここでは、築古の住宅に関する視点も含め、迷いの原因になりやすいポイントをわかりやすく整理し、地震保険の特徴や見直しの方法、保険以外の備えという選択肢まで紹介します。

さらに、解約時の手続きや返戻金、判断チェックリストもまとめ、後悔しない選び方を一緒に考えられる内容になっています。読み終えるころには、不安が少しずつ整理され、次の行動が決めやすくなるはずです。

焦らず、ゆっくり進めていきましょう。

記事のポイント
  • 地震保険をやめる場合のリスクと注意点
  • 築古住宅における地震保険の価値と判断基準
  • 負担を抑えるための保険見直し方法と代替の備え
  • 解約時の手続きと返戻金を確認するポイント

本記事では、公的機関や保険会社の公開情報、専門家解説、利用者の声を参照し、筆者が独自に編集・構成しています。口コミは個人差があり、内容の正確性や効果を保証するものではありません。最終判断は各自の責任でお願いいたします。

地震保険をやめたくなる理由と判断材料

地震保険をやめたくなる理由と判断材料
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地震保険は大切だと分かっていても、保険料の負担や補償内容への不安から「本当に必要なのかな」と迷う方は少なくありません。築古住宅やローン返済中、家計に余裕がないなど、置かれている状況によって悩みのポイントも変わってきます。

また、火災保険との違いが分かりにくかったり、「いざという時に十分もらえないのでは」と感じる声もよく耳にします。だからこそ、やめる理由と続ける理由の両方を整理し、リスクや判断材料を客観的に理解することが大切です。

ここでは、地震保険を迷う背景や誤解されやすい点、やめる場合に考えておくべきことを分かりやすく解説していきます。納得できる判断のために、一緒に整理していきましょう。

地震保険をやめたくなる理由

地震保険を続けるかどうか悩むとき、多くの方は「お金」と「気持ち」の両面で揺れています。

特に築古住宅では、評価額が低く保険金も多くは期待できない一方で、保険料だけはそれなりにかかるため、納得しにくい状況になりやすいです。ここでは、そのモヤモヤの正体を整理していきます。

保険料負担が重い

地震保険料は、地震リスクの見直しや再保険コストの上昇などを背景に、長期的には値上がり傾向にあるとされています。

そのため、契約当初はそれほど負担に感じていなくても、更新のたびに「また高くなっている」と感じる方が少なくありません。

特に年金生活や単身世帯など、毎月の収支に余裕がない場合には、数万円単位の支出が心理的なプレッシャーになりやすいです。

まずは、年間保険料が手取り収入や可処分所得のどれくらいを占めているのかを一度冷静に確認してみてください。数字で見てみると、「少しきついけれど許容範囲なのか」「明らかに無理をしているのか」が整理しやすくなります。

悩んでいる時点でしっかり向き合えている証拠なので、ここで急いで結論を出す必要はありません。

築古は保険金が少ない

地震保険の建物部分は、基本的に「時価」を上限として支払われます。

時価とは、同等の家を再び建てるのに必要な金額から、経年劣化分を差し引いたものとされており、築年数が長くなるほど評価は下がります。その結果、築古住宅では全損認定を受けても、再建費用の半分にも届かないケースがあります。

例えば、木造の築50年以上の住宅では、建物評価額が数百万円台に設定される例もあります。再建に必要な費用が2000万円前後だとしても、保険から受け取れるのはその一部にとどまる可能性が高いということです。

このギャップが「こんなに払っているのに、もしもの時にこれだけなのか」という違和感につながります。だからこそ、今の契約でどの程度の保険金が期待できるのかを把握しておくことが、次の一歩を考える土台になります。

建て替えより撤退を考える人が多い

築古の持ち家について、「次に大きな地震が来たら、そのタイミングで賃貸に移ろう」「子どもも独立したので、被災したらコンパクトな住まいに変えたい」と考えている方もいます。

このように、被災後の選択肢として建て替えではなく撤退を想定していると、「そもそも今の家を守るための保険は必要なのか」という疑問が生まれやすくなります。

ここで大事なのは、被災後の自分の希望を一度紙に書き出してみることです。

どの地域に住みたいのか、持ち家にこだわるのか、賃貸でもよいのかといったイメージが整理されると、現在の地震保険が自分の未来像とどれくらい合っているかが見えてきます。

住み続ける前提か、それとも撤退前提かによって、保険の位置づけは大きく変わると考えられます。

不安と後悔の気持ちが揺れる

地震保険は、数字だけでは割り切れない「安心」の要素が大きい商品です。

そのため、保険料を節約したいと感じつつも、「もし解約した直後に大地震が来たらどうしよう」という強い不安がブレーキになります。この二つの気持ちが同時に存在することで、結論を出すのが難しくなっていきます。

こうしたときは、「何が一番怖いのか」「何を守りたいのか」を言葉にしてみることが役に立ちます。例えば、ローンの残債なのか、家族の生活なのか、老後の資金なのかによって、取るべき選択肢は変わってきます。

不安を整理していくプロセスそのものが、後悔を減らすことにもつながります。なお、保険は契約内容やリスクの考え方で適切な選択が変わるため、最終的な判断は保険会社や専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

地震保険と火災保険の違い

地震保険を見直す前に、まず押さえておきたいのが「火災保険とはまったく別もの」という点です。

名前が似ているため混同されがちですが、カバーする災害の種類も、支払いの考え方も異なります。この違いを理解しておくと、「火災保険だけ残しても大丈夫か」「どこまでが自己責任になるのか」を考えやすくなります。

補償範囲と対象の違い

火災保険は、火災・落雷・風災・水災など、さまざまな災害による損害を幅広くカバーする商品です。

一方で、地震・噴火・津波など「地震が原因の損害」は原則として対象外とされており、その部分を補う役割を担っているのが地震保険です。

整理すると、火災保険は日常的に起こり得るさまざまなリスクを広く浅くカバーし、地震保険は頻度は低いものの被害が非常に大きくなりやすい地震リスクに限定して備えるための仕組みと考えることができます。

両者はどちらか一方で代替できるものではなく、役割が分かれているという理解が大切です。

地震による火災は対象外の場合がある

名称だけを見ると、「火災で家が燃えたなら火災保険で補償されるはず」と感じるかもしれません。しかし、保険の世界では「何が原因でその火災が起きたか」が重要になります。

約款では、地震・噴火・津波が原因の火災は火災保険の対象外とされているケースが多く、これをカバーするのが地震保険です。

地震の揺れそのものによる倒壊だけでなく、地震が発端となった火災や、地盤沈下・液状化による損壊も、地震保険の補償対象に含まれるのが一般的です。

自分の契約がどこまでカバーしているかを確認するには、保険証券と約款の「免責事項」「地震等による損害」の項目をチェックすることが役立ちます。

詳細は各社の公式サイトや約款で条件が異なるため、正確な内容は必ずご自身の契約で確認してください。

建物評価額の決まり方

建物評価額は、構造(木造か鉄骨造かなど)や延床面積、築年数などをもとに保険会社が算出するのが一般的です。新築時の建築費や購入価格ではなく、「現在の建物の価値」を基準とするため、築年数が長くなるほど評価額は下がっていきます。

築古住宅では、土地の価格が高くても建物部分の評価が低く抑えられることが多く、その結果として保険金額も小さくなります。

イメージを整理するために、火災保険・地震保険の関係を簡単な表にまとめると、次のようになります。

項目火災保険地震保険
主な対象災害火災・風災・水災など地震・噴火・津波
地震による火災原則補償外補償対象となる場合が多い
支払い上限再調達価額など契約金額に応じる火災保険金額の30〜50%、かつ建物は時価が上限
建物評価の基準再建費用ベースが中心時価ベースが中心

このように、同じ建物でも火災保険と地震保険では評価や支払いの考え方が異なります。加入・解約を検討する際には、両者のバランスを見ながら、どこまでを保険で、どこからを自己負担とするのかを整理していくことがポイントになります。

なお、評価額の具体的な算定方法や条件は保険会社ごとに違いがありますので、最終的な判断は必ず各社の資料や専門家の説明を踏まえて行ってください。

地震保険はいらないと言われる理由

インターネット上や知人との会話の中で「地震保険はいらない」という意見を見聞きすると、不安になってしまう方もいると思います。

ただ、その多くは制度の特徴を十分に理解しないまま語られているケースや、一部の条件に当てはまる人の感覚が一般化されているケースです。この章では、「いらない」と言われがちな理由を丁寧にほどいていきます。

保険料と補償のバランスへの不満

「毎年何万円も払っているのに、全損でも数百万円しか戻ってこないなら意味がないのでは」という声はよく聞かれます。

これは、地震保険が「家を丸ごと建て替える費用を全額補償する保険」ではなく、「生活再建の初動資金をサポートする保険」として設計されていることを知らない場合に起こりやすいギャップです。

築古住宅では、建物評価額が低く設定されるため、どうしても保険金額の上限は小さくなります。そのため、保険料と見込まれる保険金だけを比べると割に合わないように感じられることがあります。

ここで一度、家計にとっての保険料負担と、被災時に手元にまとまった現金があることの意味を並べて考えてみると、自分にとっての「バランスの良さ」が見えやすくなります。

再加入は簡単という誤解

「とりあえず今はやめて、必要になったらまた入ればいい」という考え方も、よく誤解されやすいポイントです。

地震保険は火災保険に付帯して契約する仕組みになっているため、火災保険の加入状況や建物の条件によっては、希望どおりに再加入できないケースがあります。

また、大きな地震が発生した直後や、特定の地域でリスクが高まったと判断された場合、一時的に新規加入が制限されることもあります。築古住宅では、建物の状態や耐震性によって、保険会社の引き受け条件が厳しくなる可能性も否定できません。

地震保険を解約する前には、「もし後から入り直したくなったとき、自分の家は加入条件を満たせるか」を確認しておくことが安心につながります。

具体的な条件や制限は保険会社ごとに異なるため、正確な情報は必ず加入予定の会社で確認してください。

よくある勘違いと注意点

地震保険を「いらない」と感じている方の中には、火災保険や公的支援で十分だと考えているケースもあります。

しかし、先ほど触れたように、地震が原因の火災や倒壊は火災保険では対象外となる場合が多く、公的な支援金も住宅再建費用をすべてカバーできる規模ではありません。

また、「地震保険に入っていれば必ず新築同様に建て替えられる」といった期待も誤解の一つです。

実際には、損害区分(全損・大半損・小半損・一部損)に応じて、契約金額の一定割合が段階的に支払われる仕組みになっており、元どおりの建物を再現することを保証する制度ではありません。

こうした前提を理解したうえで、「自分はどこまでを保険に任せ、どこからを自助努力で備えるか」を考えていくと、自分に合った結論が見つかりやすくなります。

なお、補償内容や給付額の詳細は、保険会社の公式サイトや約款に記載されています。将来の生活に関わる大きな判断になりますので、最終的な決定をする前に、専門家に相談することをおすすめします。

地震保険をやめるリスク

地震保険を解約するかどうかを考えるとき、「やめた場合に何が起こり得るのか」を具体的にイメージしておくことが大切です。

なんとなく不安なままだと、判断が先送りになったり、逆に勢いで解約してしまったりすることがあります。ここでは、金額面と生活面の両方から、主なリスクを整理してみます。

全損や半損時の想定額

地震保険では、損害の程度に応じて「全損・大半損・小半損・一部損」といった区分ごとに保険金が支払われます。

築古住宅で評価額が500万円に設定されているケースを例にすると、全損であれば500万円、大半損で300万円、小半損で150万円、一部損で25万円といったイメージです(実際の金額や割合は契約内容によって異なります)。

再建に必要な費用が2000万円だとすると、地震保険があっても全額をカバーできるわけではありませんが、数百万円のまとまった資金があるかどうかは、その後の選択肢に大きく影響します。

地震保険をやめる前に、「自分の契約だと各損害区分でいくら受け取れるのか」「自力でどこまで準備できているのか」を一度書き出してみると、判断の基礎資料になります。

生活再建費は別に必要

地震で住まいが損害を受けた場合、必要になるのは建物の修繕費や建て替え費用だけではありません。

仮住まいの家賃や引っ越し費用、家電・家具の買い替え、仕事への影響に備えた生活費の確保など、さまざまな支出が同時に発生します。地震保険は建物や家財の被害に対する保険金であり、こうした生活費全てを十分に賄えるわけではありません。

そのため、地震保険を解約する場合は、代わりにどのような形で生活再建費を準備しておくのかを具体的に考えておく必要があります。

例えば、別口座に生活防衛資金として一定額を積み立てておく、投資資産の一部を流動性の高い形で保有しておくなど、方法はいくつか考えられます。

金額は世帯の状況によって大きく異なりますが、「いざという時に何か月分の生活費が必要か」「仮住まいにどの程度の費用を想定するか」といった視点で整理すると、現実的な目標が見えてきます。

ローン中は解約不可の場合あり

住宅ローンを利用している場合、多くの金融機関では火災保険への加入を条件としています。

あわせて地震保険の付帯を求めるかどうかは金融機関や商品によって異なりますが、契約によっては「ローン完済まで解約不可」「一定額以上の補償を維持すること」といった条件が設けられている場合もあります。

そのため、地震保険をやめたいと考えても、ローン契約上は解約できない、もしくは解約すると条件違反になってしまう可能性があります。

まずはローン契約書や重要事項説明書を見直し、保険に関する条件がどうなっているかを確認してみてください。不明な点があれば、金融機関の窓口に問い合わせることで、取れる選択肢がはっきりしてきます。

地震保険をやめるかどうかは、家計・建物の状態・ライフプランなど、さまざまな要素が絡むテーマです。

ここまでの内容を参考に、「自分の家庭ではどのリスクを保険で、どのリスクを自助努力で引き受けるのか」を一度整理してみてください。

最終的な判断に迷う場合は、保険会社の担当者やファイナンシャルプランナーなど専門家に相談し、第三者の視点を取り入れながら検討していくことをおすすめします。

地震保険をやめた後の選択肢と備え方

地震保険をやめた後の選択肢と備え方
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地震保険を見直したいと思ったとき、「やめる」か「続ける」かの二択に感じてしまうことがありますが、実際にはその間に多くの選択肢があります。

家計の負担や住まいの状況、将来の暮らし方によって、最適な答えは人それぞれです。やめてもよいケースがある一方で、続けた方が安心につながる状況もありますし、解約前に保険料を抑える工夫や補償内容の調整で改善できる場合もあります。

また、地震保険以外の方法で備えるという選択肢も存在します。この章では、判断材料の整理、具体的な見直し方法、解約時の手続きや返戻金、チェックリストまで、納得して決めるための視点を総合的にまとめます。

焦らず、あなたに合った形で選択できるよう、一緒に考えていきましょう。

やめてもよい可能性があるケース

地震保険は「必ず続けるべきもの」という印象を持たれることが多いですが、実際には住まいの状況や家計の事情によって、やめる判断が合理的になるケースもあります。

ただし勢いや感情だけで決めてしまうと、被災時に想像以上の経済的負担を抱える可能性があり、後悔につながる恐れがあります。

まずは自身の住宅の状態や将来の住まい方、再建資金の準備状況など、判断材料となる要素を整理し、「本当に続ける必要があるのか」「保険以外の備えでカバーできるのか」を冷静に考えることが大切です。

ここでは、地震保険をやめる選択肢が現実的になりやすい代表的なシーンを取り上げ、検討の参考になる視点をまとめます。

ローン完済済み

住宅ローンを完済している場合、金融機関から地震保険加入を求められる制約がなくなるため、継続するか解約するかを自分で判断できるようになります。ここでの大きな判断軸は「今後この家にどれくらい住み続けるのか」という点です。

もし数年以内に売却や住み替えを検討しているなら、保険料を払い続ける価値は相対的に小さくなり、解約という選択肢が現実味を帯びます。

一方で、長期的に住み続ける予定があるなら、被災後の修繕費や建て替え費用をどのように確保するかを考える必要があります。まずは今後の暮らし方や住まい方針を整理し、将来のイメージを具体化することで、後悔のない判断に近づけます。

ローン完済後の保険判断を整理したい場合は、住宅ローン完済後の火災保険は続ける?見直し判断と手続き完全ガイドを参考にしてみてください。

家計への負担が大きい

保険料が家計を圧迫している場合、無理に地震保険を続けることで全体の資金計画が崩れてしまう恐れがあります。

教育費や老後資金などの優先度の高い支出が確保できない状況で地震保険だけを優先するのは、家計バランスの面で負担が大きくなるケースもあります。

負担が重いと感じる場合は、保険金額を見直して保険料を抑える、補償範囲を必要な部分に絞る、複数社の保険料を比較して最適なプランを探すなど、現実的な改善策を検討することで負担軽減につながります。

家計全体を整理し、自分の家庭に合った備え方を選ぶ姿勢が判断の助けになります。

評価額が非常に低い

築年数が進み建物の評価額が大きく下がっている場合、設定できる保険金額自体が小さくなり、全損になっても受け取れる金額が限定的になるケースがあります。その結果、保険料とのバランスが取りにくく感じられることも珍しくありません。

こうした状況では、被災後に家を再建する意思があるのか、あるいは賃貸など別の住まいへ移る選択をするのかを明確にすることが判断の助けになります。

再建を前提としないのであれば、地震保険の必要性は相対的に小さくなり、最低限の修繕費用に備えるだけで良い場合は、保険金額を抑えて負担を軽減する選択肢もあります。

まずは建物評価額と今後の住まい方針を整理し、自分にとって納得できる判断軸を固めていくことが大切です。

築古の住宅事情により保険判断が変わる場合があります。火災保険の選び方を整理したい方は、築古住宅の火災保険プランの選び方完全ガイドもあわせてご覧ください。

続けた方がよい人の特徴

地震保険は誰にとっても必須というわけではありませんが、被災したときの家計ダメージが大きくなりやすい層ほど、加入の意味合いが強くなります。ここでは、特に継続を前向きに検討してほしいケースを整理します。

自宅に住み続ける予定

自宅に長期的に住み続ける予定があるかどうかは、大きな判断軸になります。被災後も同じ場所で暮らしたいのであれば、建物の修復や建て替えの費用をどう確保するかが課題です。

内閣府の資料では、東日本大震災で全壊した住宅の新築費用は平均約2,500万円、公的支援と義援金の合計は平均約400万円とされています(出典:内閣府防災担当「住宅・生活再建にはこんなにお金がかかる」https://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/hiyou.html

差額は自己負担となるため、その一部を地震保険で補う考え方が現実的です。

貯蓄での再建が難しい

貯蓄や投資だけで数千万円規模の住宅再建費用を確保するのは、多くの家庭にとって現実的に負担が大きくなります。

特に教育費や老後資金と同時に備えなければならない世帯では、地震専用に大きな資金を積み立てる余裕がないことも少なくありません。こうした場合、地震保険は自己資金で賄いきれない不足分を補う金融的な支えとして機能します。

再建費の一般的な目安と現在の貯蓄額、今後の収入見込みを比較し、明らかにギャップが大きいと感じるなら、保険を継続しておく判断には十分な合理性があります。

備え方の選択肢として、保険と自助努力のバランスをどの程度にするのかを冷静に検討することが大切です。

避難先の確保ができない

被災時に移り住める実家や親族宅、セカンドハウスなどの避難先が確保できない場合、自宅の再建に頼らざるを得ず、生活再建のハードルが高くなります。

行く場所が限られているほど、自宅をどこまで守るかが生活そのものに直結し、再建資金の確保が重大な課題となります。

特に家族が多い場合や、仕事・学校などの事情で地域を離れづらいケースでは、自宅が生活の拠点としての価値を強く持つため、地震保険の存在が大きな支えになります。

避難先がない、頼れる場所が少ないと感じる場合は、地震保険を生活を守る手段の一つとして残しておく判断が現実的であり、安心材料につながります。

見直しで負担を抑える方法

「やめるか続けるか」で迷っている段階なら、その前に一度契約内容を整理してみることをおすすめします。地震保険は、火災保険との組み合わせ方や補償範囲の設定を工夫することで、保険料をかなりコントロールできる場合があるからです。

火災保険とセットで調整する

多くの家庭では、火災保険と地震保険を同じ保険会社でセット契約しています。セットにすることで手続きが分かりやすくなるだけでなく、商品によってはトータル保険料が抑えられる場合があります。

一方で、火災保険と地震保険を別会社で契約していると、セット割引や見直しの柔軟性を活用できず、知らないうちに割高になってしまうケースもあります。

まずは現在どの会社と契約しているのか、保険金額や補償対象、契約期間を一覧にまとめて確認し、複数社のプランを比較してみると全体像がつかみやすくなります。

そのうえで乗り換えや一本化を検討することで、保険料負担を無理なく軽減できる可能性があります。

補償範囲を見直して削る

次に確認したいのが、補償範囲が自分のニーズと合っているかどうかです。建物と家財の両方に地震保険をかけている場合でも、「家財は最低限でよい」「建物の保険金額を少し下げても問題ない」と感じるケースもあります。

特に築古住宅では建物評価額が低くなる傾向があるため、建物部分の保険金額を抑え、代わりに家財を手厚くするなど、配分を見直すだけで保険料が大きく変わる場合があります。

不要な補償を単に削るというより、優先順位の低い部分を細くして、自分の暮らしに合った最適な形に整えるイメージです。

この方法なら、保険料を抑えつつ備えの安心感を維持できるため、心理的な抵抗も少なく、現実的な見直し手段として検討しやすくなります。

築50年以上の家で加入できる火災保険を探している方は、火災保険で築50年以上の家を守る入れる保険の見つけ方と成功例という記事がありますので、参考にしてみてください。

一括見積りで適正価格を確認

同じ条件でも、保険会社ごとに保険料に差が出る場合があります。特に築古住宅では、構造や所在地の評価が会社によって大きく異なるため、複数社の見積りを比較する価値は非常に高いと言えます。

一括見積りサービスや代理店を活用すれば、現在の契約が相場より割高かどうかを短時間で把握でき、見直しの判断材料として役立ちます。

見積りを取り、補償内容と費用のバランスを整理したうえで、それでも負担が大きいと感じる場合に初めて解約を検討する流れが望ましく、焦って判断する必要はありません。

いまの契約が本当に適正なのか、ひとりで判断するのは難しいですよね。特に築古の住宅では、保険会社ごとに評価が大きく変わり、保険料も想像以上に差がつくことがあります。

複数社を比較できる環境を整えておくと、ムダな支払いを減らしたり、納得できる条件を選びやすくなります。将来の不安を小さくするためにも、まずは今の保険料が適正かどうか知ることから始めてみませんか。

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地震保険以外の備え

地震保険を減額したり解約したりする場合、その分を「何も備えない状態」にしないことがとても大切です。お金の備えと物理的な対策を組み合わせることで、トータルとしての安心度を維持しやすくなります。

耐震リフォームと部分補修

築古住宅では、耐震性能そのものを底上げすることが、もっとも直接的で効果的なリスク低減策になります。自治体が実施する耐震診断を活用し、建物の弱点となる部分を把握するところから始めると、必要な補強範囲が明確になります。

筋交いの追加や金物補強、基礎のひび割れ補修といった部分的な耐震リフォームでも、揺れへの強さは大きく変わります。

工事規模が小さければ費用は数十万円程度に収まるケースもあり、補助金制度を利用すれば自己負担をさらに抑えられる可能性があります。

まずは耐震診断の結果と見積りを比較し、優先順位の高い箇所を明確にすることが第一歩です。住まいの安全性を高めることで、精神的な不安を減らし、保険の見直し判断にも自信を持つことができます。

防災備蓄と生活予備資金

ライフラインが止まった直後の数日間を乗り切るための備蓄は、とても現実的な自助対策になります。

飲料水や保存食、カセットコンロ、簡易トイレ、常備薬、防寒用品などを家族の人数分そろえ、日常で使いながら補充するローリングストック方式にしておくと、賞味期限管理もしやすく負担が少なくなります。

特に水は1人1日3リットルを目安に数日分確保しておくと安心です。また、当面の生活費として数か月分の生活予備資金を別口座に確保しておくと、保険金の有無に関係なく初動の資金繰りが安定しやすくなります。

地震保険を見直して浮いた金額の一部を備蓄や予備資金へ振り分けるイメージで進めると、無理なく備えを強化できます。

引っ越しや売却という選択肢

どうしても耐震性能や立地リスクが高いと感じる場合、「今の家に住み続けない」という選択肢を検討することも現実的です。将来の住み替えを前提に、数年単位で売却や賃貸化を計画することで、地震リスクそのものを回避できます。

引っ越しには費用や手間がかかりますが、長期的に見ると、危険度の低い地域に移るという選択は防災の一つの形と言えます。

今の家にどこまで投資するのか、新しい住まいに何を求めるのかを整理し、自分にとって最も納得できる方向性を見つけるプロセスが大切です。選択肢を知っておくことで、将来の不安も軽減しやすくなります。

解約手続きと返戻金

地震保険をやめるときは、「なんとなく更新しない」で終わらせるのではなく、手続きの流れや返戻金の考え方を押さえておくと安心です。

ここでは一般的なポイントを整理しますが、正確な条件は必ず各社の約款や公式サイトで確認し、疑問点があれば専門家に相談してください。

解約の流れ

地震保険は火災保険に付帯して契約する仕組みのため、解約窓口は火災保険の契約先となります。基本的な流れとしては、契約者本人が保険会社または代理店へ連絡し、解約希望日と対象契約を伝えたうえで、指定書類を提出する形になります。

多くの場合、火災保険を継続したまま地震保険だけを外すことも可能ですが、商品や契約形態によって扱いが異なることがあるため、事前の確認が欠かせません。

また、解約希望日によって返戻金の金額が変わるため、基準日をどう設定するかも重要なポイントです。手続き前にスケジュールを整理しておくと、トラブルを防ぎやすくなります。

返戻金の考え方

契約期間の途中で解約する場合、未経過期間に応じて保険料の一部が返金される仕組みがあります。ただし、単純な日割りとは異なり、各保険会社が定める「未経過料率」を用いて計算されるため、期待より少ない金額になる場合があります。

特に短期契約の場合は返金額がほとんど発生しないケースもあり、逆に長期契約を一括払いしている場合は、返戻金が比較的大きくなる可能性があります。

具体的な金額は契約期間や解約時期によって大きく変わるため、解約前に試算額を問い合わせて確認しておくことが大切です。事前に把握しておけば、手続き後に「思っていたより少なかった」という後悔を防ぐ助けになります。

後悔しないために確認すること

解約を決める前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。

例えば、再加入が可能かどうかの条件や年齢制限、現在の建物評価額、他社も含めた保険料の相場、自分のライフプランや将来どのように住まいを維持していくかといった方針です。

特に、一度やめると年齢や築年数の条件によっては同じ補償内容で再加入できない場合があり、再スタートが難しくなる可能性もあります。

また、保険料の見直しや補償内容の調整だけで改善できるケースもあるため、焦って手続きするのではなく、メリットとデメリットを客観的に整理することが大切です。チェックリストを作り、一つずつ確認しながら進めることで、後悔のない判断につながりやすくなります。

判断ポイントを整理していく中で、火災保険そのものの全体像をしっかり理解しておきたいと感じる方もいると思います。

古い家ならではの保険の考え方や相場の違いを、もう少し広く整理したい場合には、古い家の火災保険を全体を解説した記事がありますので、参考にしてみてください。火災保険の全体像をつかむことで、より納得して判断しやすくなるはずです。

判断チェックリスト

頭の中だけで「やめた方がいいかも」「続けた方が安心かも」と考えていると、いつまでも結論が出にくくなります。紙や画面上に条件を書き出し、客観的に整理することで、自分に合った答えが見えやすくなります。

項目確認するポイント
ローンの状態残高の有無、金融機関の条件
住み続ける期間何年くらい今の家に住む予定か
家計と備え保険料と貯蓄・他の備えのバランス
代替策保険以外の対策がどこまで取れているか

ローンの状態

まず、住宅ローンが残っているか、完済しているかを確認することが欠かせません。残高がある場合は、金融機関との契約により地震保険加入が条件になっているケースが多く、解約自体が選択肢から外れる場合があります。

一方で完済している場合は、自分たちの事情に合わせて継続か解約を判断できます。

ローン契約書や担保設定の内容を確認し、実際に解約可能な状況かどうか、どの範囲で選択の余地があるのかを把握しておくと、その後の判断がスムーズになります。

今後住み続けるか

次に、この家に今後どれくらい住み続けるつもりかを考えます。終の棲家にするのか、数年後に住み替えるのかによって、地震保険の必要性は大きく変わります。家族構成や仕事の予定も含めて、ざっくりとしたタイムラインを描いてみてください。

家計と備えのバランス

保険料の負担と、貯蓄や防災対策に回せるお金とのバランスも整理します。毎年の保険料を書き出し、「同じ金額を貯蓄に回した場合に何年でいくら貯まるか」を比べてみると、地震保険と自前の備えの役割分担が見えやすくなります。

代替策の有無

最後に、地震保険以外にどこまで備えられているかを確認します。耐震リフォーム、防災備蓄、生活予備資金、頼れる親族や避難先の有無などを書き出してみましょう。

代替策が充実していれば、地震保険を細くする選択もしやすくなりますし、ほとんど準備ができていないなら、保険を急いでやめるのは慎重に考えた方が安心です。

保険だけでなく住まい自体の強化も考えている方は、築50年以上の家でも火災保険に通るリフォームと審査突破の手順という記事もありますので、参考にしてみてください。

まとめ:地震保険をやめた人の現実

どうでしたか? 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

地震保険をやめたほうがいいのか、続けるべきなのかは、単純に入るべき・不要だと割り切れないテーマだと思います。特に築古の持ち家では、家計の負担や評価額の低さなど、判断材料が複雑に絡み合って迷いやすいですよね。

大切なのは、感情だけで決めず、数字とリスクを整理して自分と家族が納得できる選択をすることです。

なんとなく不安だから継続する、何となくもったいないから解約するといった決め方は避けたいところです。判断の目安として、次のポイントを振り返ってみてください。

  • 今の家にどれくらい住み続ける予定なのか
  • 被災後に再建するのか、撤退を前提にするのか
  • 保険料が家計に与える影響と、代替の備えがどこまで整っているか
  • 自分の契約で実際に受け取れる保険金額はいくらか

具体的な行動としては、現在の契約内容を整理し、複数社の見積りを比較することが効果的です。続けるなら無理なく払える条件を整え、やめるなら別の備えを計画しておくと安心につながります。専門家に相談するのも良い選択です。

最後に紹介させてください。

もし、ここまで読んで「もう少し具体的な選び方を知りたい」「自分の状況に合う最適な備えを整理したい」と感じた方は、以下の記事も参考になると思います。

今回のテーマを踏まえながら、実際のプラン選びや手続きの流れまで詳しくまとめています。次の一歩を考えるときに、お役立てください。

地震保険をやめたとしても、続けたとしても、目的は暮らしを守ることです。小さな一歩でもいいので、今日できる見直しから始めてみてください。読んでくださり、本当にありがとうございました。